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SCENE026 衝撃的な再会
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私は衝撃的な出会いから一週間ほどをかけて、ウィンクというラミアプリンセスが住むというダンジョンまでやってきた。
新しいダンジョンの場所を突き止めるのは、本当に簡単だった。鬼百合の衣織という名前を出すと、それは驚いた様子でダンジョン管理局の職員は場所を教えてくれたからね。
それにしても、まさか地元の空ダンジョンがそのダンジョンとは思ってもみなかった。
ダンジョン管理局からの仕事も、他のメンバーには悪いけれど私が引き受けさせてもらった。
「新しいダンジョンで新人教育とはね。まったく、不思議なことを考えるもんだね、このダンジョンのマスターは」
真面目なことを言っているつもりだけど、私の顔はさっきからにやけが止まらない。
なんといっても、今日は一目見て気に入ったダンジョンマスターであるウィンクちゃんに会えるのだから。
私の記憶が確かならば、この雑木林を抜ければダンジョンがあるはず。私も中学生の時に入ったことがある場所だからね。
中学三年生になれば、ダンジョン内のマナというものに慣れるために、先輩探索者と一緒にダンジョンに潜ることができるようになる。
私の時は管理局の人と一緒にこのダンジョンに入った覚えがある。一番奥まで一本道で、片道十分もすれば到着できたダンジョンだった。
(あの時も感じていたけれど、マナが少し濃かった気がしたのよね。なるほど、それはこういうことだったのかしらね)
新しくマスターを備えたダンジョンとなった懐かしいダンジョンの前に、私は立っている。そこにはすでにゲートが設置されているようだった。
「おや、百鬼夜行の衣織さんですかね」
「はい、その通りです。管理局からの依頼を受けて、こちらのダンジョンにやってきました。ここは私の地元でもありますので、適任かと思いましたからね」
「なるほど、それはいろいろと都合がよいですね。ですけれど、横浜ダンジョンの攻略中だったはずでは?」
ゲートにいる職員からそんなことを聞かれてしまう。
確かに、横浜ダンジョンを攻略中なのは事実だ。だが、あのダンジョンはよく姿を変える。おかげでまったく攻略が進まない。
だからこそ、こうやって気分転換でやって来たというものなんだ。
「なんて言いますかね。ダンジョンの形がよく変わるので、ちょっと気が滅入ってきたってところですかね。気分転換も兼ねて、この地元に戻ってきたってわけですよ」
「なるほど、そうでしたか。では、ちょっとお待ち下さい、管理局の責任者を呼びますのでね」
「はい、お願いします」
私はしばらくダンジョンの外で、ダンジョン管理局からやってきたダンジョンの人間側の責任者を待つことにした。
しばらくしてやってきたのは、ひょろっとした感じの頼りなさそうな男だった。ダンジョン適性は持っているくせに、鍛えている感じがまったくしない。実に分かりやすい事務方の人間だな。
「これはこれは、百鬼夜行の石橋衣織さんですね。初めまして、ダンジョン管理局の谷地翔と申します」
「石橋衣織です。管理局からの依頼を引き受けるためにこちらまでやってきました」
「わざわざご苦労さまです」
「いえ、大した労力ではありませんよ。私はこちらの出身ですからね」
「なるほど」
私と谷地さんが話していると、中から人の声が聞こえてくる。
「おっと、どうやら日下が連れてきてくれたようですね。では、ダンジョンに入りましょう」
「はい」
谷地さんが言うので、私はゲートを通ってダンジョンの中へと入っていく。
入口の見た感じは、なんとも昔のままだった。
しかし、入ってすぐ右手に、変な扉を発見してびっくりする。
「こ、これは?」
「ここのダンジョンマスターが私たちのために作ってくれた小部屋です。声が聞こえますので、もう出てくると思いますよ」
谷地さんが言った通り、直後に扉が開く。
中からは、女性が一人と、下半身が蛇の少女が姿を見せた。一目見てわかる、この子がここのダンジョンマスターのウィンクちゃんであることが。
「お待たせしました。ウィンクを連れてきましたよ」
「ご苦労、日下。こちらはこのダンジョンで教官を務めてくれることになった、ギルド『百鬼夜行』の石橋衣織さんだ」
「初めまして、石橋衣織と申します」
私が挨拶をすると、日下と呼ばれた女性は挨拶をしてきたものの、ウィンクちゃんはなぜか私の顔を見て首を捻っていた。どういうことなのだろうか。
そうかと思えば、ちょっとして手をポンと叩いていた。
「そうか、衣織お姉さんですか、お久しぶりですね」
お姉さんと呼ばれて、私はなんともむず痒い感じを受ける。悪い気はしないのだけど、やはり相手がモンスターだからだろうか。
「ああ、姿変わり過ぎちゃって分かりませんかね。ほら、小さい頃に遊んでもらった瞬ですよ。三枝瞬です」
「えっ、瞬くん?!」
ウィンクちゃんから告げられた言葉に、私は思わず耳を疑ってしまった。
なんと、ラミアプリンセスのウィンクちゃんは、かつて遊んであげていたご近所の少年、三枝瞬くんだというのだ。
「そっかぁ……。衣織お姉さんなら安心ですね。へへっ、僕は嬉しいです」
腕を後ろに回して笑う姿は可愛いのだけど、思いもしなかったことに私はしばらく呆然として動けなかった。
新しいダンジョンの場所を突き止めるのは、本当に簡単だった。鬼百合の衣織という名前を出すと、それは驚いた様子でダンジョン管理局の職員は場所を教えてくれたからね。
それにしても、まさか地元の空ダンジョンがそのダンジョンとは思ってもみなかった。
ダンジョン管理局からの仕事も、他のメンバーには悪いけれど私が引き受けさせてもらった。
「新しいダンジョンで新人教育とはね。まったく、不思議なことを考えるもんだね、このダンジョンのマスターは」
真面目なことを言っているつもりだけど、私の顔はさっきからにやけが止まらない。
なんといっても、今日は一目見て気に入ったダンジョンマスターであるウィンクちゃんに会えるのだから。
私の記憶が確かならば、この雑木林を抜ければダンジョンがあるはず。私も中学生の時に入ったことがある場所だからね。
中学三年生になれば、ダンジョン内のマナというものに慣れるために、先輩探索者と一緒にダンジョンに潜ることができるようになる。
私の時は管理局の人と一緒にこのダンジョンに入った覚えがある。一番奥まで一本道で、片道十分もすれば到着できたダンジョンだった。
(あの時も感じていたけれど、マナが少し濃かった気がしたのよね。なるほど、それはこういうことだったのかしらね)
新しくマスターを備えたダンジョンとなった懐かしいダンジョンの前に、私は立っている。そこにはすでにゲートが設置されているようだった。
「おや、百鬼夜行の衣織さんですかね」
「はい、その通りです。管理局からの依頼を受けて、こちらのダンジョンにやってきました。ここは私の地元でもありますので、適任かと思いましたからね」
「なるほど、それはいろいろと都合がよいですね。ですけれど、横浜ダンジョンの攻略中だったはずでは?」
ゲートにいる職員からそんなことを聞かれてしまう。
確かに、横浜ダンジョンを攻略中なのは事実だ。だが、あのダンジョンはよく姿を変える。おかげでまったく攻略が進まない。
だからこそ、こうやって気分転換でやって来たというものなんだ。
「なんて言いますかね。ダンジョンの形がよく変わるので、ちょっと気が滅入ってきたってところですかね。気分転換も兼ねて、この地元に戻ってきたってわけですよ」
「なるほど、そうでしたか。では、ちょっとお待ち下さい、管理局の責任者を呼びますのでね」
「はい、お願いします」
私はしばらくダンジョンの外で、ダンジョン管理局からやってきたダンジョンの人間側の責任者を待つことにした。
しばらくしてやってきたのは、ひょろっとした感じの頼りなさそうな男だった。ダンジョン適性は持っているくせに、鍛えている感じがまったくしない。実に分かりやすい事務方の人間だな。
「これはこれは、百鬼夜行の石橋衣織さんですね。初めまして、ダンジョン管理局の谷地翔と申します」
「石橋衣織です。管理局からの依頼を引き受けるためにこちらまでやってきました」
「わざわざご苦労さまです」
「いえ、大した労力ではありませんよ。私はこちらの出身ですからね」
「なるほど」
私と谷地さんが話していると、中から人の声が聞こえてくる。
「おっと、どうやら日下が連れてきてくれたようですね。では、ダンジョンに入りましょう」
「はい」
谷地さんが言うので、私はゲートを通ってダンジョンの中へと入っていく。
入口の見た感じは、なんとも昔のままだった。
しかし、入ってすぐ右手に、変な扉を発見してびっくりする。
「こ、これは?」
「ここのダンジョンマスターが私たちのために作ってくれた小部屋です。声が聞こえますので、もう出てくると思いますよ」
谷地さんが言った通り、直後に扉が開く。
中からは、女性が一人と、下半身が蛇の少女が姿を見せた。一目見てわかる、この子がここのダンジョンマスターのウィンクちゃんであることが。
「お待たせしました。ウィンクを連れてきましたよ」
「ご苦労、日下。こちらはこのダンジョンで教官を務めてくれることになった、ギルド『百鬼夜行』の石橋衣織さんだ」
「初めまして、石橋衣織と申します」
私が挨拶をすると、日下と呼ばれた女性は挨拶をしてきたものの、ウィンクちゃんはなぜか私の顔を見て首を捻っていた。どういうことなのだろうか。
そうかと思えば、ちょっとして手をポンと叩いていた。
「そうか、衣織お姉さんですか、お久しぶりですね」
お姉さんと呼ばれて、私はなんともむず痒い感じを受ける。悪い気はしないのだけど、やはり相手がモンスターだからだろうか。
「ああ、姿変わり過ぎちゃって分かりませんかね。ほら、小さい頃に遊んでもらった瞬ですよ。三枝瞬です」
「えっ、瞬くん?!」
ウィンクちゃんから告げられた言葉に、私は思わず耳を疑ってしまった。
なんと、ラミアプリンセスのウィンクちゃんは、かつて遊んであげていたご近所の少年、三枝瞬くんだというのだ。
「そっかぁ……。衣織お姉さんなら安心ですね。へへっ、僕は嬉しいです」
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