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【最終章】背中とお腹
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しおりを挟む【結婚式場】
ユリアが中3の時、心身ともに成長したあいつに俺から教えられることは1つしかなくなっていた。
それは“人間の目利き”
直後、好きな人ができたと言われ、最愛の娘を奪われる危機感から『ぶっ殺す』と言ってしまった。
親バカの極みだ。
だが誰にでも超えなきゃいけない壁がある。
親離れ、子離れ。ユリアも俺も、超えなきゃいけないんだ。
最後の教えを説くはずが、ユリアは既に壁を乗り越えていたんだ。
ユリアには目利きが備わっていた。
だから俺は今この結婚式場にいる。
ユリアの伴侶はタケシという男。
タケシはユリアが大魔神になった小学4年の事件の時、クラスメイトだった。
イジメ撲滅の女番長になっているユリアに助けられた1人がタケシだ。
タケシはこの頃クラスで1番身長が低く、更に1年の時に小便を漏らしたことから“汚いタケシ”、“タケシ菌”とバカにされ、クラスメイトから無視などのイジメを受けていた。
タケシの親御さんも学校側に散々イジメを無くす様に相談をしていたが、イジメる側の生徒もずる賢く、教職員の前ではイジメないし、無視無視攻撃も見抜きにくいからタチが悪い。
ついにご両親はイジメ回避の最終手段として、ローンが30年も残っているマンションを売り払い、引っ越しまで行動に起こそうとしていた矢先、番長のユリアがイジメを見抜き、助けた。
教職員の、外側からのイジメ対策ではなく、ユリアを筆頭とした生徒側による内部からのイジメ撲滅運動が成果をもたらした。
リストカットすら実行していたタケシ。
己の命を救われたタケシの目に映るユリアは、貧乏人ではない、光り輝く天使や女神。
タケシはその日を境にユリアに憧れ、憧れからその心は恋する希望へと変わった。
ユリアの気を引く為、ユリアの好きなモノを創造する世界に自らのめり込んだ。
タケシはユリアの誕生日に毎年毎年1年がかりの物語を書いて完結させ、プレゼントをした。
それを6年間も続けたタケシの全力。
ありったけを注ぎ込んだ好意の物語は、ついにユリアのハートを射抜いたと言う。
俺は頭を冷やし、タケシを殺さないからとユリアに言い、翌日うちに呼び寄せた。
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