ばかやろう 〜たった1つの愛〜

ネギモバ

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トンズラ

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変態プレー。


人の心理は複雑で、普段見たくても見えないモノや貴重な体験が人を『見たい』と望み、望みが叶いにくければ叶いにくいほど渇望(かつぼう)し、希少価値を生む。


しかし考えてみたら鼻の穴の中を見る行為は、ラブホじゃなくても出来る。


カラオケボックスで十分。


裸になる必要もない。


実際問題として、ユリコがくれた秘密のメモからは『あたしは軟体』と書いてあったから、体の柔らかさを活かしたプレーばかりを想像しては股間を膨らませていた。


人間って不思議。生殖活動も不思議。


突き詰めて考えたら、全ての生物の基本原則は『子孫繁栄』


人間を含めた我々哺乳類は勿論、鳥も魚も昆虫も、脳の無い植物や菌類さえも、全ての生物が、子孫繁栄という種の存続を賭け、生殖活動によって現在に至る。


生命の端を発した無性生殖生物も存在するが、我々人類は最も進化した脳をつかう頂点の生物だ。


子孫繁栄の為に脳をつかう。


何万年という人類の歴史からすると、男は家族を外敵から守る為、女より体が大きいし腕力もある。


では弱肉強食の時代に力の弱い女は異性から魅力を発する為、己の遺伝子を残す為、どう進化したか。


やはり美しさだろう。


美しさを考えるに、男へのアピールとして、差別は置いといて奇形児ではない美しさ、生まれた子孫が、健康体を生むと予兆させ、子孫へ繋ぐ為の健康美を自らの体で現す。


男のライバルは他の男。


男は女の胸の大きさで子へ栄養を与えられるかを選び、ウエストのクビレでライバルの種を先に植えられていないかを知り、植えた種を確実に産めるかを鑑み骨盤の大きい女に安心を得ようとするスリーサイズの美。


男は美しさと希少価値を踏まえ異性の生殖器は勿論、肌のキメ細やかさ、産まれた子を確実に育てられるかを女の性格から判断する。


ーー。


ユリコに鼻フックをし、産毛にも近い鼻毛を見ながら、己の恥部をさらけ出す女の心理を考えた。


こいつ、俺を試しているのか……。


破天荒な行動。


いや、俺に安心しているんだ。


全部をさらけ出すなんて。


それしかない。


ユリコに頼まれて鼻フックの写真を撮った。


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