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同盟への拒否
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グラッス国内の村に訪れたギン達はそこで入国後、自分達に通行料を要求したヨナと会い、その行為に及んだ理由を聞こうとしていた時にヨナがギンに対し言葉を発する。
「それであたしに何の用だい?」
「率直に聞こう、お前達が俺達から不当な通行料を取ろうとしたのは領主の依頼か?」
「それを聞いてどうするってんだい?」
「俺達はそのことをはっきりさせておく必要があるんだ。この国と同盟を結ぶためにな」
同盟という言葉にヨナが強く反応し言葉を返す。
「同盟⁉それって帝国と戦う為の同盟だろう。領主様は反対してたのに他の領主達が無理やり押し切って決定したんだろ。今の王様は頼りないからそいつらを止められないしさ」
ヨナの言葉に違和感を覚えたギンが指摘をして更に深く尋ねる。
「ちょっと待て!あの時お前はプレツの者がここに来るわけはないと言っていたな」
「あ……」
「本当はあの時も俺達がプレツから来たことを知っていたんじゃないのか?」
「う、うう……ああ、そうだよ!帝国軍だって疑えばおとなしく引き下がると思ったのに」
ヨナの言葉にあきれながらギンは言葉をかける。
「まったく……とりあえず俺の仲間も村の中に入れてくれるか?」
「何?近くにいるのかい」
「まあな、みんな来てくれ」
ギンの呼びかけに他の仲間が村の入り口まで集まってくる。その中にジエイがいるのを確認しヨナが驚く。
「あ、あんた砦で戦っていた……こいつらの仲間だったのかい」
「はい、またお会いしましたね」
ジエイとヨナが再会の挨拶をしている中、ルルーがヨナに対して言葉をかける。
「私達がプレツから来たことを最初から知っていたとなるとやっぱりあなた達は領主の依頼で私達から通行料を取ろうとしてたのね」
「……ああ、そうだよ」
「ブロッス帝国は各国に侵攻を繰り返しているの。それに抵抗するためには各国で同盟を結ぶ必要があるの。もちろん無理強いはできないけど、話し合う機会さえ奪おうとするのは感心しないわ」
ルルーの言葉を聞いてヨナは激怒する。
「それって結局はあんたらの都合なんじゃないのか?無理強いしないっていうけどさ、プレツのような大国からの同盟要請を今の王様が断れるわないじゃん!あんた何も分かってないよ」
「わ、分かってない?」
「そうだよ、あんたはプレツの同盟特使なんて立派な地位について、その立場からしか物を言わないじゃん!結局のところあたしらからすりゃプレツに従えって言ってるようにしか聞こえない」
ヨナの荒れた発言を抑えようとルルーが話をする。
「待って!プレツには領土的野心はないし、グラッスへの内政干渉もするつもりはないわ。この同盟はあくまでも帝国に抵抗するためのものよ」
「結局その帝国と戦う為っていうのが領主様は引っ掛かっていたんだよ。それもプレツ主導で、領主様はプレツ主導で帝国と戦わされることを危惧して反対したのに、誰も分かってくれなかった。領主様は帝国との交渉を提案したけどそれも却下された……」
「でもだからといって……」
「いい加減にしなよ!さっきから聞いてりゃ説教臭いことばかり言ってさ、そういう上から目線が気に食わないんだよ」
ヨナの反発が強すぎてルルーが黙り込んだ時にエイムがヨナに対して言葉をかける。
「あの、あなたのお名前は?」
エイムが唐突に名前を聞いたことに戸惑うが思わず聞き返す。
「その前にあんたの名前は、人に聞く前に自分から名乗るのが礼儀だろ」
「ごめんなさい、私はエイムと申します」
「あたしはヨナだよ」
「ヨナさん、少し私からもよろしいですか?」
エイムはヨナに何を語るのか?
続く
「それであたしに何の用だい?」
「率直に聞こう、お前達が俺達から不当な通行料を取ろうとしたのは領主の依頼か?」
「それを聞いてどうするってんだい?」
「俺達はそのことをはっきりさせておく必要があるんだ。この国と同盟を結ぶためにな」
同盟という言葉にヨナが強く反応し言葉を返す。
「同盟⁉それって帝国と戦う為の同盟だろう。領主様は反対してたのに他の領主達が無理やり押し切って決定したんだろ。今の王様は頼りないからそいつらを止められないしさ」
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「ちょっと待て!あの時お前はプレツの者がここに来るわけはないと言っていたな」
「あ……」
「本当はあの時も俺達がプレツから来たことを知っていたんじゃないのか?」
「う、うう……ああ、そうだよ!帝国軍だって疑えばおとなしく引き下がると思ったのに」
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「まったく……とりあえず俺の仲間も村の中に入れてくれるか?」
「何?近くにいるのかい」
「まあな、みんな来てくれ」
ギンの呼びかけに他の仲間が村の入り口まで集まってくる。その中にジエイがいるのを確認しヨナが驚く。
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「はい、またお会いしましたね」
ジエイとヨナが再会の挨拶をしている中、ルルーがヨナに対して言葉をかける。
「私達がプレツから来たことを最初から知っていたとなるとやっぱりあなた達は領主の依頼で私達から通行料を取ろうとしてたのね」
「……ああ、そうだよ」
「ブロッス帝国は各国に侵攻を繰り返しているの。それに抵抗するためには各国で同盟を結ぶ必要があるの。もちろん無理強いはできないけど、話し合う機会さえ奪おうとするのは感心しないわ」
ルルーの言葉を聞いてヨナは激怒する。
「それって結局はあんたらの都合なんじゃないのか?無理強いしないっていうけどさ、プレツのような大国からの同盟要請を今の王様が断れるわないじゃん!あんた何も分かってないよ」
「わ、分かってない?」
「そうだよ、あんたはプレツの同盟特使なんて立派な地位について、その立場からしか物を言わないじゃん!結局のところあたしらからすりゃプレツに従えって言ってるようにしか聞こえない」
ヨナの荒れた発言を抑えようとルルーが話をする。
「待って!プレツには領土的野心はないし、グラッスへの内政干渉もするつもりはないわ。この同盟はあくまでも帝国に抵抗するためのものよ」
「結局その帝国と戦う為っていうのが領主様は引っ掛かっていたんだよ。それもプレツ主導で、領主様はプレツ主導で帝国と戦わされることを危惧して反対したのに、誰も分かってくれなかった。領主様は帝国との交渉を提案したけどそれも却下された……」
「でもだからといって……」
「いい加減にしなよ!さっきから聞いてりゃ説教臭いことばかり言ってさ、そういう上から目線が気に食わないんだよ」
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「あの、あなたのお名前は?」
エイムが唐突に名前を聞いたことに戸惑うが思わず聞き返す。
「その前にあんたの名前は、人に聞く前に自分から名乗るのが礼儀だろ」
「ごめんなさい、私はエイムと申します」
「あたしはヨナだよ」
「ヨナさん、少し私からもよろしいですか?」
エイムはヨナに何を語るのか?
続く
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