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SCENE045 星空の部屋
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セイレーンさんの配信から数日後、僕はダンジョンの配信を行うことにした。
なんでかという理由は、その時にでも説明しようと思うよ。
「みなさん、こんにちは。ダンジョンマスターのウィンクです」
『おお、ウィンクちゃんだ』
『久しぶりの配信、これで生き残れる』
『こんらみあ~』
僕が冒頭のお決まりの挨拶をすると、いろんな挨拶が返ってくる。
いや、生き残れるってどういうこと?
気にはなるけれど、今日のところは僕は普通に配信をすることにする。
「今日はダンジョンに新しい部屋を追加しましたので、その紹介をさせてもらおうかと思います」
『ダンジョンって拡張できるんやったな』
『どうやって拡張しているのかは分からんが、実に楽しみだ』
『こういうクラフト系のゲームとか楽しいもんな。今から楽しみだ』
視聴者さんたちはなんだかとてもワクワクしているようだ。僕はバトラーについてきてもらいながら、今回の拡張で増やした部屋へと向かう。
増やした場所は、僕のいるボス部屋ではなくて、一階層にある入口付近。ダンジョン管理局の人たちに提供した部屋の真向かいだ。今回はここに部屋を増やしてみたんだ。
僕たちは例の短絡通路ではなく、本来の道を通ってその場所へと向かう。
『一階層まで移動してるけど、何も手を加えてないね』
『なんの代わり映えもない殺風景よな』
「はい。二階層はまだ方針が決まってなくて、何も手を加えていません。本当は僕の気分転換用の部屋なのでボス部屋に追加したかったんですけれど、いろいろな事情を考えて一階層に追加することにしたんです」
『はえ~、そうなんや』
『ウィンクちゃん、自分を優先しなよ』
『まったく、元人間っていうだけあって優しすぎる』
視聴者さんたちはいろいろ感想を言ってくるけど、とりあえず僕は黙っておこう。
そうしているうちに、出口が見えてきた。
「到着しました。ここですね」
『おや、岩壁に扉がついとる』
『そこって管理局用の部屋じゃないのか?』
「管理局の人たちの部屋は真向かい側です。ここはさっき追加したばかりの新しい部屋ですよ」
『あっ、そうなんだ』
どうやら視聴者さんたちはどちらに扉があったのか覚えてないみたいだ。
ダンジョンに入って左にてあるのが管理局の人たちのために用意した部屋だよ。ドアプレートをつけないとダメかな、これは。
そんなことを考えつつ、配信を続ける。
「では、扉を開けますね」
『ドキドキ』
『わくわく』
視聴者さんたちが緊張しているみたいだ。
でも、ダンジョンの部屋って何があるかわからないもんね。開けたら毒ガスが充満しているとか、モンスターが無限湧きするとか、そんな部屋もあったりするらしいからね。
でもさ、僕がそんなことするわけないじゃないか。
僕はくすりと笑いながら、扉を思い切り開ける。
『うおっ!』
『こ、これは……』
扉の中を見て、視聴者さんたちはびっくりしているみたいだ。
それもそうだと思うよ。扉の中は真っ暗な星空の広がる場所だったからね。
いやぁ、この部屋を作るのに52000ポイントは痛かったなぁ。部屋の追加で2000ポイント、オプションの満天の星空で50000ポイントだよ。全部、僕の魅了スキルで稼いだポイントだけど、消える時は一瞬だね。
『すっご……』
『これ、北半球の夜空か?』
「はい、一応僕の住んでいる町から見える夜空を再現しました。ですけど、プラネタリウムのように変化させることはできますので、言っていただければ南半球の夜空とか、時間帯の調節とかもできますよ」
『マジか?!』
なんか半信半疑のようなので、僕は試しに流れ星を出現させてみる。
「えーっと、確かこれでいいんだっけか、バトラー」
「我にはこの世界のことは分かりませぬが、操作方法は間違ってはおりませんな」
「あ、よかったぁ」
バトラーに言われてひと安心だ。
僕が設定終了を選択すると、空にはきらりと一筋の流れ星が流れた。
『すっげえ。本当に流れ星が流れたよ』
『彼女が欲しい、彼女が欲しい、彼女が欲しい』
『祈んなしwww』
なんだか切実な視聴者さんがいたみたいだ。僕だって思わず笑っちゃったよ。でも、どんな彼女が欲しいんだろうね。
僕は部屋の機能を確認しながら配信を続ける。
どうやら月を出したり、雲をかけたり、オーロラを出したりと、様々な時間帯や天候も再現できるみたいだった。
『異界の技術ってすげえ……』
『これは、学者たちが見たら群がってこないかな』
『みんな忘れてるだろうが、そこはダンジョンの中だぞ。探索者適性がないと、そもそも中に入れねえからな』
『そ、そうだった』
そうだよ。確かにすごく興味を引きそうな内容だけど、僕のいる場所は入口近くとはいえダンジョンの中だ。探索者の適性がないと、マナの影響を受けていろんな悪影響が出てしまうもんね。
「よかったら、探索者同士で示し合ってきて下さいね。もしかしたら僕に会うこともできるかもしれませんから」
『絶対に行く!』
『おいおい、抜け駆けは許さんぞ』
まったく、視聴者さんたち同士でケンカしないで欲しいかな。
「みんな、仲良くですよ、めっ」
『はうっ……』
『こ、これがキュン死か……』
もう、視聴者さんたちの反応は見ていて楽しいな。
新しい部屋への反応も上々みたいだし、今日のところはこの辺で終わらせることにしたのだった。
これでダンジョンへやって来る人が増えるのなら、谷地さんたちと相談しながら機能を増やしていかないとね。
ダンジョン作りは大変だよ。
なんでかという理由は、その時にでも説明しようと思うよ。
「みなさん、こんにちは。ダンジョンマスターのウィンクです」
『おお、ウィンクちゃんだ』
『久しぶりの配信、これで生き残れる』
『こんらみあ~』
僕が冒頭のお決まりの挨拶をすると、いろんな挨拶が返ってくる。
いや、生き残れるってどういうこと?
気にはなるけれど、今日のところは僕は普通に配信をすることにする。
「今日はダンジョンに新しい部屋を追加しましたので、その紹介をさせてもらおうかと思います」
『ダンジョンって拡張できるんやったな』
『どうやって拡張しているのかは分からんが、実に楽しみだ』
『こういうクラフト系のゲームとか楽しいもんな。今から楽しみだ』
視聴者さんたちはなんだかとてもワクワクしているようだ。僕はバトラーについてきてもらいながら、今回の拡張で増やした部屋へと向かう。
増やした場所は、僕のいるボス部屋ではなくて、一階層にある入口付近。ダンジョン管理局の人たちに提供した部屋の真向かいだ。今回はここに部屋を増やしてみたんだ。
僕たちは例の短絡通路ではなく、本来の道を通ってその場所へと向かう。
『一階層まで移動してるけど、何も手を加えてないね』
『なんの代わり映えもない殺風景よな』
「はい。二階層はまだ方針が決まってなくて、何も手を加えていません。本当は僕の気分転換用の部屋なのでボス部屋に追加したかったんですけれど、いろいろな事情を考えて一階層に追加することにしたんです」
『はえ~、そうなんや』
『ウィンクちゃん、自分を優先しなよ』
『まったく、元人間っていうだけあって優しすぎる』
視聴者さんたちはいろいろ感想を言ってくるけど、とりあえず僕は黙っておこう。
そうしているうちに、出口が見えてきた。
「到着しました。ここですね」
『おや、岩壁に扉がついとる』
『そこって管理局用の部屋じゃないのか?』
「管理局の人たちの部屋は真向かい側です。ここはさっき追加したばかりの新しい部屋ですよ」
『あっ、そうなんだ』
どうやら視聴者さんたちはどちらに扉があったのか覚えてないみたいだ。
ダンジョンに入って左にてあるのが管理局の人たちのために用意した部屋だよ。ドアプレートをつけないとダメかな、これは。
そんなことを考えつつ、配信を続ける。
「では、扉を開けますね」
『ドキドキ』
『わくわく』
視聴者さんたちが緊張しているみたいだ。
でも、ダンジョンの部屋って何があるかわからないもんね。開けたら毒ガスが充満しているとか、モンスターが無限湧きするとか、そんな部屋もあったりするらしいからね。
でもさ、僕がそんなことするわけないじゃないか。
僕はくすりと笑いながら、扉を思い切り開ける。
『うおっ!』
『こ、これは……』
扉の中を見て、視聴者さんたちはびっくりしているみたいだ。
それもそうだと思うよ。扉の中は真っ暗な星空の広がる場所だったからね。
いやぁ、この部屋を作るのに52000ポイントは痛かったなぁ。部屋の追加で2000ポイント、オプションの満天の星空で50000ポイントだよ。全部、僕の魅了スキルで稼いだポイントだけど、消える時は一瞬だね。
『すっご……』
『これ、北半球の夜空か?』
「はい、一応僕の住んでいる町から見える夜空を再現しました。ですけど、プラネタリウムのように変化させることはできますので、言っていただければ南半球の夜空とか、時間帯の調節とかもできますよ」
『マジか?!』
なんか半信半疑のようなので、僕は試しに流れ星を出現させてみる。
「えーっと、確かこれでいいんだっけか、バトラー」
「我にはこの世界のことは分かりませぬが、操作方法は間違ってはおりませんな」
「あ、よかったぁ」
バトラーに言われてひと安心だ。
僕が設定終了を選択すると、空にはきらりと一筋の流れ星が流れた。
『すっげえ。本当に流れ星が流れたよ』
『彼女が欲しい、彼女が欲しい、彼女が欲しい』
『祈んなしwww』
なんだか切実な視聴者さんがいたみたいだ。僕だって思わず笑っちゃったよ。でも、どんな彼女が欲しいんだろうね。
僕は部屋の機能を確認しながら配信を続ける。
どうやら月を出したり、雲をかけたり、オーロラを出したりと、様々な時間帯や天候も再現できるみたいだった。
『異界の技術ってすげえ……』
『これは、学者たちが見たら群がってこないかな』
『みんな忘れてるだろうが、そこはダンジョンの中だぞ。探索者適性がないと、そもそも中に入れねえからな』
『そ、そうだった』
そうだよ。確かにすごく興味を引きそうな内容だけど、僕のいる場所は入口近くとはいえダンジョンの中だ。探索者の適性がないと、マナの影響を受けていろんな悪影響が出てしまうもんね。
「よかったら、探索者同士で示し合ってきて下さいね。もしかしたら僕に会うこともできるかもしれませんから」
『絶対に行く!』
『おいおい、抜け駆けは許さんぞ』
まったく、視聴者さんたち同士でケンカしないで欲しいかな。
「みんな、仲良くですよ、めっ」
『はうっ……』
『こ、これがキュン死か……』
もう、視聴者さんたちの反応は見ていて楽しいな。
新しい部屋への反応も上々みたいだし、今日のところはこの辺で終わらせることにしたのだった。
これでダンジョンへやって来る人が増えるのなら、谷地さんたちと相談しながら機能を増やしていかないとね。
ダンジョン作りは大変だよ。
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