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グローディアス王国編
筆頭侯爵の不治の病とカレーライス
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「ここここ侯爵様!!」
「なんと!この変態が筆頭侯爵だと!!」
「変態では無い!…まさか二人目のブラックカードとはお主か!?」
「そうじゃ、先日なったばかりでな…。」
白雪と侯爵が睨み合う中騒ぎを聞き付けたギルマスが執務室より出て来た。
「侯爵様!!」
「おお!ギルマス!!」
「今日はどうされました?」
「ブラックカードがもう一人居ると聞いてな…クエストを受けてくれぬかと来てみたのだが…ビャクオウ殿の縁者だったとはな…それに…可愛い子が居たのだ!」
「ああ~侯爵家の不治の病が出たのですね…。」
「どういう事じゃ?」
「代々侯爵家は可愛いモノ好きで…小さい物や可愛い子供や保護欲をそそられる存在を見つけると側に置きたくて仕方がなくなるという…しかも一族全員が同じ様になるので親しい間柄の中で“侯爵家の不治の病”と言われているのですよ。」
「ウチは代々男しか生まれない家系でな…まあ可愛くないのばかり増える…本当は可愛い娘が欲しいのだが…一族中で男しか生まれて来ない。その反動で可愛いモノを見ると声を掛けずにはいられない性分なんだ。」
「まあ確かに千尋は可愛いからのぉ…!」
「そうですね、チヒロくんは可愛いです!」
「そうか~チヒロというのか~可愛いな~名前まで可愛い~。」
くっ!みんなして可愛い可愛いって!僕はもう幼児とかじゃないんだから!
確かに小さいよ…この世界の人って、男の人がだいたい平均180センチだし女性も平均170センチでみんな大きいよ!!そんな中に150センチの僕なんて確かに確かに小さいけど!…身長伸びたい…せめて160になりたい…。
一応千尋も頑張ってみた。
「あのね、僕これでも13歳なんだよ!働ける歳なんだからね!!」
「!!!なんと!!13歳だと!まだ7歳位だと思っていた…。」
く、屈辱!!千尋は大いに凹んだ…。
「ククク…千尋よ、そう落ち込むでない…千尋が凄い子であるのは我が一族が認めておるよ!」
「白雪~~~!」
「これで千尋は回復魔法が得意でポーションも上手に作る事が出来る…それに何より料理は誰が作るより美味しい!!この世で1番である!!」
「ほ~回復魔法!それは希少な……料理…まさか!ビャクオウ殿の弁当もチ~ちゃんが作ったのか?」
侯爵、今ナチュラルに千尋の事をチ~ちゃんって言ったね…。
「うん…そうだよ…。」
「じゃあ!カレーライスもチ~ちゃんが!?」
「そう、カレーライス知ってるんだ~!ああ、白王に貰ったんだね!」
「運命が私を導いてくれたのだな…さぁ~チ~ちゃん我が家に行こう!」
「へっ?」
そう言うと侯爵は凄い早技で千尋を小脇に抱えて歩き出したが白雪が即座に奪い返してくれたよ!
「コラッ!千尋を勝手に持って行くでない!!」
「チ~ちゃん軽いなぁ~これは我が家で保護していっぱい食べさせなければ!さあ!行こう!!」
「ならん!千尋は妾と共に居るのじゃ!!」
「ム~~~~!!」
「む~~~~!!」
はぁ~~~
と、そこでギルマスが二人の間に入って言った…。
「取り敢えず、ここで騒いで貰うのは困ります!皆さん私の執務室へご移動願います。」
「ギルマス~~~!!カッコいい……!」
ますます千尋の中で仕事の出来る男として冒険者ギルドマスターは好印象がうなぎ登りになるのだ。
そして、千尋はここに来た用件を思い出した。
「ギルマス昨夜はありがとうございました!これ昨日のお礼に作って来たサンドイッチです!良かったら食べて下さいね!後、サブマスのロードさんの分がこっちです。」
「おお!昨夜は美味しい料理を頂いたのにお礼なんて…でも美味しいチヒロくんの料理です遠慮なく頂きますね!ありがとうございます!」
千尋とギルマスの仲のいいやり取りを見ていた侯爵は拗ねた…。
「いいな…クリス…私よりチ~ちゃんと先に出会えて…美味しい物貰って…私は日々ビャクオウ殿のお弁当を分けて貰っているがお腹いっぱい食べるのは遠慮してるのに…いいな…いいな…。」
「…侯爵…子供みたいな事言ってどうするんですか…本当に貴方は…それに筆頭侯爵である貴方がウロウロして、いい加減落ち着いて城にいて下さい!」
「ええ~怒られるのか?…酷いよクリス~!」
「何だか仲良しであるな…ギルマスと侯爵。」
「ふ~幼馴染なのです…幼年学校で同じクラスになって以来のね…その時から本当にジッとしていない人で、だいたい私と今の陛下が探しに行くのがお約束で…」
「ふふふ…ギルマスは昔から苦労人なのじゃな…」
「心配を掛けた点では私はクリスに負けていると思うぞ!クリスは元冒険者のSランクだ…大怪我して死にかけて…引退してから冒険者ギルドの職員になったと思ったらギルマスにまで上り詰めた…最年少ギルマスになった男なんだよ。」
「凄い!凄い!カッコいい…ギルマス!」
千尋から憧れの眼差しで見られてギルマスは照れた…。
「もう、いいですから移動しますよ!」
「ハイハイ…」
そう言ってまた侯爵は千尋を小脇に抱えて移動を始めた。
もう疲れ果てた千尋はそのまま大人しく運ばれて行った。
「チ~ちゃんお願いがあるんだ!カレーのレシピを教えて欲しいんだ!」
「う~ん…教えたいのは山々なんですけど…」
「お金なら言い値で払うよ!私もこの国の筆頭侯爵!お金なら持ってるから!」
「あのね…カレーは僕がいた国のスパイスが入っているんで…この国に同じ物があるか分からないんだ…。」
「ああ~じゃあ、あれが最後のカレーになるのか!!」
「大丈夫だよ!僕がスパイスは持ってる!だから作る事は出来るけど…レシピは今は無理なんだ。」
「そうなのか…分かったよ!ありがとうチ~ちゃん!じゃあ私のためにカレーを作ってくれるかい?」
「うん!いいよ!今夜は白王もご飯食べに帰って来るだろうからご飯を炊くし…カレーも仕込むけど…食べるなら明日がいいよ!カレーは煮込んだ方が美味しいからね!」
「何と!そうなのか?」
「うん!だから明日僕の家に来て!お腹いっぱいになるまでカレー食べて貰うから!」
「そうか…ありがとうチ~ちゃん。」
「僕ね!家を買ったんだよ王都に!だから、僕はここにいるから!いつでも遊びに来てね!」
「………か、か、か、可愛い~~!!やっぱり連れて帰りたい!いや、連れて帰る!」
「侯爵!!いい加減離してあげなさい!チヒロくんは小さい子供じゃ無いんですよ!」
「そうじゃ!離せ変態侯爵!」
僕は何故か侯爵の膝の上で…後ろからムギュ~っと抱き締められていた…。
もうね、もう僕はね…色々諦めたんだよね…うん…人間諦めが肝心だよ。
「侯爵…ところでギルドに用事だったのでは?」
「ああ…ブラックカードがもう一人いると聞いてな…出来るなら王宮の警護を依頼したかったのだ…ビャクオウ殿だけでも十分とは思うのだが…ウチの影が間も無く王太子が戻って来ると報告して来た…いよいよ色々動くだろう…王都の守りをさらに固めたい、そうするとどうしても王宮が手薄になるんだ…ライはそれでいいと言うのだが私はどうしてもそれは嫌なのだ!王がいなくなった国に何が残る?王とは民を守る最大の庇護者だ、それがあの帝国になったら我が国にいる多くの獣人達はどうなる?我が国にいる獣人はハーフが多い…帝国は人間だけを獣人国は純正な獣人だけを大事にする…ならばその他の人はどうなる?人間だけでも獣人だけでも無いのだ…この世界は!そしてその事を教えてくださった神の愛し子様による教育で我が国はどの種族であっても誰もが持っているたったひとつの命を守ると誓った国だ…だからこそ国の根幹である王家は絶対守らなくてはならないんだ!」
「侯爵……まさか、貴方が前線に行くおつもりですか?」
「ああ…誰か前に出なくてはいけないのなら、それは私の役目であろう…。」
「今代の神の愛し子様のお陰で次代は救われたしな…私は安心して前に出れる。」
「!!」
「それにチ~ちゃんのお陰でカレーも食べられるしな!」
なんなんだろ……なんだか心がキュ~っとする。
僕は思わず侯爵の腕をぎゅっと抱き締めた…。
「ふふふ…本当に可愛いなぁ~こんな娘が欲しかった!」
「!!!」
「…侯爵…チヒロくんは男の子ですよ!」
「ん!まあ~どっちでも良い!可愛いなら!!」
「…はあ~あい分かった!そのクエスト妾が受けよう…ただ我が息子が間も無く合流する、千尋を守る手が出来る…その後になるがな。」
「誠か!!シラユキ殿!感謝する!」
もうすぐ…本当に、もうすぐ戦が始まるんだ…。
僕は何も言えなくて…ただ侯爵の大きな両腕をぎゅっとし続けているしかなかった。
その後侯爵は他の用件を済ませ夕刻になって王宮に戻った。
そして、王が呼んでいると担当執事が言って来たので、急いで王の執務室に行くと机の上に両手を組んで真剣な顔をした王がいた。
「エリアス…話しがある。」
「どうした?何かあったか?」
「とうとうビャクオウ殿の弁当の在庫が切れた!ビャクオウ殿によるとこれから弁当は無しでビャクオウ殿の家族の元に食べに行くしかないそうだ…そこで!私も一緒に連れて行って貰う事にした!もう冷たい食事は嫌なんだ!だから、だから外食を許してくれ!お願いする!」
「ああ…そうなんだ…別にいいぞ?…ただ昼は見つかると迷惑になるだろうから夜だけな!それが条件だ!」
「!!!ありがとう!エリアス!!分かった!夜だけ…約束する!!」
「ああ…美味しい食事は大事だからな…。」
「ビャクオウ殿!セバスチャンにも了解を得たし侯爵にも貰った!これで条件は果たしたな!!」
「う~ん…こんなに簡単に許して貰えるとは意外だったが…約束は約束だからな、早速転移で行くか?今夜はオークの生姜焼き定食だって!美味しいぞ~!!」
「分かった!ちょっと着替えて来る!流石にこの衣装だと私が誰かバレる!」
「ああ…早くな~。」
国王が自室へおとなし目の服に着替えに向かい侯爵と白王が執務室に残った。
「白雪が念話で話してくれた…侯爵お前も行くだろ?千尋がちゃんとお前の分も用意してるってさ!カレーも仕込んでいるってさ。」
「!!そうか…チ~ちゃんが待っているなら行くしかないな!」
「ああ…」
白王は何も言わなかった…。
侯爵も何も言わなかった…。
そこへ着替え来た王が戻って来た。
「じゃあ行くぞ~俺のどこかに掴まれ!」
王は右肩、侯爵は左肩を掴むと3人は一瞬で転移した。
美味しい千尋の食事を食べに…。
「なんと!この変態が筆頭侯爵だと!!」
「変態では無い!…まさか二人目のブラックカードとはお主か!?」
「そうじゃ、先日なったばかりでな…。」
白雪と侯爵が睨み合う中騒ぎを聞き付けたギルマスが執務室より出て来た。
「侯爵様!!」
「おお!ギルマス!!」
「今日はどうされました?」
「ブラックカードがもう一人居ると聞いてな…クエストを受けてくれぬかと来てみたのだが…ビャクオウ殿の縁者だったとはな…それに…可愛い子が居たのだ!」
「ああ~侯爵家の不治の病が出たのですね…。」
「どういう事じゃ?」
「代々侯爵家は可愛いモノ好きで…小さい物や可愛い子供や保護欲をそそられる存在を見つけると側に置きたくて仕方がなくなるという…しかも一族全員が同じ様になるので親しい間柄の中で“侯爵家の不治の病”と言われているのですよ。」
「ウチは代々男しか生まれない家系でな…まあ可愛くないのばかり増える…本当は可愛い娘が欲しいのだが…一族中で男しか生まれて来ない。その反動で可愛いモノを見ると声を掛けずにはいられない性分なんだ。」
「まあ確かに千尋は可愛いからのぉ…!」
「そうですね、チヒロくんは可愛いです!」
「そうか~チヒロというのか~可愛いな~名前まで可愛い~。」
くっ!みんなして可愛い可愛いって!僕はもう幼児とかじゃないんだから!
確かに小さいよ…この世界の人って、男の人がだいたい平均180センチだし女性も平均170センチでみんな大きいよ!!そんな中に150センチの僕なんて確かに確かに小さいけど!…身長伸びたい…せめて160になりたい…。
一応千尋も頑張ってみた。
「あのね、僕これでも13歳なんだよ!働ける歳なんだからね!!」
「!!!なんと!!13歳だと!まだ7歳位だと思っていた…。」
く、屈辱!!千尋は大いに凹んだ…。
「ククク…千尋よ、そう落ち込むでない…千尋が凄い子であるのは我が一族が認めておるよ!」
「白雪~~~!」
「これで千尋は回復魔法が得意でポーションも上手に作る事が出来る…それに何より料理は誰が作るより美味しい!!この世で1番である!!」
「ほ~回復魔法!それは希少な……料理…まさか!ビャクオウ殿の弁当もチ~ちゃんが作ったのか?」
侯爵、今ナチュラルに千尋の事をチ~ちゃんって言ったね…。
「うん…そうだよ…。」
「じゃあ!カレーライスもチ~ちゃんが!?」
「そう、カレーライス知ってるんだ~!ああ、白王に貰ったんだね!」
「運命が私を導いてくれたのだな…さぁ~チ~ちゃん我が家に行こう!」
「へっ?」
そう言うと侯爵は凄い早技で千尋を小脇に抱えて歩き出したが白雪が即座に奪い返してくれたよ!
「コラッ!千尋を勝手に持って行くでない!!」
「チ~ちゃん軽いなぁ~これは我が家で保護していっぱい食べさせなければ!さあ!行こう!!」
「ならん!千尋は妾と共に居るのじゃ!!」
「ム~~~~!!」
「む~~~~!!」
はぁ~~~
と、そこでギルマスが二人の間に入って言った…。
「取り敢えず、ここで騒いで貰うのは困ります!皆さん私の執務室へご移動願います。」
「ギルマス~~~!!カッコいい……!」
ますます千尋の中で仕事の出来る男として冒険者ギルドマスターは好印象がうなぎ登りになるのだ。
そして、千尋はここに来た用件を思い出した。
「ギルマス昨夜はありがとうございました!これ昨日のお礼に作って来たサンドイッチです!良かったら食べて下さいね!後、サブマスのロードさんの分がこっちです。」
「おお!昨夜は美味しい料理を頂いたのにお礼なんて…でも美味しいチヒロくんの料理です遠慮なく頂きますね!ありがとうございます!」
千尋とギルマスの仲のいいやり取りを見ていた侯爵は拗ねた…。
「いいな…クリス…私よりチ~ちゃんと先に出会えて…美味しい物貰って…私は日々ビャクオウ殿のお弁当を分けて貰っているがお腹いっぱい食べるのは遠慮してるのに…いいな…いいな…。」
「…侯爵…子供みたいな事言ってどうするんですか…本当に貴方は…それに筆頭侯爵である貴方がウロウロして、いい加減落ち着いて城にいて下さい!」
「ええ~怒られるのか?…酷いよクリス~!」
「何だか仲良しであるな…ギルマスと侯爵。」
「ふ~幼馴染なのです…幼年学校で同じクラスになって以来のね…その時から本当にジッとしていない人で、だいたい私と今の陛下が探しに行くのがお約束で…」
「ふふふ…ギルマスは昔から苦労人なのじゃな…」
「心配を掛けた点では私はクリスに負けていると思うぞ!クリスは元冒険者のSランクだ…大怪我して死にかけて…引退してから冒険者ギルドの職員になったと思ったらギルマスにまで上り詰めた…最年少ギルマスになった男なんだよ。」
「凄い!凄い!カッコいい…ギルマス!」
千尋から憧れの眼差しで見られてギルマスは照れた…。
「もう、いいですから移動しますよ!」
「ハイハイ…」
そう言ってまた侯爵は千尋を小脇に抱えて移動を始めた。
もう疲れ果てた千尋はそのまま大人しく運ばれて行った。
「チ~ちゃんお願いがあるんだ!カレーのレシピを教えて欲しいんだ!」
「う~ん…教えたいのは山々なんですけど…」
「お金なら言い値で払うよ!私もこの国の筆頭侯爵!お金なら持ってるから!」
「あのね…カレーは僕がいた国のスパイスが入っているんで…この国に同じ物があるか分からないんだ…。」
「ああ~じゃあ、あれが最後のカレーになるのか!!」
「大丈夫だよ!僕がスパイスは持ってる!だから作る事は出来るけど…レシピは今は無理なんだ。」
「そうなのか…分かったよ!ありがとうチ~ちゃん!じゃあ私のためにカレーを作ってくれるかい?」
「うん!いいよ!今夜は白王もご飯食べに帰って来るだろうからご飯を炊くし…カレーも仕込むけど…食べるなら明日がいいよ!カレーは煮込んだ方が美味しいからね!」
「何と!そうなのか?」
「うん!だから明日僕の家に来て!お腹いっぱいになるまでカレー食べて貰うから!」
「そうか…ありがとうチ~ちゃん。」
「僕ね!家を買ったんだよ王都に!だから、僕はここにいるから!いつでも遊びに来てね!」
「………か、か、か、可愛い~~!!やっぱり連れて帰りたい!いや、連れて帰る!」
「侯爵!!いい加減離してあげなさい!チヒロくんは小さい子供じゃ無いんですよ!」
「そうじゃ!離せ変態侯爵!」
僕は何故か侯爵の膝の上で…後ろからムギュ~っと抱き締められていた…。
もうね、もう僕はね…色々諦めたんだよね…うん…人間諦めが肝心だよ。
「侯爵…ところでギルドに用事だったのでは?」
「ああ…ブラックカードがもう一人いると聞いてな…出来るなら王宮の警護を依頼したかったのだ…ビャクオウ殿だけでも十分とは思うのだが…ウチの影が間も無く王太子が戻って来ると報告して来た…いよいよ色々動くだろう…王都の守りをさらに固めたい、そうするとどうしても王宮が手薄になるんだ…ライはそれでいいと言うのだが私はどうしてもそれは嫌なのだ!王がいなくなった国に何が残る?王とは民を守る最大の庇護者だ、それがあの帝国になったら我が国にいる多くの獣人達はどうなる?我が国にいる獣人はハーフが多い…帝国は人間だけを獣人国は純正な獣人だけを大事にする…ならばその他の人はどうなる?人間だけでも獣人だけでも無いのだ…この世界は!そしてその事を教えてくださった神の愛し子様による教育で我が国はどの種族であっても誰もが持っているたったひとつの命を守ると誓った国だ…だからこそ国の根幹である王家は絶対守らなくてはならないんだ!」
「侯爵……まさか、貴方が前線に行くおつもりですか?」
「ああ…誰か前に出なくてはいけないのなら、それは私の役目であろう…。」
「今代の神の愛し子様のお陰で次代は救われたしな…私は安心して前に出れる。」
「!!」
「それにチ~ちゃんのお陰でカレーも食べられるしな!」
なんなんだろ……なんだか心がキュ~っとする。
僕は思わず侯爵の腕をぎゅっと抱き締めた…。
「ふふふ…本当に可愛いなぁ~こんな娘が欲しかった!」
「!!!」
「…侯爵…チヒロくんは男の子ですよ!」
「ん!まあ~どっちでも良い!可愛いなら!!」
「…はあ~あい分かった!そのクエスト妾が受けよう…ただ我が息子が間も無く合流する、千尋を守る手が出来る…その後になるがな。」
「誠か!!シラユキ殿!感謝する!」
もうすぐ…本当に、もうすぐ戦が始まるんだ…。
僕は何も言えなくて…ただ侯爵の大きな両腕をぎゅっとし続けているしかなかった。
その後侯爵は他の用件を済ませ夕刻になって王宮に戻った。
そして、王が呼んでいると担当執事が言って来たので、急いで王の執務室に行くと机の上に両手を組んで真剣な顔をした王がいた。
「エリアス…話しがある。」
「どうした?何かあったか?」
「とうとうビャクオウ殿の弁当の在庫が切れた!ビャクオウ殿によるとこれから弁当は無しでビャクオウ殿の家族の元に食べに行くしかないそうだ…そこで!私も一緒に連れて行って貰う事にした!もう冷たい食事は嫌なんだ!だから、だから外食を許してくれ!お願いする!」
「ああ…そうなんだ…別にいいぞ?…ただ昼は見つかると迷惑になるだろうから夜だけな!それが条件だ!」
「!!!ありがとう!エリアス!!分かった!夜だけ…約束する!!」
「ああ…美味しい食事は大事だからな…。」
「ビャクオウ殿!セバスチャンにも了解を得たし侯爵にも貰った!これで条件は果たしたな!!」
「う~ん…こんなに簡単に許して貰えるとは意外だったが…約束は約束だからな、早速転移で行くか?今夜はオークの生姜焼き定食だって!美味しいぞ~!!」
「分かった!ちょっと着替えて来る!流石にこの衣装だと私が誰かバレる!」
「ああ…早くな~。」
国王が自室へおとなし目の服に着替えに向かい侯爵と白王が執務室に残った。
「白雪が念話で話してくれた…侯爵お前も行くだろ?千尋がちゃんとお前の分も用意してるってさ!カレーも仕込んでいるってさ。」
「!!そうか…チ~ちゃんが待っているなら行くしかないな!」
「ああ…」
白王は何も言わなかった…。
侯爵も何も言わなかった…。
そこへ着替え来た王が戻って来た。
「じゃあ行くぞ~俺のどこかに掴まれ!」
王は右肩、侯爵は左肩を掴むと3人は一瞬で転移した。
美味しい千尋の食事を食べに…。
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