雪花

麻美

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共通点が見つかって心の距離が埋まった気がした

「ねぇ。天華さん」

「はい」

「独り暮らしなの?」

「えぇ。実家はすぐ近くなんですけどね。あ。でも別に親と仲が悪いとかではないんですよ。実家だとやりたいことがなかなか出来なくなるのでここの方が都合が良いんです」

「そうなんだな。あ。ねぇ。この近くに泊まれるとことかある?」

「え?ここに泊まれば良いじゃないですか。部屋空いてますし」

「助けてもらった上にそれは…」

「どのみち明日一緒にお墓行くんだし泊まってもらった方が都合良いです。まぁ近くに泊まれるとこ…ないこともないけど…古ーいラブホくらいですよ」

「そっかぁ…」

「せっかくの縁です。ゆっくりしてください。ご飯食べたらお部屋にご案内しますね」

「何から何までありがとう…嬉しい」

本当に嬉しくて思わず笑顔を向けると天華くんが口元に手を当てて俯いて何かつぶやいた

「っ…かわ…ぃ…」

「ん?」

聞き取れなくて聞き返すと今度は俺を優しく見つめて

「はぁ…可愛いですね…笑った顔…」

そう頬を染めながら俺の髪を撫でてその長い指をつつつっと顎まで滑らせた。それが擽ったくて照れくさくてアワアワしてしまう

「は?え?かわ…いやいやいや…もう三十路のおっさんですよぉ」

「えぇ!?もっと若いかと思ってた!」

彼は本当に驚いたように大袈裟に身体をのけぞらせた。
その様子がおかしくて笑う

「そういう天華さんは何歳?」

「26です。あ。明日で27」

「え!?まだ十代かと思ってた。」

「それは言い過ぎ…」

「彼女とかいんの?せっかくの誕生日なのにこんなおっさんに付き合ってて大丈夫?」

「それ聞きます?彼女なんていないですよ。仕事ばっかりで。誕生日は基本的にいつも仕事です。そういう六華さんは?彼女いるの?」

「いねぇなぁ…俺も同じ。仕事ばっかだし」

「えぇ?美人なのに?」

「それは天華くんでしょ?」

「あぁ…正直見た目だけでしか判断してくれなくて結構面倒ですよね」

「何?モテる発言?」

「嬉しくありませんよ。中身をみてくれない人にモテたって」

「確かにね…まぁ俺は一度も誰かと付き合ったこともないし何とも言えないけどね」

「そうなんですか?」

「うん。それどころじゃなかったな…生きるのに必死だったから…って…しみったれた話になっちゃったね…ごめんね」

「ううん。いいんですよ。貴方のことが知れて嬉しいです」

















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