赤いゼラニウム〜君がいるだけで幸せ〜

2 男の子

　あるところに1人の男の子がいました。
男の子の名前は、真道昴（しんどうすばる）。
昴は黒髪にラピスラズリの瞳を持った端正な顔立ちをしていて、身長が約190センチで筋肉質ととても大柄でした。
昴は口数は少ないが意志はしっかりと持っている性格でした。
そして、昴は、荒れた高校が多く集まる地域で、最低・最悪・最恐と言われる程の学校のトップを1年生からはっていました。
男の子は強さを求めるあまり幾度か道を踏み外しそうになることがありました。
そこで高校2年生で出会ったのが、今働いている工場の社長でした。
その工場は色々な事情を持っている者が働いている。
男の子みたいに道を踏み外しそうになった者、働き手を失った者、ハンディーキャップのある者、工場で社長は、多くの者を助け、更生させ、生きていく上で必要なことを教え、与えてきました。
男の子はその社長の恩もあり、今では高校は中退してしまいましたが、工場で働いています。