救援隊(レスキューパーティー)『黄金の鈴』出動します!~最強賢者パーティーはダンジョンで誰かの野望をレスキューする~

高村渚

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リーダー、無双します

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「そういやこの山、持って帰らなくていいのか? そこそこのお宝だぞ?」

 大鎧百足の外皮は硬く衝撃にも強いため(さくさくとぶつ切りにされたのは、ひとえに相手が悪すぎたためだ)、冒険者たちの防具の素材として人気がある。
 特徴的な、五本の角のような突起を持つ頭部の外殻、通称『兜』は特に高値で取引されていた。

「しかしこの量ですと、一度に処理するのは難しいかと」
「欲しかったらあとから取りにこればいいでしょ!
 早く視界にコレがないところに行かせてえええっっっ!」
「……ということらしく」

「じゃこれだけでも」

 と、シルヴァは、最後にイシュアが倒した大鎧百足に駆け寄った。
 魔力を通したナイフを体節の隙間に差し込み、頭部の外殻を器用に取り外していく。
 外し終わった頭部は大人の半身ほどの大きさだ。シルヴァは腰に下げた鞄から、魔方陣の刻まれた羊皮紙を一枚取り出した。

 傍らの頭部を無造作に指さし、その指をついと羊皮紙の魔方陣にもっていく。

 すると頭部の外殻が、魔方陣の中にするりと入っていった。
 そのまま羊皮紙は、見えない魔法の手によって掌の上でくるくると巻き取られ、麻紐で結ばれる。

 ポケットに仕舞えるほどの大きさになった『戦利品』を、イシュアに向けて放り投げた。

「王子、持ってけ。
 王子が仕留めたモンだ。
 売れば帰りの路銀の足しくらいにはなるぞ」
「いや、あれは……」
「エンリョすんな、こんなにあるんだ。
 なんならもう二つみっつ……」
「シルヴァ!」

 アリエッタの怒号にシルヴァと、それからイシュアも首をすくめた。

 そして一同はなんとか無事、門をくぐることができたのだった。

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