215 / 260
第五章 四種族対立編
移動速度の大幅アップ
しおりを挟む
数日世話になっているエマのマンションへと帰った。
シャワーで汗を流し、ソファに並んで座る。
グラスを傾けていると、エマが上目遣いでオレを見てきた。
「ねぇ、私がウェザブール女王の玄孫ってのにもびっくりしたけど……ユーゴ君はそれ以上の人だよね? だって、あの仙王様と仲がいいんだもん」
「え……? いや、仲がいいって事は無いけども……まぁ、お知り合いではあるな……」
言葉を濁すと、エマが少し寂しげな顔をした。
「私にも言えない事……? ちょっと悲しいな……」
その表情に、胸が痛む。
まぁ、いずれバレる事だろうしな……エマなら良いか。他言する事は無いだろうし。
「これはキツく口止めされてる事なんだ……だから、他には言わないでくれるか?」
「うん、今でも結構口止めされてるもん。大丈夫だよ」
うん、確かに……間違いなく口は堅い。
オレは意を決して告げた。
「オレは、龍王の孫だ。オレは龍族だよ。この黒い髪はその証なんだ」
「はぁ!? えっ……ちょっと……想像超えてきたんだけど……」
エマが目を丸くして絶句する。けど、すぐに柔らかい表情に戻った。
「うん、でも別にユーゴ君が何者でも良いんだ。私はユーゴ君の全てを知りたいの」
「分かった。もう隠す事はしない」
でも、ややこしいから神族の話はやめとこう……。
エマがふと、何かに気づいたように俯いた。
「でも……そっか。龍族って事は長寿なんでしょ? ユーゴ君は若くても、私は先にお婆ちゃんになっちゃうね……」
種族の壁。それは避けて通れない問題だ。
けど、希望はある。
「前にも言ったけど、トーマスやオリバーさんは眼が緑色だろ? 彼らは仙族の因子で『昇化』した人族なんだ。常人が成し得ない様な努力をした者が、稀に昇化する事がある。だから武術を極めたら、エマも昇化するかも知れない。そうなれば寿命は仙族と変わらなくなる」
「そっか……!」
エマの瞳に光が戻る。
「私はずっとユーゴ君と居たい。そしてお店も大事。頑張って武術に打ち込むよ!」
「うん! オレも全力でサポートする!」
エマのそばにはロンがいる。あいつに任せれば、エマは更に強くなるはずだ。
今日はゆっくり休んで、明日はリーベン島へ向け移動する。
エマとの暫しの別れを惜しむ様に、オレたちはベッドで重なり合った。
◇◇◇
翌朝。
エマに見送られ、領主の屋敷の門前に着くと、すでに皆集まっていた。後は仙王たち二人を待つだけだ。
「すまん、待たせたか?」
「いや、アタシ達も今来たとこだよ」
仙王とティモシーさんが現れた。
レトルコメルスの東門を出て空へ舞い上がり、浮遊術でリーベン島を目指す。距離的に一泊の野営が必要だろう。
ふと疑問に思い、並走する仙王に尋ねる。
「そうだ、仙王様達は昨日教わった『増幅した風エネルギー』で浮遊するんですか?」
「いや、うむ。まぁ……やってみれば良い」
意味深な反応だ。
ニヤリと笑うティモシーさんと目が合う。試されているのか?
とりあえずやってみよう。
浮遊術で飛びながら、体内で増幅させた風エネルギーを練気に混ぜてみる。
ドォォォォン!!
背中を巨人に蹴飛ばされたような衝撃と共に、とんでもないスピードで加速した。
速すぎる! これ凄いな、すぐ着くぞ!
と思ったのも束の間。
「ぐっ……!?」
速すぎて息が出来ない。
強烈な風圧が顔面に張り付き、鼻からも口からも空気を吸い込めない。
慌てて減速し、ゼーゼーと呼吸を整えていると、皆が追いついてきた。
「分かったか?」
仙王が涼しい顔で聞いてくる。
「えぇ、窒息しますねこれ……」
「速すぎて息が出来ないって事?」
トーマスが尋ねる。
「うん、速すぎて風が顔にへばりつくと言うか……呼吸が出来ないから、新たな風エネルギーも取り込めない」
「じゃあ、顔の前に守護術張って、空間作ったら良いんじゃないの?」
エミリーがあっけらかんと言う。
皆の顔が一斉にエミリーに向いた。
「……その通りだな。何故そんな簡単な事に気が付かんかったのか」
目から鱗とはこのことだ。
早速、顔の前方に流線型の守護術を張り、思いっきり加速してみる。
守護術が風防になり、風を切り裂いていく。呼吸も妨げられない。さらに、横から吹き込む風を利用して、問題なくエネルギーを取り込める。
張った守護術をさらに鋭角にして、空気抵抗を極限まで無くすと、スピードが爆発的にアップした。
皆がそれを真似て、音速に近いスピードで空を駆ける。当然、この速度では会話なんて不可能だ。
◇◇◇
野営一泊の予定だったけど、日が沈んだ頃にはルナポートに着いてしまった。
「まさか一日で着くとはな……この速度なら、二日あれば王都に着くって事か」
「最初は十日以上かかってたのにね……凄い進歩だよ」
港町の灯りを見下ろしながら、皆で感心する。
しかし、流石に日没後に里長の所に行くのは気が引ける。
「俺ん家に来てもらってもいいんだが、流石にこの人数じゃ狭いし、家族も寝ちまってる時間だからなぁ……」
ヤンさんが頭をかく。
「ここの料理を食うのもいいよなぁ。仙王様、どうします?」
「そうだな。ヤンガスの家に世話になるのはご家族に迷惑だ。ここに泊まろう。もう島は目と鼻の先だ、明日の朝に海を渡ろう」
仙王の決定に皆が頷く。
その夜は皆で港町の海鮮料理を楽しみ、各自ホテルに入って旅の疲れを癒やした。
◇◇◇
次の日の朝。
ホテルの美味しい朝食をとり、皆がエントランス前に集まっている。
リーベン島の里まではすぐそこだが、オレには会いたい人がいた。
「すみません、この街で会っておきたい人がいるんです。皆さん先に島に渡っておいてもらえませんか?」
「そこまで時間がかかる事でも無ければ待つが?」
仙王が言う。
「本当ですか? お待たせしないよう早く済ませます」
「いや、カフェで紅茶でも楽しんでおく。ゆっくりするといい」
皆で港の方に飛び、集合場所を打ち合わせた後、二手に分かれた。
「もしかして、ハオさん?」
「あぁ、ロンは元気にしてるって伝えとこうと思ってな」
「じゃ、私も行くよ!」
トーマスや仙王たちがカフェに向かうのを見送り、オレとエミリーは出航準備をしている船に近づいた。
潮の香りと、活気ある港の音が心地よい。
「ハオさんどこかなぁ?」
「船の整備してるのは里の人じゃないんだな。聞いてみよう」
船の点検をしている作業員の男に声をかける。
「すみません、船長のハオさんはどちらにいらっしゃいますか?」
「あぁ、ハオさんかい? 船長室にいるはずだよ。少し待ってくれ、案内しよう」
親切な作業員が船長室まで案内してくれた。
ノックの音。
「ハオさん、お客さんだよ」
「ん? あぁ、入ってもらってくれ」
部屋に入ると、書類仕事をしていたハオさんが顔を上げた。
「おはようございます。ユーゴと言います」
「あぁ、里長のお孫さんだったな。初めましてじゃないだろ? 船に乗ってたの覚えてるぞ」
ハオさんがニカっと笑う。
あぁ、覚えてくれてるんだ。
「ロナルド・ポートマンはレトルコメルスに無事送り届けましたよ。今、騎士になる夢に向かって頑張ってます」
それを聞いて、顔が綻んだ。
「ロンか、懐かしいな。あいつはあの年ですぐに術を覚えたからな。面白くて会う度に術を教えたもんだ。まだあのボロボロの剣を使ってるのか?」
「いえ、レトルコメルスにヤンガスさんの刀が売ってたので買ってやりました。アイツはいい騎士になりますよ」
「ほぉ、ヤンガスさんの刀を! それはいい」
ハオさんは嬉しそうに頷いた。
「またここに寄った時は、声を掛けるよう伝えといてくれるか? そうか、あいつ元気にしてるか……いい話が聞けたな、ありがとう」
ハオさんは満足そうに微笑み、仕事に戻った。
オレとエミリーも一言挨拶し、船を降りた。
ロンの成長を、彼の恩人に伝えられた。それだけで十分だ。
ティータイム中の皆と合流し、オレたちはリーベン島の里へと飛んだ。
シャワーで汗を流し、ソファに並んで座る。
グラスを傾けていると、エマが上目遣いでオレを見てきた。
「ねぇ、私がウェザブール女王の玄孫ってのにもびっくりしたけど……ユーゴ君はそれ以上の人だよね? だって、あの仙王様と仲がいいんだもん」
「え……? いや、仲がいいって事は無いけども……まぁ、お知り合いではあるな……」
言葉を濁すと、エマが少し寂しげな顔をした。
「私にも言えない事……? ちょっと悲しいな……」
その表情に、胸が痛む。
まぁ、いずれバレる事だろうしな……エマなら良いか。他言する事は無いだろうし。
「これはキツく口止めされてる事なんだ……だから、他には言わないでくれるか?」
「うん、今でも結構口止めされてるもん。大丈夫だよ」
うん、確かに……間違いなく口は堅い。
オレは意を決して告げた。
「オレは、龍王の孫だ。オレは龍族だよ。この黒い髪はその証なんだ」
「はぁ!? えっ……ちょっと……想像超えてきたんだけど……」
エマが目を丸くして絶句する。けど、すぐに柔らかい表情に戻った。
「うん、でも別にユーゴ君が何者でも良いんだ。私はユーゴ君の全てを知りたいの」
「分かった。もう隠す事はしない」
でも、ややこしいから神族の話はやめとこう……。
エマがふと、何かに気づいたように俯いた。
「でも……そっか。龍族って事は長寿なんでしょ? ユーゴ君は若くても、私は先にお婆ちゃんになっちゃうね……」
種族の壁。それは避けて通れない問題だ。
けど、希望はある。
「前にも言ったけど、トーマスやオリバーさんは眼が緑色だろ? 彼らは仙族の因子で『昇化』した人族なんだ。常人が成し得ない様な努力をした者が、稀に昇化する事がある。だから武術を極めたら、エマも昇化するかも知れない。そうなれば寿命は仙族と変わらなくなる」
「そっか……!」
エマの瞳に光が戻る。
「私はずっとユーゴ君と居たい。そしてお店も大事。頑張って武術に打ち込むよ!」
「うん! オレも全力でサポートする!」
エマのそばにはロンがいる。あいつに任せれば、エマは更に強くなるはずだ。
今日はゆっくり休んで、明日はリーベン島へ向け移動する。
エマとの暫しの別れを惜しむ様に、オレたちはベッドで重なり合った。
◇◇◇
翌朝。
エマに見送られ、領主の屋敷の門前に着くと、すでに皆集まっていた。後は仙王たち二人を待つだけだ。
「すまん、待たせたか?」
「いや、アタシ達も今来たとこだよ」
仙王とティモシーさんが現れた。
レトルコメルスの東門を出て空へ舞い上がり、浮遊術でリーベン島を目指す。距離的に一泊の野営が必要だろう。
ふと疑問に思い、並走する仙王に尋ねる。
「そうだ、仙王様達は昨日教わった『増幅した風エネルギー』で浮遊するんですか?」
「いや、うむ。まぁ……やってみれば良い」
意味深な反応だ。
ニヤリと笑うティモシーさんと目が合う。試されているのか?
とりあえずやってみよう。
浮遊術で飛びながら、体内で増幅させた風エネルギーを練気に混ぜてみる。
ドォォォォン!!
背中を巨人に蹴飛ばされたような衝撃と共に、とんでもないスピードで加速した。
速すぎる! これ凄いな、すぐ着くぞ!
と思ったのも束の間。
「ぐっ……!?」
速すぎて息が出来ない。
強烈な風圧が顔面に張り付き、鼻からも口からも空気を吸い込めない。
慌てて減速し、ゼーゼーと呼吸を整えていると、皆が追いついてきた。
「分かったか?」
仙王が涼しい顔で聞いてくる。
「えぇ、窒息しますねこれ……」
「速すぎて息が出来ないって事?」
トーマスが尋ねる。
「うん、速すぎて風が顔にへばりつくと言うか……呼吸が出来ないから、新たな風エネルギーも取り込めない」
「じゃあ、顔の前に守護術張って、空間作ったら良いんじゃないの?」
エミリーがあっけらかんと言う。
皆の顔が一斉にエミリーに向いた。
「……その通りだな。何故そんな簡単な事に気が付かんかったのか」
目から鱗とはこのことだ。
早速、顔の前方に流線型の守護術を張り、思いっきり加速してみる。
守護術が風防になり、風を切り裂いていく。呼吸も妨げられない。さらに、横から吹き込む風を利用して、問題なくエネルギーを取り込める。
張った守護術をさらに鋭角にして、空気抵抗を極限まで無くすと、スピードが爆発的にアップした。
皆がそれを真似て、音速に近いスピードで空を駆ける。当然、この速度では会話なんて不可能だ。
◇◇◇
野営一泊の予定だったけど、日が沈んだ頃にはルナポートに着いてしまった。
「まさか一日で着くとはな……この速度なら、二日あれば王都に着くって事か」
「最初は十日以上かかってたのにね……凄い進歩だよ」
港町の灯りを見下ろしながら、皆で感心する。
しかし、流石に日没後に里長の所に行くのは気が引ける。
「俺ん家に来てもらってもいいんだが、流石にこの人数じゃ狭いし、家族も寝ちまってる時間だからなぁ……」
ヤンさんが頭をかく。
「ここの料理を食うのもいいよなぁ。仙王様、どうします?」
「そうだな。ヤンガスの家に世話になるのはご家族に迷惑だ。ここに泊まろう。もう島は目と鼻の先だ、明日の朝に海を渡ろう」
仙王の決定に皆が頷く。
その夜は皆で港町の海鮮料理を楽しみ、各自ホテルに入って旅の疲れを癒やした。
◇◇◇
次の日の朝。
ホテルの美味しい朝食をとり、皆がエントランス前に集まっている。
リーベン島の里まではすぐそこだが、オレには会いたい人がいた。
「すみません、この街で会っておきたい人がいるんです。皆さん先に島に渡っておいてもらえませんか?」
「そこまで時間がかかる事でも無ければ待つが?」
仙王が言う。
「本当ですか? お待たせしないよう早く済ませます」
「いや、カフェで紅茶でも楽しんでおく。ゆっくりするといい」
皆で港の方に飛び、集合場所を打ち合わせた後、二手に分かれた。
「もしかして、ハオさん?」
「あぁ、ロンは元気にしてるって伝えとこうと思ってな」
「じゃ、私も行くよ!」
トーマスや仙王たちがカフェに向かうのを見送り、オレとエミリーは出航準備をしている船に近づいた。
潮の香りと、活気ある港の音が心地よい。
「ハオさんどこかなぁ?」
「船の整備してるのは里の人じゃないんだな。聞いてみよう」
船の点検をしている作業員の男に声をかける。
「すみません、船長のハオさんはどちらにいらっしゃいますか?」
「あぁ、ハオさんかい? 船長室にいるはずだよ。少し待ってくれ、案内しよう」
親切な作業員が船長室まで案内してくれた。
ノックの音。
「ハオさん、お客さんだよ」
「ん? あぁ、入ってもらってくれ」
部屋に入ると、書類仕事をしていたハオさんが顔を上げた。
「おはようございます。ユーゴと言います」
「あぁ、里長のお孫さんだったな。初めましてじゃないだろ? 船に乗ってたの覚えてるぞ」
ハオさんがニカっと笑う。
あぁ、覚えてくれてるんだ。
「ロナルド・ポートマンはレトルコメルスに無事送り届けましたよ。今、騎士になる夢に向かって頑張ってます」
それを聞いて、顔が綻んだ。
「ロンか、懐かしいな。あいつはあの年ですぐに術を覚えたからな。面白くて会う度に術を教えたもんだ。まだあのボロボロの剣を使ってるのか?」
「いえ、レトルコメルスにヤンガスさんの刀が売ってたので買ってやりました。アイツはいい騎士になりますよ」
「ほぉ、ヤンガスさんの刀を! それはいい」
ハオさんは嬉しそうに頷いた。
「またここに寄った時は、声を掛けるよう伝えといてくれるか? そうか、あいつ元気にしてるか……いい話が聞けたな、ありがとう」
ハオさんは満足そうに微笑み、仕事に戻った。
オレとエミリーも一言挨拶し、船を降りた。
ロンの成長を、彼の恩人に伝えられた。それだけで十分だ。
ティータイム中の皆と合流し、オレたちはリーベン島の里へと飛んだ。
0
あなたにおすすめの小説
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
エレンディア王国記
火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、
「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。
導かれるように辿り着いたのは、
魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。
王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り――
だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。
「なんとかなるさ。生きてればな」
手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。
教師として、王子として、そして何者かとして。
これは、“教える者”が世界を変えていく物語。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
助けた騎士団になつかれました。
藤 実花
恋愛
冥府を支配する国、アルハガウンの王女シルベーヌは、地上の大国ラシュカとの約束で王の妃になるためにやって来た。
しかし、シルベーヌを見た王は、彼女を『醜女』と呼び、結婚を保留して古い離宮へ行けと言う。
一方ある事情を抱えたシルベーヌは、鮮やかで美しい地上に残りたいと思う願いのため、異議を唱えず離宮へと旅立つが……。
☆本編完結しました。ありがとうございました!☆
番外編①~2020.03.11 終了
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる