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プロローグ
しおりを挟む「はーい。ゆったさんスパチャ、サンキュー」
「「サンキュー」」
暗い森の中を歩くオカルト系動画配信グループ『オカルトマニアチャンネルズ』のリーダーTAKKUに続いて仲間のAOとHEEEIも続け画面の向こうのファンにお礼を言った。
「さて、今日はどこに来てるかというと、某所にある怪しの森に来てるよー。で、ここはどんなとこなんだい?」
TAKKUが聞くとHEEEIがシナリオどおり続けた。
「なんでも過去に悲惨な殺され方をした女性が遺棄された森らしいぜ」
すると、携帯の画面に表示されているコメント欄は「怖ぁ」「えー絶対出るじゃん」などの恐怖の言葉や「大丈夫?気をつけて」という心配のコメントが流れ、3人はニヤリと笑った。
「ありがとう。でもここで引いたら見てるみんなに申し訳ないからね」
AOがいつものようにキザったらしく言うと今度は「カッコイイ!」「さすがオカルトマニアチャンネルズ!」というコメントが流れだしますます3人の口角が上がった。
しかし、ここまで40分ぐらいは歩いているが、「幽霊を見た」や「変な音がした」など怪奇現象らしき現象はさっぱり起きていなかった。
(くそぉ。このままだとただの散歩配信になっちまう)
苛立ちながらどうするかとTAKKUが思案していると、目の前にポロポロの苔むした小さな石碑を見つけた。
(これを壊したら何か起きるんじゃね?)
ふと、そう思ったTAKKUはニヤリと不敵な笑みを浮かべると、その小さな石碑を蹴った。年月が経ち風化していた石碑はいとも簡単にガラガラと盛大な音をたてて壊れた。
「うわぁぁ。石碑がひとりでに壊れた」
TAKKUは石碑が壊れるのに合わせわざとらしく悲鳴を上げたその時、「ヒョウヒョウ」と何かが鳴く声がした。TAKKUが辺りを見渡すと、いきなり何かが TAKKUの顔めがけて飛んできた。
「うわっ!」
「あれ?TAKKU さん怖がらせようとしている」
「違う!今なにか目の前を」
からかうにHEEEIに反して、ひどく慌てたようにTAKKUは言った時、ブォーと強風が吹き辺りの木々をザワザワと不気味に揺らした。ビクッと肩を揺らし3人が辺りを見渡したその時だ。
「ふふふふ」
それはまるで隣にいるかのように、耳そばで妖艶な女性の笑い声がした。
·····限界だった。
「「「うわぁぁぁぁぁ」」」
3人は悲鳴を上げると一目散に元来た道をかけ戻って行った。
放り投げられたTAKKU携帯には、カサカサと無数の小さな蜘蛛が走り去って行った配信者たちが逃げた道をあとを追うように走り去って行くのが映っていた。
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