魔法戦士ギン

burazu

文字の大きさ
168 / 207

上陸!フィファーナ隊

しおりを挟む
 フィファーナ隊が補給拠点のある島を離れ、ギン達がその隙を突き島へ向かおうとしている時、フィファーナ隊はプレツ本国への上陸を果たそうとしていた。

「フィファーナ様、間もなくプレツへと上陸いたします」
「ふむ、ご苦労であった。ここまで邪魔がなかったことを見ると先の水軍との敗戦がプレツにとっても痛手だったようじゃのう」
「はっ!我がブロッス帝国の水軍に恐れをなしたのでしょう」
「よし、上陸し次第、斥候隊より報告を受け戦いの方針を決めようぞ」

 フィファーナの言葉と共に、フィファーナ達を乗せた船はプレツへと上陸した。

 船より兵士が降りていく中、フィファーナ自身も船より降り、斥候隊が用意していた本陣へと向かっていく。

 本陣にいた斥候隊の兵士がフィファーナに声をかける。

「フィファーナ様!お待ちしておりました」
「ふむ、それでは早速現在のプレツの状況を聞かせてもらおうぞ」
「はっ!先のバンス将軍の部隊の猛攻で未だ疲弊は続いており、更にはとある村が魔物の襲撃にあい、その事後処理に追われ、まとまった兵を用意できないようにございます」

 報告を受けたフィファーナは疑問が生まれ、その疑問を兵士にぶつける。

「さすがはバンスじゃのう。じゃがバンスが仕留め損ねたとなるとあの魔法剣を使う男達が厄介のようじゃのう。その者達はどうしておる?」
「はっ!奴らは今もこの国に留まり、我らに備えていた模様にございます」
「それでそいつらはどこにおるのじゃ?」
「スップのミッツ教団の教会のようにございます」

 兵士の報告を聞き、フィファーナの中で方針が決まり、兵士達に告げる。

「皆の者よこれより全軍をもってスップを攻め落とすぞ」
「全軍にございますか?」
「そうじゃ、奴らさえ仕留めれば今のプレツなど恐るるに足らん。あの者達こそが我らの障害じゃ」

 フィファーナが方針を兵士に告げると別の斥候が新たな情報をフィファーナに告げる為にやって来る。

「フィファーナ様!たった今入った報告ですが……」
「何じゃ?申してみよ」
「例の魔法剣を使う剣士と以前我らの隊に潜入していたジエイが、港町より船に乗り、補給拠点に向かっているとの報告を受けました。おそらく補給を絶つのが目的でしょう、いかがなさいますか?」
「奴らも中々抜かりがないのう。じゃがプレツさえ落としてしまえば問題はあるまい」

 フィファーナはあくまでもプレツを落とすことを最優先事項と考え、報告をしてきた斥候にある事を告げた。

「そちは水軍に念の為、周囲の警戒を強めるよう報告せよ」
「はっ!」

 その言葉を聞いた斥候は水軍に伝えるべくフィファーナ達の船に乗り、脱出用の小舟で水軍に報告へと向かう。

 その様子を見たフィファーナは兵士達に呼びかける。

「ではゆくぞ皆の者」

 ついにフィファーナの本格的なプレツ侵攻が始まろうとしている。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います

こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!=== ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。 でも別に最強なんて目指さない。 それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。 フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。 これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。

魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。 音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、 幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。 魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。 そして再び出会う幼馴染。 彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。 もういい。 密かにやってた支援も打ち切る。 俺以外にも魔道具職人はいるさ。 落ちぶれて行く追放したパーティ。 俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。

少し冷めた村人少年の冒険記 2

mizuno sei
ファンタジー
 地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。  不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。  旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

処理中です...