理学療法士だった俺、異世界で見習い聖女と診療所を開きました

burazu

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異世界で仲間が増えました

栄養と味

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 ポーラさんにスマホで検索したレシピの手順を説明して、ポーラさんはその料理を完成させる。

 オムレツにトマトソースをかけてもらった料理で、アレンジそのものはシンプルだがこれでトマトの癖は大分抜けるはずだ。

 日本でもトマトそのものはダメでも、トマトケチャップやトマトソースは平気な人もいるし。

 トマトそのものの原型をとどめなければ意外といけるのではないかと思う。

 早速、俺達はそのトマトソースオムレツを食べるが、やっぱり美味しいし、ミーザが具体的な事にも言及する。

「これ、なんていうのかな全然トマトっぽくないし、これならトマト嫌いな子供でも食べられるよ」
「そうなんですね、皆様ありがとうございます」

 ポーラさんが俺達にお礼を言っているとソフィアさんが俺に対して疑問をなげかける。

「あの、ミヤシタ様ご協力は感謝いたしますが少しよろしいですか?」
「何でしょうか?」
「私も試食してみましたが、確かに甘くなっているし、これなら弟も食べると思うのですが、だけど煮た事と形が崩れた事でトマト本来の栄養が失われたりはしないのでしょうか?」

 野菜は原型で食べるのが一番いい、俺がいた日本でもその考えから抜け出せない人はいるが。栄養学があまり発達してないこの世界では余計にそう考えるだろう。

「いえ、むしろ逆なんです」
「逆?ですか?」
「はい、煮る事で生の状態より栄養の吸収の効率が増すんです、これを見てください」

 そう言って、俺はトマトに含まれているリコピンの吸収量が生と煮たのでは差がある事を示してある数字が乗っている画像をスマホで見せる。

 以前、ミミがこのスマホを見た時に文字が読めた事から、どうやらこのスマホは見る人によって自動的に文字が変換されるらしいと考えたので、あえてそのまま見せているが、やはりソフィアさんも読めるかのような反応をする。

「すごい!こんな事まで分かるんですね」
「信じてくれるんですね?」
「はい、アレフ様が信じているのに私が疑うわけには参りません。それにあの本だって領主様やザリアン様がお認めになったからこそ私でも手に入ったのですから」

 アレフさんは直属の上司だから信じる事に当然迷いはないだろうが。領主様やザリアンさんのお墨付きもここで役になってくれたか。

「お嬢様、これならトムお坊ちゃんもお召し上がりになると思うので、今度は私だけで作ってみますね」
「ありがとう、お願いねポーラさん。ミヤシタ様、次は私の料理の試食をお願いします」

 さあ、やっぱりお姉さんとしては弟に自分の料理を食べてもらいたいよな。
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