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第二章 リーベン島編
巨乳と里の絹産業
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メイリン区の呉服屋街は、診療所や薬屋が並ぶ区画に隣接していた。ヤンさんから紹介された店は、ひときわ趣のある構えだった。
「こんにちは。ヤンガス・リーさんから聞いて来たのですが」
オレが声をかけると、店の奥から一人の女性が現れた。
「あら、こんにちは。ヤンから聞いてるよ。シュエンの息子なんだろう?」
「はい、ユーゴです」
「僕はトーマスです」
「エミリーっていいます!」
父さんやヤンさんと同じくらいの歳だろうか。人族で言えば三十歳手前くらいに見えるその女性は、とんでもない美人で、その上……とんでもなく胸が大きかった。ゆったりと着崩した着物の間から、豊かな谷間が惜しげもなく覗いている。
「父とは親交があったんですか?」
「私はミオン、この店の主だよ。シュエンとヤンは幼馴染なんだ、歳もそんなに変わらないしね。よく山に行って魔物を狩ってたよ」
「そうなんですね、てことは治療術師なんですか?」
剣士と盾士と組むならそうだろうと推測した瞬間、隣から氷のように冷たい声が飛んできた。
「……てか、ユーゴ。 ミオンさんのどこ見て喋ってんのさ。ホントおっぱい好きだよねあんたは」
ビクッと肩が跳ねる。エミリーの冷たい視線はずっと感じていた。けど、目の前の圧倒的な存在感からは、どうしても目が離せない。
「言うなよ! 見ちゃうだろ男なら!」
「フフフッ。 言わなくても気づいてるよ。見られる方はね」
オレの顔にカッと血が上り、耳が熱くなるのを感じた。ミオンさんは悪びれもせず、悪戯っぽく微笑んでいる。オレはたまらず視線を下に落とし、頭を下げた。
「なんか、すみません……」
「僕も、すみません……」
トーマスも見てたんかい……。
オレが心の中でツッコむと、ミオンさんはカラカラと笑った。
「こんな格好してるんだ、見るなってのが難しいよ……こっちこそごめんよ。着物の着方を色々試しててね。色々な着方があっていいと思うんだ」
理解がありすぎる……!
ミオンさん、心置きなく拝ませていただきます。
オレがそんな決意を固めていると、ミオンさんは話を続けた。
「そう、私は治療術師だよ。メイファさんにも世話になってる。あそこの屋敷の着物は全部うちのだよ」
「じゃ、私がいつも着てるのもそうなんだ! 私も胸はだけて着てみようかな!」
「うん、見てみたいなそれも」
オレは感情を込めずに相槌を打つ。
「なんで棒読みなのさ! 私もあと数年したらミオンさんみたいになるんだからね!」
エミリーが頬を膨らませるが、ミオンさんは楽しそうに笑うだけだ。
「フフッ。メイファさんとこに居るのね? いい生地でしょう? で、何かお探し?」
「あ、はい。こういうの探してるんです」
俺はレトルコメルスで買ったシルクの服をミオンさんに手渡した。彼女はそれを手に取ると、すぐに頷いた。
「これは大陸の絹だね? これよりも丈夫なやつが欲しいって事ならあるよ」
そう言ってミオンさんは、奥から滑らかな光沢を放つシルクの生地を持ってきた。触らせてもらうと、その違いは歴然だった。
「凄いな、肌触りも伸縮性も段違いだ」
「速乾性も透湿性も大陸の絹よりは高いだろうね。その上、圧倒的に丈夫だよ。夏は涼しく冬は温かいのは当たり前、洗えば汚れも臭いもすぐ落ちる。鎧の下の服としてはこれ以上無いかもね。ほら、私も着物の下に着ている」
そう言ってミオンさんは、胸元の着物を少しだけめくって見せた。その瞬間、俺とトーマスは無意識に身を乗り出し、その奥を覗き込んでいた。背後からエミリーの殺気が突き刺さるのが分かる。
「この生地も蜘蛛の糸が練り込まれてるんですか?」
「そうだね、まずこの絹は『大和大蚕』の繭から出来ている。これは大陸の頃の龍族の国からの産業だった。それをこの島に持ってきて今に伝わっている」
「てことは千年どころじゃない歴史があるんですね」
「南の山にいる牛鬼は知ってるかい?」
「はい、この間何体か討伐しました」
牛鬼の吐き出す糸の厄介さは、身をもって知っている。
「牛鬼は糸を吐いて敵を捕獲するんだけど、その糸がこの絹に最適だったんだ」
なるほど、あの細く強靭な糸か。あれを練り込んでいるなら、この丈夫さも納得だ。
「この生地で服を作るかい? 二枚もあれば五年は持つと思うよ」
「じゃ、三人分を二枚づつお願いします!」
エミリーが即決した。
「あとは、デニム生地ってありますか?」
「君らが履いてるやつだね? あるよ、ここは綿の加工もしてるからね。これにも牛鬼の糸は大活躍だ。相当丈夫で伸縮性抜群だよ」
「ピッタリサイズの黒いデニムパンツお願いします!」
「僕は濃い灰色がいいです」
「じゃ、私は黒いショートパンツで!」
「じゃあ、採寸しようか。二本づつで良いかい? うちは注文もらってから作るんだ」
そう言ってミオンさんは、オレの前に屈み込んで採寸を始めた。メジャーを体に当てる腕が動くたびに、胸の谷間が更に際どさを増していく。俺は思わず、両手で股間を抑えた。
「手、避けてくれる?」
「あっ……いや、ちょっと待ってくださいね……」
ミオンさんの悪戯っぽい視線に、オレの顔はもう限界まで赤くなっていた。視界の端で、エミリーが冷え切った目で見ている。その後ろで、トーマスがニヤニヤと笑っていた。
……もちろん、その後のトーマスも俺と全く同じ状況になったことは言うまでもない。
「あ、私冬は寒いからそろそろズボンにしようかと思ってるんだけど、冬にいいの何かありますか?」
「君のショートパンツの下に履くんだね? いいのがあるよ。牛鬼の糸で編んだ大陸で言うストッキングだ。牛鬼の糸は透明だからね、冬は温かいし、夏でも涼しい。そして防御力もある。丈夫とはいえ消耗品だ、十本くらい用意しておこうか」
「よろしくお願いします!」
一通りの注文を終え、オレたちは店を出た。去り際に、ミオンさんの胸の谷間をもう一度だけ、しっかりと目に焼き付けて。
「こんにちは。ヤンガス・リーさんから聞いて来たのですが」
オレが声をかけると、店の奥から一人の女性が現れた。
「あら、こんにちは。ヤンから聞いてるよ。シュエンの息子なんだろう?」
「はい、ユーゴです」
「僕はトーマスです」
「エミリーっていいます!」
父さんやヤンさんと同じくらいの歳だろうか。人族で言えば三十歳手前くらいに見えるその女性は、とんでもない美人で、その上……とんでもなく胸が大きかった。ゆったりと着崩した着物の間から、豊かな谷間が惜しげもなく覗いている。
「父とは親交があったんですか?」
「私はミオン、この店の主だよ。シュエンとヤンは幼馴染なんだ、歳もそんなに変わらないしね。よく山に行って魔物を狩ってたよ」
「そうなんですね、てことは治療術師なんですか?」
剣士と盾士と組むならそうだろうと推測した瞬間、隣から氷のように冷たい声が飛んできた。
「……てか、ユーゴ。 ミオンさんのどこ見て喋ってんのさ。ホントおっぱい好きだよねあんたは」
ビクッと肩が跳ねる。エミリーの冷たい視線はずっと感じていた。けど、目の前の圧倒的な存在感からは、どうしても目が離せない。
「言うなよ! 見ちゃうだろ男なら!」
「フフフッ。 言わなくても気づいてるよ。見られる方はね」
オレの顔にカッと血が上り、耳が熱くなるのを感じた。ミオンさんは悪びれもせず、悪戯っぽく微笑んでいる。オレはたまらず視線を下に落とし、頭を下げた。
「なんか、すみません……」
「僕も、すみません……」
トーマスも見てたんかい……。
オレが心の中でツッコむと、ミオンさんはカラカラと笑った。
「こんな格好してるんだ、見るなってのが難しいよ……こっちこそごめんよ。着物の着方を色々試しててね。色々な着方があっていいと思うんだ」
理解がありすぎる……!
ミオンさん、心置きなく拝ませていただきます。
オレがそんな決意を固めていると、ミオンさんは話を続けた。
「そう、私は治療術師だよ。メイファさんにも世話になってる。あそこの屋敷の着物は全部うちのだよ」
「じゃ、私がいつも着てるのもそうなんだ! 私も胸はだけて着てみようかな!」
「うん、見てみたいなそれも」
オレは感情を込めずに相槌を打つ。
「なんで棒読みなのさ! 私もあと数年したらミオンさんみたいになるんだからね!」
エミリーが頬を膨らませるが、ミオンさんは楽しそうに笑うだけだ。
「フフッ。メイファさんとこに居るのね? いい生地でしょう? で、何かお探し?」
「あ、はい。こういうの探してるんです」
俺はレトルコメルスで買ったシルクの服をミオンさんに手渡した。彼女はそれを手に取ると、すぐに頷いた。
「これは大陸の絹だね? これよりも丈夫なやつが欲しいって事ならあるよ」
そう言ってミオンさんは、奥から滑らかな光沢を放つシルクの生地を持ってきた。触らせてもらうと、その違いは歴然だった。
「凄いな、肌触りも伸縮性も段違いだ」
「速乾性も透湿性も大陸の絹よりは高いだろうね。その上、圧倒的に丈夫だよ。夏は涼しく冬は温かいのは当たり前、洗えば汚れも臭いもすぐ落ちる。鎧の下の服としてはこれ以上無いかもね。ほら、私も着物の下に着ている」
そう言ってミオンさんは、胸元の着物を少しだけめくって見せた。その瞬間、俺とトーマスは無意識に身を乗り出し、その奥を覗き込んでいた。背後からエミリーの殺気が突き刺さるのが分かる。
「この生地も蜘蛛の糸が練り込まれてるんですか?」
「そうだね、まずこの絹は『大和大蚕』の繭から出来ている。これは大陸の頃の龍族の国からの産業だった。それをこの島に持ってきて今に伝わっている」
「てことは千年どころじゃない歴史があるんですね」
「南の山にいる牛鬼は知ってるかい?」
「はい、この間何体か討伐しました」
牛鬼の吐き出す糸の厄介さは、身をもって知っている。
「牛鬼は糸を吐いて敵を捕獲するんだけど、その糸がこの絹に最適だったんだ」
なるほど、あの細く強靭な糸か。あれを練り込んでいるなら、この丈夫さも納得だ。
「この生地で服を作るかい? 二枚もあれば五年は持つと思うよ」
「じゃ、三人分を二枚づつお願いします!」
エミリーが即決した。
「あとは、デニム生地ってありますか?」
「君らが履いてるやつだね? あるよ、ここは綿の加工もしてるからね。これにも牛鬼の糸は大活躍だ。相当丈夫で伸縮性抜群だよ」
「ピッタリサイズの黒いデニムパンツお願いします!」
「僕は濃い灰色がいいです」
「じゃ、私は黒いショートパンツで!」
「じゃあ、採寸しようか。二本づつで良いかい? うちは注文もらってから作るんだ」
そう言ってミオンさんは、オレの前に屈み込んで採寸を始めた。メジャーを体に当てる腕が動くたびに、胸の谷間が更に際どさを増していく。俺は思わず、両手で股間を抑えた。
「手、避けてくれる?」
「あっ……いや、ちょっと待ってくださいね……」
ミオンさんの悪戯っぽい視線に、オレの顔はもう限界まで赤くなっていた。視界の端で、エミリーが冷え切った目で見ている。その後ろで、トーマスがニヤニヤと笑っていた。
……もちろん、その後のトーマスも俺と全く同じ状況になったことは言うまでもない。
「あ、私冬は寒いからそろそろズボンにしようかと思ってるんだけど、冬にいいの何かありますか?」
「君のショートパンツの下に履くんだね? いいのがあるよ。牛鬼の糸で編んだ大陸で言うストッキングだ。牛鬼の糸は透明だからね、冬は温かいし、夏でも涼しい。そして防御力もある。丈夫とはいえ消耗品だ、十本くらい用意しておこうか」
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(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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