異世界の花嫁?お断りします。

momo6

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温かいーーー最後にこの温かみを感じたのは、彼が浮気する前。それまでは、いつも2人で寝ていたんだよね。
久しぶりに触れる人肌に椿は抱きつく。

(温かい、戻ってきてくれたの?ずっと1人だったのよ、寂しかったーーーーん?)
パチっと目を開けると夢だったと気付く。やけに生々しく感じた人肌を不思議に思いながら横を見るとそこには、半裸のエマがいた。エマに腕枕されながら寝ていたようだ。
綺麗な横顔に、長い髪で見え隠れする立派な胸板。下半身はーーーパンツからでも分かる立派なのがありました。
「キャーーーーーー!!!!」
椿の悲鳴にバッと起き上がるエマ。影から出ていたウルが椿に擦り寄るとその毛並みに触れながら、エマの方を見ないように顔をうずめる。

「なに!?何があった!?」
驚いたエマがつい、男口調で椿に聞く。「服!服を着てください!!」と言う椿に「・・・」自分が半裸だからかと納得した。

投げ捨ててあった洋服を拾って、ササっと着替えながら椿に謝罪する。
「ごめんごめん!びっくりさせちゃったゎね~、寝る時って裸にならないと落ち着かないのよね~」
まさかのカミングアウトに衝撃を受けながら、エマの裸が脳裏に焼き付いて思い出してしまう。
「・・・寝ている私に何かしましたか?」
ウルに顔をうずめたまま、聞くと「何もないわよ」と優しく言われた。いつものエマに椿はゆっくりと視線を向ける。
そこには、着替えが終わったエマが立っていた。小さい胸だと思っていたのは偽物だった、今は女性にしか見えない。
ジト目で見ているとエマに頭をポンポンされた。
「ごめんって、昨日はビールもつまみも美味しかったから、つい飲みすぎちゃったのよ~悪気は無かったの!」
「ーーもぅ、ぃぃです。次からは服は脱がないで下さい」
「分かったわよ~」

まだ、視線を合わせられずドキドキしてしまう。
(やっぱり、男の人なんだ・・・)
口調がお姉でも、体は立派だったと思い出し赤面する。
そんな椿にエマは意地悪っぽく耳元で囁いた。

「もしかして、男って意識してる?」
急な不意打ちにボフンっと赤くなるが、「もう!からかわないでください!」と怒るも、ケラケラ笑うエマに安心する。
ウルもいつもの椿に戻ったので、影の中に戻っていく。

「それはそうと・・・つばきちゃんも着替えたら?そろそろ時間じゃない?」
時計を見ると6時になろうとしていた。もう、準備をはじめないと間に合わない。
リビングで寝ていた為、急いで部屋に戻ると洋服を出し着ている服に手をかけて青ざめた。
下着姿だったのだ。いつも着ていたパジャマが無く、キャミソールとパンツ姿だった。
全然、記憶に無いので二度と深酒はするもんかと誓うのであった。







朝ごはんを作る為、作業場に着くと同時にロバートも来た。
いつもの様に食材を手際よく切るロバートの横で、テキパキと動きまわりテーブルを綺麗にしたりと準備するエマを見る。

(あんなに、細く見えるけど意外にしっかりしてたな・・うん。女性にしか見えないーーーあっ、また騎士さんに話しかけられてる。モテてるな~誰も男だって気付いてないよね)

視線はエマを追ってしまう。それに気付いたエマがウインクするとさっと目線を逸らす。そんな椿を面白そうに見るエマだった。

「はぁ~~~~はぁ~~~~」
隣で深いため息が聞こえてきた。一瞬、自分のため息が出たのかと思ったが違かった。聞こえた先にはロバートがうっとりとエマを見ている。
「はぁ~~癒される~エマさんって、美人だよなぁ~~」
ねっ!っと話され、コクリと頷く。

「つばきさん!エマさんのタイプって分かるかな?俺とかどうだろ?はぁ~~あの後ろ姿、素敵だ」
「タイプか・・・」
そういえば、私の事はよく話すけど、エマの事はあまり知らないなーーー振り返ると、エマは自分の事はほとんど話さなかったと
気付く。

「うーん、私もよく分からないんだよね。ロバートから聞いてみたら?」
「えっ!?俺が?聞けるわけないじゃん~だから、つばきさんにこうしてお願いしてるんじゃないか~」
「私だって嫌だよ!何でわざわざ・・・タイミング悪いじゃん」
ボソっと呟くと、ロバートは「ん?」っと首を傾げる。

「なぁ~に~?2人して手が止まってるけど?私、1人に働かせて、2人は休憩してるのかしら?」
笑顔を向けているが声は怒っているエマにビクリとする。
「エマさん!!やだな~ほら、ちゃんと動かしてますよ~ははっ」
誤魔化しながら、大鍋をかき混ぜるロバートにふーん?と返事する。椿は、目の前にきたエマに朝の光景を思い出す。
(華奢に見えるけど、男だったのよね。着痩せするのかな?)
マジマジと二の腕や胸板を見てしまう。
「どこ見てんのよ?はっはぁ~ん?そんなに私の裸が見たいの?じゃぁ、ーーーーー夜、一緒にお風呂に入ってみる?」
「!!!何言ってるんですか!ふざけてないで、これを運んで下さい!」
「あははっ!冗談に決まってるじゃな~い、はいはい。運びますよ~」
「んもぅ!」
絶対、私の反応を見てからかってるな。
もーー!頭に焼き付いて離れない!!悶々していると、ロバートがうずくまっているのが見えた。

「?どうかしたの?大丈夫?」
心配になり、声をかけると・・・椿とエマの話が聞こえていたのか鼻血を垂らしながら悶えていた。
「やばい!エマさんのお風呂姿とか!!想像しただけでっっっエマさん!!大好きです!!!」

なんだ この変態は。引いてしまった。

早く、鼻血を拭きなよ。とハンカチを渡すと「すみません、つい興奮してしまい」うん。分かっているよ。変態君だったんだね。

白い目で見てしまうがしょうがない。
でも、仕事は出来るから温かい目で見守ろうと思う椿だった。





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