補助魔法しか使えない魔法使い、自らに補助魔法をかけて物理で戦い抜く

burazu

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パーティーランクを上げろ

休日に

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 ニラダ達、『成長しあう者達』は何度もクエストの達成を重ねた結果、パーティーランクがCランクへと上昇した。

 これに伴い報酬が上がり、クエストを受ける範囲も広がり、この勢いで更なる上昇を試みるかと思いきや、ニラダ達は今日はそれぞれで休日を楽しんでいた。

 理由としてはこの頃クエストが忙しくゆっくり休んでいる暇がなかった事と、この先は1つのクエストを乗り越えるのも時間がかかりその分体力も消耗するだろうから1日ゆっくり休もうという案が出たのだ。

 そしてそんな休日にニラダはとある場所を訪れていた。

「こんにちは、ドットおじさん」
「おお、ニラダか、ん?今日はお仲間達はどうしたんだ?」
「今日はみんな休みでそれぞれで過ごしてもらっているよ」
「確かにこの頃クエスト続きだし、たまにはいいんじゃないのか」

 ニラダがドットに今日は休みにしてそれぞれで過ごしている事を告げ、ドットが納得していると思いだしたかのようにドットが声をかける。

「あ、そういえばパーティーランクが上がったそうじゃねえか。めでたいな」
「ありがとう、それで今日はこれからクエストの難易度が上がるだろうから、また新しい装備を作ってもらおうと思うんだけど」
「よし、それじゃあ今日は俺からのお祝い代わりに1つだけ特別にタダで何か作ってやる」
「いいの?」
「ああ、お前とは昔なじみだし1つくらいなら全然構わないぜ、それでまず何を頼むんだ?」

 ドットの言葉にニラダは少し悩み、しばらく考えるとニラダはドットに作って欲しいアイテムを告げる。

「それじゃあネックレスを3つ作ってもらおうと思っていたから、その1つをタダでお願いするよ」
「ネックレス3つか、もしかして魔法に関係するやつか?」
「そうだね、クエスト中に魔法石を手に入れたから加工してくれれば魔力消費軽減のネックレスが作れるんじゃないかって言われたよ」
「石1つ見ただけでそんなのが分かるんだな、すげえな」
「最近仲間になった盗賊専門の盗賊が鑑定スキルも持っていたから、素材を加工する事によってどうなるかが分かるんだ」

 ジャンのスキル鑑定はアイテムの効力だけでなく、素材を加工する事により、加工先のアイテムがどのような変化をするかも分かるようになっており、その説明を聞いてドットは驚きを隠せないようだ。

「すげえな!アイテム鑑定っていうのは!こりゃあ失敗できねえな」
「それじゃあお願いするよ」

 ドットにアイテム制作の依頼をして、ニラダはドットの工房をあとにする。
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