「美少女157人も召喚できるだと!?」社畜の俺、尖ったトラウマを全部『まあるく』収めて大賢者になる。── やっぱりせかいはまあるいほうがいい

あとりえむ

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No.11 ティア:真珠のCカップ

一晩経ったというのに、未だにまあるい感触と体温が顔中に張り付いている……
「かくれんぼ」は捕まる側に限るな。

そんな馬鹿なこと考えていると、愛らしい雌鹿達が今にもぴょんぴょん跳ねて追いかけてくるような錯覚にとらわれる。
俺はそんな余韻に浸りながら、潮風が吹き抜ける港町へとたどり着いた。

しかし、穏やかであるはずの海は、理のバグによって引き起こされた、終わりのない重圧の波に飲み込まれようとしていた。
ステップ・ウェイブ。
海面から隆起した無数の鋭利な氷の四角柱が、まるで巨大な階段状の津波となって港町に押し寄せてくるのだ。
俺の脳内のデータ分析プロセスが、常に上り続けることだけを強要する、冷酷で四角い圧力の接近を警告する。

前世で俺を絶望の淵に追いやった、常にステップアップを求められる終わりのないノルマや、蹴落とし合うだけの果てしない出世競争の階段のトラウマそのものだった。
あんな冷たくて尖った階段に、俺の人生の歩幅を再び狂わされてたまるか。
俺は迫り来る巨大な四角い氷の波に向かって、魂の呪文を叫んだ。

「出でよっ、ぱいぱいっ! ナンバー11!」

ぼよよぉん!

港町の潮風を震わせ、次元の弾力境界が突破される音が響いた。
水飛沫の中から優雅に現れたのは、海の水面のような青いロングヘアをなびかせ、美しい鱗の下半身を持つ人魚だった。
洗練されたプロポーションを包む貝殻のビキニからは、水の抵抗を極限まで減らした流線型でありながら、美しく張りのある真珠のようなふくらみが覗いている。



Cカップ。
俺の脳内データが瞬時に弾き出す。
決して過剰ではないが、母なる海のように深く、そして生命の根源を感じさせる奇跡の双丘だ。

「お呼びかしら? ナンバー11、海流の歌姫ティアよ。あんな冷たくて息苦しい四角い波、私がまあるく溶かしてあげるわ」

ティアは優雅に微笑みながら自ら名乗りを上げ、すべてを飲み込もうとする氷の階段の前に進み出た。
無数の鋭角な四角柱が迫り来る中、俺はすかさずスキルを発動する。

「万物円満(オール・ラウンド)!」

俺の『π=314』の力が、ティアの丸いエネルギーを百倍に増幅させる。

「いくわよ!ウォーター・バルーン」

ティアが両腕を広げると、彼女の胸のCカップから生み出された巨大な球状の水牢が、氷の津波全体をすっぽりと覆い隠した。
百倍に増幅された極上の弾力を持つ水風船は、鋭利な四角柱を真っ向から受け止め、そのまま内部の巨大な水圧と渦で優しく包み込む。
鋭角だった巨大な氷の階段たちは、温かい丸い水流の摩擦によってゴリゴリと角を削り取られ、やがて巨大で丸いウォータースライダー付きのポカポカの温水プールへと姿を変えた。
戦闘は一瞬で、そして海のように穏やかに丸く収まったのだ。

「ふふっ、冷たくて痛い階段も、楽しそうなまあるいプールになったわね。さあ一肆、あんな波を見て、頭が凝り固まってしまったでしょう。こちらへいらっしゃい」

ティアは温水プールの中に優雅に滑り込むと、自らの太ももを水面すれすれに浮かせ、俺を手招きした。
俺が促されるままに仰向けで水に浮かび、彼女の太ももに後頭部を乗せると、水上ヘッドスパが始まった。
それはただの洗髪ではない、温かい水に浮かぶ究極の脱力状態の中、ティアのCカップの流線型の胸を顔の側面に密着させ、波の音の歌を歌いながら頭皮の凝りを完全に揉みほぐす特技だ。

「あの鋭い四角い波を見たら……前世の終わりのない出世競争や、常にステップアップを強要されるプレッシャーが蘇って、息ができなくなりそうだったんだ」

俺が水面に浮かびながら重たい息を吐き出すと、ティアは俺の頭皮を優しく揉みほぐしながら、呆れたように小さく笑い声を上げた。

「人間の社会って、わざわざ窮屈な水槽を作って息苦しく泳いでいるのね。本当に滑稽だわ。海はこんなに広くて、どこへ泳いでいっても自由なのに」

ティアの冷たくて滑らかな指先が、俺の頭皮のツボを的確に押し、思考の縛りを物理的に解きほぐしていく。

「あんな小さな水槽の中で、四角い階段を上らされるなんて馬鹿げているわ。一肆はもう、そんなちっぽけな競争なんてしなくていいのよ。ただ波に身を任せて、私の胸で休んでいればいいの」

「ティア……。そっか、俺はずっと、小さな水槽の中で溺れかけていただけだったんだな……」

「ええ、そうよ。私が一肆の頭の中の硬いトゲトゲ、全部まあるく洗い流してあげるからね。ほら、力を抜いて……」

波のようにゆったりとしたティアの子守唄が、耳元から直接脳髄へと響き渡る。
視界の端には彼女のCカップの真珠のような丸みが密着し、温かいプールの浮力が俺から一切の重力を奪い去っていた。
前世の狭い社会で背負い込んでいた無意味なプレッシャーが、彼女の呆れたような笑い声と極上のヘッドスパによって、嘘のように溶けて海へと流れていく。

「ティアの指先と、この波の歌……それに、胸の柔らかさが心地よすぎて、もう上を目指すことなんてどうでもよくなってきた……」

「ふふっ、それでいいのよ。一肆はそのまま、私の中でまあるく漂っていればいいの……」

「やはり、世界は丸いほうがいい……」

人魚の歌姫が与えてくれる母なる海の包容力と、真珠のようなCカップの密着感に完全に自我を溶かされながら、俺は賢者タイム気味に平和を噛み締めていた。
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