可愛いあの子は溺愛されるのがお約束

猫屋ネコ吉

文字の大きさ
35 / 189
グローディアス王国編

白王の弁当が無くなった日…千尋はやっぱり巻き込まれ体質なんです。

しおりを挟む
間に合わなかった~_| ̄|○
取り敢えず遅刻したけど更新します!以下本編です!
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


その日はとうとう来てしまった!

「俺の…俺の!!弁当がぁぁぁっ!!」
「どうした?ビャクオウ殿?」
「無くなった…全部食べてしまったんだ…」
「!!」
「シクシクシクシク…あんなにあったのに…全部…全部食べ尽くしてしまった…。」
「ああ~なんと言っていいか…すまない…甘え過ぎたな…。」
「シクシクシクシクシクシクシクシク…」
「…………分かった!お弁当の追加を貰いに行っていいから!」
「本当だな!行って来ていいんだな!!」
「私に結界はお願いします!それと私の分もお願いして欲しい!お金払うから!」
「ええ~王様いい加減王宮料理食べないと王宮の料理長可哀想だぞ…凄い凹んでいたみたいだし…。」
「だって……」
「それに、弁当じゃなくなったんだ!娘達が王都に来たからな!」
「ええ!」
「食べに帰るんだ!出来立てを食べにさ~」
「だから弁当は終わり!王様も王宮料理食べな!」
「………ずるい…自分だけ美味しい料理食べるんだ…。」
「………」
「私をこれだけ餌付けしといて…冷たい料理に戻せって言うんだ。」
「冷たいのは工夫すれば何とかなるだろ?」
「酷い…冷たい…酷い…冷たい…酷い…冷たい…酷い…冷たい…酷い…冷たい…ひ」
「分かったよ!!連れて行くよ!!」
「!!」
「ただ条件がある!」
「どんな?」
「あの二人を説得出来るならだ!城外に出るんだから、あのうるさいのが納得させる事が出来るなら連れて行く。」
「必ず説得する!!」

こうして王様は美味しい温かい料理を食べる為に筆頭侯爵と執事を説得する事になった。


その頃千尋くんは朝から宿のシェフ達に師匠と呼ばれ朝食も恭しく運ばれて、何とも朝から疲れていた。
因みに昨夜はテントを出して前に地球から取り寄せたカップ焼そばを…妾もじゃ!と言った白雪と一緒に食べたよ。
そして朝食食べ終わってお茶を飲んでたら商業ギルドのタヌキがテンション高めで迎えに来たんだ。

「さあ~チヒロ様!商業ギルドに参りましょう!!」
「…ええ~本気だったんだ…。」
「勿論で御座います!あんな美味しい料理食べたら本気になります!!丁度新しいお家は店舗付きですし、前のあそこは喫茶店でしたから大丈夫ですよ!諸々の道具や食器などはギルドにある在庫を安くお譲りしますから明日には開店出来ますよ!」
「ええ~そんな早く店開けても~…僕店やった事無いし…一人で出来るかどうか分からないし…白雪は絶対手伝ってはくれないし…」
「店員が必要なら俺が行きましょう!師匠!!!」
「ダメだよ!ここはどうするの?宿の皆さんに迷惑かけてはダメ!」
「ここは1番弟子に譲りますから!」
「ええええ~そんな~俺も行きますから!絶対付いて行きますから!じゃあ2番弟子に…」
「もう!僕はまだお店開くって言ってません!!」
「「「そんな~チヒロ(師匠)様~~~!!!」」」
「ふふふ…モテモテじゃな!千尋。」
「白雪~どうしたらいいの~!」
「まあ、いずれ自分の稼ぎで生活すると言ていたのじゃ…店はどの道開ける予定だったのだし、良いではないか!…勿論明日という訳では無いがの!」
「そうだね…店は色々考えて出したいし、食材も色々見て見なきゃ何が出来るか分からないし…昨夜のはあくまでも急ごしらえだったから…それに熊さん達には僕のレシピを教えてあげるから自分達で修行してね!」
「おおおお~そんなレシピを頂けるなんて!申し訳がありません!」
「では、一応レシピを商業ギルドにご登録下さい、類似が出て変な味になっても困るでしょうから!そして、そのレシピを買って貰うというのはどうでしょう?」
「おお!いい考えじゃ!オリジナルとして千尋の権利になれば、それもまたいい商いとなる…どうじゃ?千尋。」
「う~ん、そうだね!僕のレシピってのも何だか申し訳ない気もするけど美味しい料理が広がるのは、それもこの世界のためになるのかも!うん!そうするよ!!」
「料理界で革命ですよ!師匠!!」

まあ、塩だけの料理は体に悪いからね…色々思う事はあるけど神の愛し子としては色々な料理を広める事はこの世界に役に立てる事になる。
そう信じて、このレシピを商業ギルドに登録してみよう!
そう心の中で思って千尋はニッコリ笑った。
その笑顔がこれからたくさんの人の笑顔に繋がる事を、癒して行く事をまだ知らない。

「さて、妾は冒険者ギルドに行って肉を貰って来る…半分位は出来ているであろうし…」
「白雪…絶対無理だと思うよ…まだ4分の1位だと思う…。」
「そうか?…まあ、でも肉は必要であろ?出来た分だけでも貰って来よう。」
「そうだね!白王のお弁当…まだ足りてるかな~?」
「昨夜シクシク言っておったから無いのではないかの?」
「ええ~あんなにいっぱい作って渡したのに?」
「ふふふ…そうじゃな…まあ、今夜あたり来るであろ?我が気を辿れば妾達が何処に居るか分かるであるし…。」
「そっか…じゃあご飯炊かなきゃ…そうだ!熊さん、厨房借りていいですか?冒険者ギルドのギルマスに昨日のお礼にお菓子作って渡したいし…綺麗なお姉さんにもカップケーキ渡したいし…」
「勿論いいですとも!!食材も好きなだけお使い下さい!!」
「ありがとう!ちゃんと材料費は払うからね!!」
「チヒロ様…私には…?」
「勿論!プリンを10個だよね!後、サブマスには甘いのよりサンドイッチかな!」
「!!!ありがとうございます!!!」
「何気に女子に優しいの…千尋…。」
「えへへ~僕だって男の子だもん!綺麗なお姉さんは好き…」
「「「「!?」」」」
「師匠…男の子でしたか…」
「チヒロ様…男の子でしたね…そういえば…」
「………やっぱりレシピもプリンも無し!」
「「ああああああああ~申し訳ありません!!チヒロ(師匠)様~~~!!」」

そこから千尋の機嫌が直るまで10分はかかった…白雪はそれを微笑んで見ていた。


午前中かけて準備して出来上がったお菓子やサンドイッチを綺麗な紙に包んで熊さん達に涙ながらに見送られて僕達は商業ギルドに行ってタヌキにプリンをサブマスにサンドイッチを渡しに行った。

「昨夜は色々ありがとうございました!タヌーキギルマス、トーマスサブマス!これはお礼のプリンとサンドイッチです、後で食べて下さいね!」
「おお!チヒロ様!ありがとうございます!!」
「こちらこそ美味しい料理食べられて嬉しかったのにお礼なんて…でも、ありがとうございます!」

千尋くん微妙にまた間違っているからね…。

「チヒロ様、先程のレシピの登録の件早速まとめていますので、近日中には出来ると思いますので出来ましたらお知らせしますね!」
「はい!ありがとうございます!」
「でも、お店も出して貰えると嬉しいな!」
「はい!ちゃんと準備出来たら登録に来ますね!」
「お待ちしています!って、マスターもう食べているんですか!」

静かだと思えば…タヌキはもうプリン2個目食べてるよ!!

「お腹壊さないで下さいよ…残ったプリンは傷み安いから寒いところに保管…する事無いね…。」
「ああ~幸せです!!」
「うん、良かったよ…。じゃあ僕はこれで!」
「「はい!ありがとうございました!」」

白雪は先に冒険者ギルドに向かったので僕も冒険者ギルドに移動した。
受付にいる白雪と昨日の受付のお姉さんが笑って話していたから僕も行った。

「あ!チヒロくん!」
「お姉さんこんにちは!」
「昨日はありがとう!とっても美味しかったよ!!」
「えへへ…今日もお菓子作って来たよ!受付のお姉さん達みんなで食べてね!」
「!!あ、ありがとう!!チヒロくん!!みんなで頂くね!!」
「うん!」
「あのね私の名前はカロリーヌ・アジャンっていうの、よろしくね!」
「カロリーヌさん!うん!よろしくね!!」
「さて千尋ギルマスに会いに行くか?」
「うん!白雪お肉は?貰った?」
「ああ…思っていたより少なかったが…暫くは持つであろ…カロリーヌ嬢すまぬがギルマスに都合を聞いて来て貰えるか?」
「はい!畏まりました!少々お待ちくださいませ。」

そう言ってカロリーヌが立ちギルマスの執務室へ向かった。

「ねぇ白雪、帰りに市場に行っていい?食材を見てみたいんだ~こちらの野菜とか調味料とか…。」
「そうじゃな…あちらの調味料ばかり使えぬからの…」
「そうなんだよね…調味料次第ではレシピも作り変えなきゃいけないし…」

そんな話しをしながらカロリーヌを待っていた時、ギルドに物凄いイケメンが入って来た。
後ろには複数の人数が従っていたからきっと偉い人なんだろう…なんて思いながら眺めていたら先頭を歩くその人と目が合ってしまった!

「!!!」
「はうっ!」

凄い見られてる!白雪見てるんだよね?僕じゃないよね?もしかして不敬罪だったの?
そんな言葉が千尋の頭をぐるぐるしていた。
千尋を見つめていたイケメンはスタスタと千尋の前に来るとこう言った!

「か…かかかかか可愛い!!」
「へっ!」
「なんて可愛い子なんだ!!なんだ、なんだこんなところに可愛い子がいるんだ?冒険者?冒険者なのか?いや、こんな可愛い子に冒険者なんて危険な事をさせるなんてダメだ!!親は?親はいないのか?」

怖くなった千尋はそろそろと白雪の後ろに隠れた。

「あれ?怖く無いよ~出ておいで~」
「変態!!千尋に近寄るでない!!」
「何!私は変態では…其方…ビャクオウ殿の縁者か?」
「父上を知っているのか?」
「ああ、私はこの国の筆頭侯爵エリアス・フォン・ドラニアスだ!」
「「!!」」

この出会いは運命なのか必然なのか…。
早速本日も嵐に巻き込まれて行く千尋くんなのです。
しおりを挟む
感想 648

あなたにおすすめの小説

娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る

ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。 異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。 一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。 娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。 そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。 異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。 娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。 そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。 3人と1匹の冒険が、今始まる。 ※小説家になろうでも投稿しています ※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!  よろしくお願いします!

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

1歳児天使の異世界生活!

春爛漫
ファンタジー
 夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。 ※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。

お子ちゃま勇者に「美味しくないから追放!」された薬師、田舎でバフ飯屋を開く

ファンタジー
現代日本から転生した味覚オタクの薬師ユージンは、幼い勇者パーティの“保護者枠”として命を守るため口うるさくしていたが、「薬が苦い」「うるさい」と追放される。 田舎ミズナ村で薬膳小料理屋「くすり香」を開いた彼の“バフ飯”は冒険者を覚醒させ、村を救い、王都の薬利権すら揺らす。 一方、追放した子どもたちはユージンの真意を知って大泣きするが、彼は戻らない──自分の人生を取り戻すために。

願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい

戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。 人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください! チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!! ※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。 番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」 「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分

かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。 前世の分も幸せに暮らします! 平成30年3月26日完結しました。 番外編、書くかもです。 5月9日、番外編追加しました。 小説家になろう様でも公開してます。 エブリスタ様でも公開してます。

処理中です...