4 / 86
第一章 醜いあひるの子
3 首都ヘレナのお屋敷
しおりを挟む
「お前は本当に13歳なのですか?」
領主様のお屋敷の女中頭に質問されて、ジュリアは大きな緑色の目を床に落とした。姉達は13歳の時には背も高かったし、女の子らしい魅力的な体型だった。
きっとガリガリで不器量なので、メイドの話は無くなるのだろうとジュリアは覚悟した。首都ヘレナには元々行きたくはなかったが、働き口が無いのは困る。
床に落とした目をあげて、はいと答えた。
女中頭は正直なところジュリアを一目見て、少しガッカリしていたのだ。姉達は可愛い健康的な容姿だったが、勉強はあまりしてなかったので、下働きしかさせられなかった。
母親からジュリアは読み書きも得意だと聞いて、それならと首都ヘレナのメイドの口を世話しようと思ったからだ。しかし、少し大きすぎると感じた緑色の目は、よく見ると綺麗に澄んでいるし、知性を感じた。
「首都ヘレナのベイカーヒル伯爵のお屋敷に勤めるのです。丁度、駅馬車が午後には通るから、手紙を書いてあげましょう」
首都ヘレナには行きたいと思っていたわけでは無いが、どうにか職にはつけそうだとジュリアはホッとする。
お昼は屋敷の召使い用の食堂で食べ、女中頭から紹介状と夜の弁当を手渡された。
「この娘をベイカーヒル伯爵の屋敷の前まで連れて行っておくれ」
屋敷の前に止まった駅馬車の御者に頼んでくれたので、ジュリアは少し安心する。
乗り合わせた人達は、まだ子どもなのに働きに行くのだと同情したのか親切にしてくれたが、ジュリアは初めての長旅で緊張し、疲れて眠ってしまった。
駅馬車は何度か休憩して馬を交換しながら夜通し走り、次の日の昼前に首都ヘレナに着いた。
ジュリアは夜明け前に起きて、女中頭が持たせてくれたお弁当を食べようとしたが、どんどんと家が多くなっていくのを見ているだけで緊張して半分以上は残してしまった。
『こんな街の屋敷で勤まるかしら? いえ、勤まるように、しっかりしなくちゃ』
ぼんやりしていると言われているジュリアだが、拾い子の自分を13歳まで他の姉妹と同じように育ててくれた両親の為にも、しっかり働こうと決意した。
「さぁ、ここがベイカーヒル伯爵のお屋敷だよ。忘れ物はないかな?」
母親が持たせてくれた布包みは、ずっと膝の上に置いていたので、いくらぼんやりでも忘れない。
「ありがとう」と、御者に御礼を言って、ベイカーヒル伯爵のお屋敷を眺める。
首都ヘレナでも高級住宅街にある屋敷は、ゲチスバーグの領主様の無骨な屋敷と違い洗練されていた。
白の大理石の柱が並ぶ玄関に、ジュリアは圧倒されたが、このまま突っ立っていても仕方ない。
「どこか勝手口がある筈なんだけど……」
領主様の屋敷に父親に連れて行って貰った時は、建物の横手の勝手口から入ったのだと思い出してきょろきょろする。
「何か用事ですか?」
玄関先できょろきょろしている田舎娘を不審に思ったベイカーヒル伯爵家の下僕が、扉を開けて尋ねた。
ジュリアはがさごそと上着のポケットから、女中頭さんが書いた手紙を差し出した。
「ゲチスバーグ村から来ましたジュリアです。このお屋敷でメイドを募集していると聞いて……」
若い下僕は可愛いメイドが雇われたら嬉しいと期待していたので、少しガッカリしたが、女中頭のケインズ夫人の所へ連れて行く。
半地下の区域の気持ち良く整えられた女中頭の部屋で、ジュリアは手紙を読んでいる間、もじもじしないように頑張って立っていた。
「貴女は読み書きができると紹介状に書いてありますが、メイドは初めてなのですね。まだ若いけど、ちゃんと働くのですよ」
緊張のあまり青ざめたジュリアは、13歳にしては成長が不良だとケインズ夫人は少し気になった。
しかし、この容姿なら、下僕達と問題を起こしたりしないだろうと考え直す。若い召使い同士が不品行な行いをしないように監視するのも大変なのだ。
新しいメイドが雇われると知った使用人達が、ドアの外でうろうろしていた。ケインズ夫人は、サッサと仕事をしなさいと叱って、一人のメイドを呼びつけた。
「ルーシー! この娘はジュリアです。今日からメイドとして働きますから、慣れるまでは面倒をみてやってね。貴女と同じ部屋になるから、案内してやりなさい」
黒い服に白いエプロンをしたルーシーは、茶色の髪をきれいに結い上げていた。
「ジュリア、付いて来て」
ルーシーは一人で部屋を使っていたのにと、少し不機嫌な様子で案内する。
「表の階段は、掃除する時以外は使っちゃあ駄目なの。使用人は裏の階段を上り下りするのよ。それと、あんた歯軋りとか、いびきはかかないでしょうね」
荷物を持ってルーシーの後ろを付いて行きながら屋根裏の召使い部屋のある階まで上る。
階段を挟んで片方が女の使用人の部屋になっていた。
「あっちの男の使用人の部屋には近づいてはいけないのよ。この屋敷は使用人同士の淫らな関係にはうるさいの」
ジュリアは「近づきません」と頷いた。
ルーシーの部屋にはベッドが2つあったが、1つは剥き出しのマットレスだけだ。
「荷物を置いたら、制服やシーツを取りに行くわよ」
小さな箪笥に布包みを置くと、先輩のルーシーについてまた半地下まで裏階段を下りた。
ケインズ夫人はルーシーに世話を任せたものの、ジュリアの体型にあう制服があったか不安になってリネン室にやってきた。ベッドのシーツや布団は簡単だったが、案の定、制服は一番小さいのをジュリアに当ててみたが、かなり縫い詰めないと駄目そうだ。
「あんたは縫い物は得意?」
目を伏せて余り得意じゃないと答えるジュリアに、ルーシーは肩を竦める。顔を出したケインズ夫人も、縫い物が苦手なのは困ると眉をしかめた。
「ジュリア、縫い物も練習しなくてはいけませんよ。ルーシー、今回は手伝ってやりなさい。そんな不格好な服でお屋敷内を彷徨いて貰いたくありませんからね」
ジュリアはお母ちゃんが作ってくれた新しい服なのにと、涙が出そうになったが、ルーシーが着ている制服はすっきりしていた。
「そこの布団とシーツは、あんたが運ぶんだよ」
ルーシーは制服を持ってくれたが、ジュリアは布団を持つと前が見え難くて階段を上るのに難儀した。
「ベッドメイクぐらいできるでしょうね」
先輩に監視されながらのベッドメイクに緊張したが、どうにかこうにかやり遂げた。ルーシーはジュリアが不器用なのに気づいて溜め息をつく。
「さぁ、この制服を着てみなさいよ」
ベッドの上に置かれた黒色の制服を着たが、丈も幅も大きすぎる。ルーシーはベッドの横のチェストから小さな箱を取り出して、ザッとマチ針を打つ。
「1枚は私がなおしてあげるけど、2枚目はあんたが詰めるのよ」
見てなさいと、裾を手早くかがり直したり、ウエストを縫い込んでいく。
「ルーシーさん、凄く裁縫が上手いのですね」
母親や姉達も裁縫をしていたが、これほど手早くは無かった。ルーシーも褒められて、少し嬉しく思う。
「侍女になるには、髪の毛を上手に結ったり、裁縫もできないと駄目だからね」
ジュリアにはメイドと侍女の違いがわからない。質問しようとしたが、昼食だからサッサと着替えてと急かされる。
「髪の毛もちゃんとしなきゃ駄目よ」
三つ編みにしていた髪を手早く上にあげてくれた。
「あら、まんざら不細工じゃないわ。もう少し大人になったら、可愛くなるかもね。さぁ、下の召使い用の食堂へ行きましょう。皆様の御食事が終わってからだから、お腹がすいたわ」
ジュリアは初めて身体にぴったりの服を着て、こざっぱりした髪型にしてもらい、ほんの少しみっともない容姿がマシになった。
『新しい生活が始まるのよ! しっかりしなきゃ!』
メイド部屋のぼんやりと曇った鏡に写った自分の顔は、不安そうに眉毛が下がっている。ジュリアは、指で眉と唇の端を引き上げて笑顔をつくる。
「ほら、さっさと食堂に行かないと、食べはぐれるわよ」
ルーシーに叱られて、ハイ! と後ろを追いかけるジュリアだった。
領主様のお屋敷の女中頭に質問されて、ジュリアは大きな緑色の目を床に落とした。姉達は13歳の時には背も高かったし、女の子らしい魅力的な体型だった。
きっとガリガリで不器量なので、メイドの話は無くなるのだろうとジュリアは覚悟した。首都ヘレナには元々行きたくはなかったが、働き口が無いのは困る。
床に落とした目をあげて、はいと答えた。
女中頭は正直なところジュリアを一目見て、少しガッカリしていたのだ。姉達は可愛い健康的な容姿だったが、勉強はあまりしてなかったので、下働きしかさせられなかった。
母親からジュリアは読み書きも得意だと聞いて、それならと首都ヘレナのメイドの口を世話しようと思ったからだ。しかし、少し大きすぎると感じた緑色の目は、よく見ると綺麗に澄んでいるし、知性を感じた。
「首都ヘレナのベイカーヒル伯爵のお屋敷に勤めるのです。丁度、駅馬車が午後には通るから、手紙を書いてあげましょう」
首都ヘレナには行きたいと思っていたわけでは無いが、どうにか職にはつけそうだとジュリアはホッとする。
お昼は屋敷の召使い用の食堂で食べ、女中頭から紹介状と夜の弁当を手渡された。
「この娘をベイカーヒル伯爵の屋敷の前まで連れて行っておくれ」
屋敷の前に止まった駅馬車の御者に頼んでくれたので、ジュリアは少し安心する。
乗り合わせた人達は、まだ子どもなのに働きに行くのだと同情したのか親切にしてくれたが、ジュリアは初めての長旅で緊張し、疲れて眠ってしまった。
駅馬車は何度か休憩して馬を交換しながら夜通し走り、次の日の昼前に首都ヘレナに着いた。
ジュリアは夜明け前に起きて、女中頭が持たせてくれたお弁当を食べようとしたが、どんどんと家が多くなっていくのを見ているだけで緊張して半分以上は残してしまった。
『こんな街の屋敷で勤まるかしら? いえ、勤まるように、しっかりしなくちゃ』
ぼんやりしていると言われているジュリアだが、拾い子の自分を13歳まで他の姉妹と同じように育ててくれた両親の為にも、しっかり働こうと決意した。
「さぁ、ここがベイカーヒル伯爵のお屋敷だよ。忘れ物はないかな?」
母親が持たせてくれた布包みは、ずっと膝の上に置いていたので、いくらぼんやりでも忘れない。
「ありがとう」と、御者に御礼を言って、ベイカーヒル伯爵のお屋敷を眺める。
首都ヘレナでも高級住宅街にある屋敷は、ゲチスバーグの領主様の無骨な屋敷と違い洗練されていた。
白の大理石の柱が並ぶ玄関に、ジュリアは圧倒されたが、このまま突っ立っていても仕方ない。
「どこか勝手口がある筈なんだけど……」
領主様の屋敷に父親に連れて行って貰った時は、建物の横手の勝手口から入ったのだと思い出してきょろきょろする。
「何か用事ですか?」
玄関先できょろきょろしている田舎娘を不審に思ったベイカーヒル伯爵家の下僕が、扉を開けて尋ねた。
ジュリアはがさごそと上着のポケットから、女中頭さんが書いた手紙を差し出した。
「ゲチスバーグ村から来ましたジュリアです。このお屋敷でメイドを募集していると聞いて……」
若い下僕は可愛いメイドが雇われたら嬉しいと期待していたので、少しガッカリしたが、女中頭のケインズ夫人の所へ連れて行く。
半地下の区域の気持ち良く整えられた女中頭の部屋で、ジュリアは手紙を読んでいる間、もじもじしないように頑張って立っていた。
「貴女は読み書きができると紹介状に書いてありますが、メイドは初めてなのですね。まだ若いけど、ちゃんと働くのですよ」
緊張のあまり青ざめたジュリアは、13歳にしては成長が不良だとケインズ夫人は少し気になった。
しかし、この容姿なら、下僕達と問題を起こしたりしないだろうと考え直す。若い召使い同士が不品行な行いをしないように監視するのも大変なのだ。
新しいメイドが雇われると知った使用人達が、ドアの外でうろうろしていた。ケインズ夫人は、サッサと仕事をしなさいと叱って、一人のメイドを呼びつけた。
「ルーシー! この娘はジュリアです。今日からメイドとして働きますから、慣れるまでは面倒をみてやってね。貴女と同じ部屋になるから、案内してやりなさい」
黒い服に白いエプロンをしたルーシーは、茶色の髪をきれいに結い上げていた。
「ジュリア、付いて来て」
ルーシーは一人で部屋を使っていたのにと、少し不機嫌な様子で案内する。
「表の階段は、掃除する時以外は使っちゃあ駄目なの。使用人は裏の階段を上り下りするのよ。それと、あんた歯軋りとか、いびきはかかないでしょうね」
荷物を持ってルーシーの後ろを付いて行きながら屋根裏の召使い部屋のある階まで上る。
階段を挟んで片方が女の使用人の部屋になっていた。
「あっちの男の使用人の部屋には近づいてはいけないのよ。この屋敷は使用人同士の淫らな関係にはうるさいの」
ジュリアは「近づきません」と頷いた。
ルーシーの部屋にはベッドが2つあったが、1つは剥き出しのマットレスだけだ。
「荷物を置いたら、制服やシーツを取りに行くわよ」
小さな箪笥に布包みを置くと、先輩のルーシーについてまた半地下まで裏階段を下りた。
ケインズ夫人はルーシーに世話を任せたものの、ジュリアの体型にあう制服があったか不安になってリネン室にやってきた。ベッドのシーツや布団は簡単だったが、案の定、制服は一番小さいのをジュリアに当ててみたが、かなり縫い詰めないと駄目そうだ。
「あんたは縫い物は得意?」
目を伏せて余り得意じゃないと答えるジュリアに、ルーシーは肩を竦める。顔を出したケインズ夫人も、縫い物が苦手なのは困ると眉をしかめた。
「ジュリア、縫い物も練習しなくてはいけませんよ。ルーシー、今回は手伝ってやりなさい。そんな不格好な服でお屋敷内を彷徨いて貰いたくありませんからね」
ジュリアはお母ちゃんが作ってくれた新しい服なのにと、涙が出そうになったが、ルーシーが着ている制服はすっきりしていた。
「そこの布団とシーツは、あんたが運ぶんだよ」
ルーシーは制服を持ってくれたが、ジュリアは布団を持つと前が見え難くて階段を上るのに難儀した。
「ベッドメイクぐらいできるでしょうね」
先輩に監視されながらのベッドメイクに緊張したが、どうにかこうにかやり遂げた。ルーシーはジュリアが不器用なのに気づいて溜め息をつく。
「さぁ、この制服を着てみなさいよ」
ベッドの上に置かれた黒色の制服を着たが、丈も幅も大きすぎる。ルーシーはベッドの横のチェストから小さな箱を取り出して、ザッとマチ針を打つ。
「1枚は私がなおしてあげるけど、2枚目はあんたが詰めるのよ」
見てなさいと、裾を手早くかがり直したり、ウエストを縫い込んでいく。
「ルーシーさん、凄く裁縫が上手いのですね」
母親や姉達も裁縫をしていたが、これほど手早くは無かった。ルーシーも褒められて、少し嬉しく思う。
「侍女になるには、髪の毛を上手に結ったり、裁縫もできないと駄目だからね」
ジュリアにはメイドと侍女の違いがわからない。質問しようとしたが、昼食だからサッサと着替えてと急かされる。
「髪の毛もちゃんとしなきゃ駄目よ」
三つ編みにしていた髪を手早く上にあげてくれた。
「あら、まんざら不細工じゃないわ。もう少し大人になったら、可愛くなるかもね。さぁ、下の召使い用の食堂へ行きましょう。皆様の御食事が終わってからだから、お腹がすいたわ」
ジュリアは初めて身体にぴったりの服を着て、こざっぱりした髪型にしてもらい、ほんの少しみっともない容姿がマシになった。
『新しい生活が始まるのよ! しっかりしなきゃ!』
メイド部屋のぼんやりと曇った鏡に写った自分の顔は、不安そうに眉毛が下がっている。ジュリアは、指で眉と唇の端を引き上げて笑顔をつくる。
「ほら、さっさと食堂に行かないと、食べはぐれるわよ」
ルーシーに叱られて、ハイ! と後ろを追いかけるジュリアだった。
32
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる