37 / 54
勇者を目指せ!?
第37話
しおりを挟む
ゼノスたちはいつもとは違う森についた。
その方が魔族が現れる可能性が高いだろうと判断してのことだ。
ゼノスはオーヴェルが何か仕掛けてくるのではないかと警戒していたのだが、特に何をするということもなく終わった。
文字通り何もすることがなかった、といった方が正しかったのかもしれない。
オーヴェルは生徒たちの前で、出現した魔族のことごとくを瞬殺した。
イリスに少しでもいいところを見せようとしたのだ。
オーヴェルの実力を目の当たりにした生徒たちからの受けは良く、魔族を倒すたびに歓声が上がる。
歓声が上がればオーヴェルとしても気持ちがいい。
次々と魔族を倒していき、気づいた時にはオーヴェル一人で魔族の屍の山を作っていた。
課外授業を兼ねているはずなのに、だ。
イリスの冷たい視線に気づいたオーヴェルは、そこでようやく自分がやり過ぎてしまったことに気づく。
しかし、気づいた時にはもう遅かった。
「もうこの辺りには魔族はいないと思うぜ」
ゼノスが周囲を見渡しながらオーヴェルに告げた。
魔力反応がどこにもないのだ。
すなわち、オーヴェルが全て倒しつくしてしまったということに他ならない。
イリスの視線がより一層鋭いものに変わる。
オーヴェルは「あはは……」と笑ってごまかしてはいるが、背中から冷たい汗が流れ落ちるのを感じていた。
イリスは呆れていたが、同時にゼノスに何もしてこなかったことに疑問を感じた。
オーヴェルの性格上、必ずゼノスにちょっかいをかけてくると思っていたからだ。
――もしかして、私とゼノスの仲を認めてくれた?
いえ、そんなことあるわけないわよね。
もし、そんな性格をしているのであれば最初からオーヴェルを頼っている。
イリスはオーヴェルの不可解な行動を理解できないでいた。
ゼノスはゼノスで別のことを考えていた。
オーヴェルが倒した魔族に目を向ける。
――この数はおかしいな。
確かにこの森は初めて訪れた。
中立都市からもそこそこ離れているし、多少の魔族がいてもおかしくはない。
だが、この数は異常だ。
正確な数までは分からないが、少なくとも三十以上の死体が転がっている。
魔族領に近い場所でもない森で。
ダインが仕掛けていたのか、それともダインを裏で操っていた者が仕掛けていたのかは分からない。
前者であればよいが、後者だったら。
ゼノスはそこでハッとする。
――そうか、そいつを何とかしねえ限りイリスがまた狙われちまう。
ダインの話では、敵の狙いはイリスだった。
ということは、ダインが帝国に戻っただけでは問題が解決したとはいえない。
敵そのものを倒さなければ、いずれ同じことが起こるのではないか。
――させるかよ。
ゼノスは拳に力を込める。
なんでイリスが狙われているのかは分からない。
分からないが、イリスはゼノスが初めて惚れた少女だ。
誰であろうとイリスを傷つけようとする者を許すつもりはない。
ダインの時はあくまで同じ魔術学院に通う生徒であったこと、道を完全に踏み外す前であったこと、そして更生の余地があったから命を助けただけだ。
仮にあの魔法石をダインが使っていたら、ゼノスは容赦していない。
そういう意味ではダインは運が良かったと言える。
しかし、ダインを裏で操っていた者は別だ。
そもそも、イリスを狙っているのはそいつなのだから。
――必ず尻尾を掴んでやる。
ゼノスは気持ちを新たにした。
課外授業から戻った後、イリスはオーヴェルに呼び出された。
呼び出されたのはイリスだけではない。
ゼノスも一緒だ。
イリスの後ろにはロゼッタが、オーヴェルの後ろにはリザが控えている。
「はっ? お兄さま、今なんと仰いました?」
イリスがオーヴェルに問いかけた。
「君たちを応援すると言ったんだけど、聞こえなかった?」
「いえ、聞こえてはいますが……」
ロゼッタの手紙には、二人が付き合っていることまでは記されていない。
お互い意識し合っているだろう、という程度の内容だった。
オーヴェルもそう思っていたが、二人の反応を見て考えを改める。
――もしかして既に付き合っているとか、かな?
女性の扱いに関してはオーヴェルの得意分野だ。
例え妹であっても――いや、妹だからこそ表情を見ればおおよその予測はつく。
どう見てもお互いに好き合っている、そんな空気になっていた。
「あー、必要ないというのであれば僕はこのまま帰るけど」
「いいえ! お兄さま、是非宜しくお願い致します!」
イリスは真剣な眼差しでオーヴェルを見つめる。
オーヴェルは「言わなければ良かったかも」と心の中で後悔するが、もう遅い。
ここでオーヴェルが「冗談でした」とでも言おうものなら、一生イリスは口を聞いてくれなくなる。
そんな確信めいた予感がした。
つまり、オーヴェルが取る選択肢は一つのみ。
「もちろんさ。それにゼノスくんには王国の民の命を救ってもらったという恩もあるしね。戻ったらまず父上に爵位を進言してみよう」
「ありがとうございます、お兄さま!」
イリスがオーヴェルに抱きつく。
――ヤバい、泣きそうかも。
オーヴェルの記憶ではイリスの物心がついて以降、こうして抱きつかれたことなど一度も無い。
理由が理由だけに素直に喜べないが、可愛い妹から自発的に抱きつかれたオーヴェルの頬は自然と緩み、目頭が熱くなる。
「……オーヴェル様はそれでよろしいのですか?」
どうやら、ロゼッタは納得いかないらしい。
「納得できません」といった目でオーヴェルを見る。
無理もない。
志を同じくしている思っていたはずのオーヴェルが、ゼノスと一戦交えることもなく二人の仲を応援すると言ったのだ。
彼女からしたら裏切られた気分だろう。
「ああ、その方がイリスの為にもなる。ロゼッタちゃんもきっと分かる時がくるはずさ」
オーヴェルの『恩恵』について知っている者は、国王とリザの二人しかいない。
秘匿しておかねばならないことなので、おいそれと教えるわけにはいかないのだ。
ロゼッタはまだ納得いかないようで、むすっとした表情をしている。
オーヴェルは後ろを振り返る。
リザと視線が合うと、彼女は小さく頷いた。
姉であるリザならうまく説得してくれるだろう。
「ゼノスくん、ちょっと」
そう言ってオーヴェルはゼノスに手招きした。
「何だ?」
「ちょっとね。ああ、イリスも耳を貸してくれるかな」
ゼノスとイリスは素直に顔を近づける。
「二人のことは応援するつもりだ。ただし、爵位がもらえるといってもせいぜい帝国と同じ准男爵だろうから、婚約は難しいと思う。ロゼッタちゃんには君たちがある程度接触しても邪魔しないように伝えておくけど、人目は気にしてほしい」
「もちろんだ」
「はい」
ゼノスとイリスにとって、イリスの兄公認というのは大きい。
二人の言葉にも力が入る。
「ああ、それと……恋人同士ではあっても婚約しているわけじゃあない。しかもまだ学生だ。分かっているとは思うけど、一線だけは越えないようにね」
その言葉を聞いたゼノスとイリスは固まってしまう。
顔を少しだけ横に向けると、二人の視線が重なる。
同時に顔が真っ赤になってうろたえた。
「やだ、もう……」
羞恥に耐え切れなくなったのか、イリスは頬を押さえてうつむく。
――やべえ、可愛すぎる。
あまりの可憐さに、ゼノスは今すぐ抱きしめたい衝動に駆られる。
だが、それをぐっと抑えた。
迂闊な行動は控えなければならない。
なぜなら。
オーヴェルが無言でこちらを見ているからだ。
表情こそ笑顔のままだが、圧がすごい。
せっかくイリスとの仲が一歩前進したのだから、無駄にするわけにはいかない。
――でも、いつかは。
ゼノスはそんなことを考えながら、耳まで真っ赤になったイリスを眺めて小さく笑った。
その方が魔族が現れる可能性が高いだろうと判断してのことだ。
ゼノスはオーヴェルが何か仕掛けてくるのではないかと警戒していたのだが、特に何をするということもなく終わった。
文字通り何もすることがなかった、といった方が正しかったのかもしれない。
オーヴェルは生徒たちの前で、出現した魔族のことごとくを瞬殺した。
イリスに少しでもいいところを見せようとしたのだ。
オーヴェルの実力を目の当たりにした生徒たちからの受けは良く、魔族を倒すたびに歓声が上がる。
歓声が上がればオーヴェルとしても気持ちがいい。
次々と魔族を倒していき、気づいた時にはオーヴェル一人で魔族の屍の山を作っていた。
課外授業を兼ねているはずなのに、だ。
イリスの冷たい視線に気づいたオーヴェルは、そこでようやく自分がやり過ぎてしまったことに気づく。
しかし、気づいた時にはもう遅かった。
「もうこの辺りには魔族はいないと思うぜ」
ゼノスが周囲を見渡しながらオーヴェルに告げた。
魔力反応がどこにもないのだ。
すなわち、オーヴェルが全て倒しつくしてしまったということに他ならない。
イリスの視線がより一層鋭いものに変わる。
オーヴェルは「あはは……」と笑ってごまかしてはいるが、背中から冷たい汗が流れ落ちるのを感じていた。
イリスは呆れていたが、同時にゼノスに何もしてこなかったことに疑問を感じた。
オーヴェルの性格上、必ずゼノスにちょっかいをかけてくると思っていたからだ。
――もしかして、私とゼノスの仲を認めてくれた?
いえ、そんなことあるわけないわよね。
もし、そんな性格をしているのであれば最初からオーヴェルを頼っている。
イリスはオーヴェルの不可解な行動を理解できないでいた。
ゼノスはゼノスで別のことを考えていた。
オーヴェルが倒した魔族に目を向ける。
――この数はおかしいな。
確かにこの森は初めて訪れた。
中立都市からもそこそこ離れているし、多少の魔族がいてもおかしくはない。
だが、この数は異常だ。
正確な数までは分からないが、少なくとも三十以上の死体が転がっている。
魔族領に近い場所でもない森で。
ダインが仕掛けていたのか、それともダインを裏で操っていた者が仕掛けていたのかは分からない。
前者であればよいが、後者だったら。
ゼノスはそこでハッとする。
――そうか、そいつを何とかしねえ限りイリスがまた狙われちまう。
ダインの話では、敵の狙いはイリスだった。
ということは、ダインが帝国に戻っただけでは問題が解決したとはいえない。
敵そのものを倒さなければ、いずれ同じことが起こるのではないか。
――させるかよ。
ゼノスは拳に力を込める。
なんでイリスが狙われているのかは分からない。
分からないが、イリスはゼノスが初めて惚れた少女だ。
誰であろうとイリスを傷つけようとする者を許すつもりはない。
ダインの時はあくまで同じ魔術学院に通う生徒であったこと、道を完全に踏み外す前であったこと、そして更生の余地があったから命を助けただけだ。
仮にあの魔法石をダインが使っていたら、ゼノスは容赦していない。
そういう意味ではダインは運が良かったと言える。
しかし、ダインを裏で操っていた者は別だ。
そもそも、イリスを狙っているのはそいつなのだから。
――必ず尻尾を掴んでやる。
ゼノスは気持ちを新たにした。
課外授業から戻った後、イリスはオーヴェルに呼び出された。
呼び出されたのはイリスだけではない。
ゼノスも一緒だ。
イリスの後ろにはロゼッタが、オーヴェルの後ろにはリザが控えている。
「はっ? お兄さま、今なんと仰いました?」
イリスがオーヴェルに問いかけた。
「君たちを応援すると言ったんだけど、聞こえなかった?」
「いえ、聞こえてはいますが……」
ロゼッタの手紙には、二人が付き合っていることまでは記されていない。
お互い意識し合っているだろう、という程度の内容だった。
オーヴェルもそう思っていたが、二人の反応を見て考えを改める。
――もしかして既に付き合っているとか、かな?
女性の扱いに関してはオーヴェルの得意分野だ。
例え妹であっても――いや、妹だからこそ表情を見ればおおよその予測はつく。
どう見てもお互いに好き合っている、そんな空気になっていた。
「あー、必要ないというのであれば僕はこのまま帰るけど」
「いいえ! お兄さま、是非宜しくお願い致します!」
イリスは真剣な眼差しでオーヴェルを見つめる。
オーヴェルは「言わなければ良かったかも」と心の中で後悔するが、もう遅い。
ここでオーヴェルが「冗談でした」とでも言おうものなら、一生イリスは口を聞いてくれなくなる。
そんな確信めいた予感がした。
つまり、オーヴェルが取る選択肢は一つのみ。
「もちろんさ。それにゼノスくんには王国の民の命を救ってもらったという恩もあるしね。戻ったらまず父上に爵位を進言してみよう」
「ありがとうございます、お兄さま!」
イリスがオーヴェルに抱きつく。
――ヤバい、泣きそうかも。
オーヴェルの記憶ではイリスの物心がついて以降、こうして抱きつかれたことなど一度も無い。
理由が理由だけに素直に喜べないが、可愛い妹から自発的に抱きつかれたオーヴェルの頬は自然と緩み、目頭が熱くなる。
「……オーヴェル様はそれでよろしいのですか?」
どうやら、ロゼッタは納得いかないらしい。
「納得できません」といった目でオーヴェルを見る。
無理もない。
志を同じくしている思っていたはずのオーヴェルが、ゼノスと一戦交えることもなく二人の仲を応援すると言ったのだ。
彼女からしたら裏切られた気分だろう。
「ああ、その方がイリスの為にもなる。ロゼッタちゃんもきっと分かる時がくるはずさ」
オーヴェルの『恩恵』について知っている者は、国王とリザの二人しかいない。
秘匿しておかねばならないことなので、おいそれと教えるわけにはいかないのだ。
ロゼッタはまだ納得いかないようで、むすっとした表情をしている。
オーヴェルは後ろを振り返る。
リザと視線が合うと、彼女は小さく頷いた。
姉であるリザならうまく説得してくれるだろう。
「ゼノスくん、ちょっと」
そう言ってオーヴェルはゼノスに手招きした。
「何だ?」
「ちょっとね。ああ、イリスも耳を貸してくれるかな」
ゼノスとイリスは素直に顔を近づける。
「二人のことは応援するつもりだ。ただし、爵位がもらえるといってもせいぜい帝国と同じ准男爵だろうから、婚約は難しいと思う。ロゼッタちゃんには君たちがある程度接触しても邪魔しないように伝えておくけど、人目は気にしてほしい」
「もちろんだ」
「はい」
ゼノスとイリスにとって、イリスの兄公認というのは大きい。
二人の言葉にも力が入る。
「ああ、それと……恋人同士ではあっても婚約しているわけじゃあない。しかもまだ学生だ。分かっているとは思うけど、一線だけは越えないようにね」
その言葉を聞いたゼノスとイリスは固まってしまう。
顔を少しだけ横に向けると、二人の視線が重なる。
同時に顔が真っ赤になってうろたえた。
「やだ、もう……」
羞恥に耐え切れなくなったのか、イリスは頬を押さえてうつむく。
――やべえ、可愛すぎる。
あまりの可憐さに、ゼノスは今すぐ抱きしめたい衝動に駆られる。
だが、それをぐっと抑えた。
迂闊な行動は控えなければならない。
なぜなら。
オーヴェルが無言でこちらを見ているからだ。
表情こそ笑顔のままだが、圧がすごい。
せっかくイリスとの仲が一歩前進したのだから、無駄にするわけにはいかない。
――でも、いつかは。
ゼノスはそんなことを考えながら、耳まで真っ赤になったイリスを眺めて小さく笑った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした
セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。
牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。
裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる