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0009 茨城 インキチ
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しおりを挟む俺の名前は茨城IN吉。
カクテル占い師。
『IN』する『吉』だからIN吉。
でもよぉ、占いが外れると『インチキ』と呼ばれるんだクソォ!!
元暴走族の俺が女豹に教えてやった決めゼリフは吉を呼び込む『IN吉』スーパー占い師だ!
そこんとこ夜露死苦!
カクテル世界ってのはまさに占いが出来る。
現実世界の1秒間だけつかって、カクテル世界に入る。
そうすると、その1秒間がカクテル世界の中では最大で100年まで延びる。
カクテル世界の基本原則は現実世界と同じ。
っていうことは、すなわち100年先まで未来を体験できるということだ。
未来を体験して現実世界へ戻ったら、1秒しか時間が経ってない。
そうなると、すでに未来で体験した悪い出来事を回避できる。
例えば東日本大震災などの大地震が起きた場合、その予言ができる。
地震は世界中で起こるから、俺は百発百中のハズレ無しで予言できる。
すると当然 世界中に俺の名が轟く。
そこから先はカオスだ。
悪い考えしか浮かばない。
俺は世界中の科学者から人体実験をされ、モルモット状態になるだろう。
いくら有名人になり、大金を得ても、モルモットになんか絶対になりたくない。
っていうことで地震予知ではなく、社長や金持ちを相手にした占いで儲ける。
占いはマンツーマンでやる方が良い。社長や会長のお抱え弁護士ならぬ、お抱え占い師。
俺は『転ばぬ先の杖』だ。
ただ、俺と同じことを考える能力者は多いはず。
ゆえに他のカクテル能力者の影響で未来も変わり、俺の占いは当たりづらくなる。
カクテル能力者はダレモカレの掲示板投稿のせいで爆発的に増えた。
俺もその掲示板を見てカクテル能力者になった人間だが、その爆発で今や日本には1万人も居るそうだ。
だから競馬や競輪、ボートレースなんかの予知だと、大穴のオッズ(倍率)も低くなる。
理屈上、未来へ行けば行くほど予言は当たりづらくなる。
でもよぉ、良い案を思いついたんだ。
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