53 / 56
第七章 答え合わせ
五十三話 魂の自己採点
しおりを挟む
朱蜂宮(しゅほうきゅう)を後にして、怪我人や避難する人に紛れて皇城の大門をすり抜けた私。
夕暮れの城下町は、行きかう人々の騒ぎで多少の喧騒にあった。
けれど私が見立てた通り、戌族(じゅつぞく)の攻撃は市街地までには及んでいなかったようだ。
破壊された建物もなければ、火の手や煙も上がっていない。
「目立たないようにして、どっかで野宿するか」
とりあえず、体力は空っケツだ。
現金は、さっき翔霏たちと山分けした銀貨が三十枚弱。
私が貰う謂れはなかったんだけど、軽螢(けいけい)が押しつけて来たので、大事に使わせてもらう。
「今日は人生で一番疲れた。中学の校内マラソン大会なんてメじゃないくらい疲れた」
表通りから一本入った道の路上に座り、なにやらのお店の壁に背中を預ける。
建物の中からは、歌うような楽しい声と、ドンドンと足踏みをするような振動、そして笛や太鼓の音が聞こえる。
皇城で修羅場があったためか、お客さんは入れてないようだ。
と言うことは、演芸の練習中なのであろう。
「お芝居小屋ってこれかあ。開いてたら入ってみたかったけど、閉業中なら仕方ない。なにより、眠い」
いつか余裕があれば、お芝居も、たまにはおしゃれな服や髪飾りも。
お豆腐屋さんで、買い食いもしたいなあ。
なんてことを考えながら、私は疲労と睡魔の虜になった。
今ここで、スリとか、強盗とか、暴漢とか、人攫いとか、特殊性癖の変質者とか。
そういう類の厄介ごとに出くわしたら、おしまいだな。
なんて考えが頭をよぎったけど、体力気力の枯渇には、抗えなかった。
「央那さん。前に、魂の話をしたのを覚えてますか?」
闇に落ちたはずの意識の中で、なにかが聞こえる。
これは、沸教(ふっきょう)の学士坊主、百憩(ひゃっけい)さんの声だな。
ええ、覚えてますよ。
魂は、虚空から借りて来て、死んだら虚空にお返しするもの。
「魂の本質は虚空なんだから、魂は全てのものから自由であるはずと、前に教えてくれましたね」
「よく理解しておいでだ。しかし人の体と感情は、自由なはずの魂を縛り付ける。ここに、人が生きることの難しさがあります」
わかるような、わからないような。
翠さまのように、感情を思いのまま表現すること。
翔霏のように、肉体を思い通りに動かすこと。
それこそが、人にとっての「自由」ではないのか。
逆にそれは、魂が感情や肉体の奴隷になっているという証拠なのか。
私にはわからない。
それでも闇の中で、私は、答える。
及第点がもらえる回答かどうかは、知らん。
「中書堂(ちゅうしょどう)が燃えているときに、みんなに、叫びました。逃げて、飛び降りて、生き延びて、って」
「ええ、拙僧の耳にも、届いておりましたよ。あの声で正気を取り戻して助かった書生や書官が、何人もいました」
それが本当か、お世辞かはわからないけど、嬉しい話だ。
うん、とても、嬉しい。
私の叫びは、届いていたのだ。
「思いっきり叫んだ中で、私は、私の中に『自由』を感じました。魂が解放されていく気がしたんです」
私の根っこにある後悔と、自己嫌悪。
必死で勉強して志望校に無事、合格したように、私は、やればできる子のはずなのに。
肝心なときに、なにもできずに竦んで、固まって、立ち止まってしまった。
弱っちくて、情けなく、ちっぽけでみっともない、私自身を許せない心。
「私はやっぱりダメなやつなんだ。どうせなにをしても無駄なんだ」
心の中で反響する、自分自身への、絶望のささやき。
その呪縛から本当に解放されたのは、あのときだ。
燃え盛る中書堂を目の前にして、私は喉と体が、勝手に動いたのを感じた。
それからは、頭も体も、私が意識せずともフル回転で、自動的に動いてた感覚を得られたのだ。
賊に襲撃され荒らされて行く皇城、後宮のただ中にあって、私は。
自由だった。
怒りも、憎しみも、仲間を喪ったあの夏の日の悲しみさえも。
私がこだわっていて縛られていた、それらすべてがどこか遠く、虚空の果てにあるような気がして。
たまらなく、気持ちがよかったんだ。
「なるほど。それが央那さんが見つけた『魂』の答えの、一端ですか」
百憩さんの声からは、納得したのか、失望したのか、それとも予想外の回答が来て驚いたのか。
全く読めない。
食えねえ坊主だよ、本当に。
あんたが思わせぶりに言って煙に巻いている言葉の一つ一つが、私にはさっぱりだ。
でも、それでいい。
わからなくても、そのまま進み続けるしかないんだ。
いつか本当の答えを手に入れられる、その日まで。
「しかし、こんなところで寝ていると、風邪をひきますよ。もう冬も深まるというのに」
夢の中のはずなのに、急に現実的なことを言われて、私はパチッと覚醒した。
周囲を確認すると、どうやら明け方の前くらいのようだ。
私の体と持ち回り品は無事で、悪い連中にちょっかいをかけられた感じはしない。
変な体勢で寝入ってしまったせいで、体中はバキバキだったけど、脳は休まった。
「助かった」
私の人生で一番、幸運が味方したのは、今であるらしいぞ。
ひょっとしたら誰かが側にいて、見守ってくれていたのかも。
なんてね。
むくりと体を起こそうとすると、なにかがお尻に触った。
座って寝ていた横に置かれていたらしいそれは、二冊の分厚い本。
「私の恒教(こうきょう)と、泰学(たいがく)じゃん」
手垢の汚れ具合もすっかり見慣れた、座右の書が二冊。
見間違うはずもない。
表紙の「泰」の字の横三本線が滲んでくっついちゃってるこの本は、どう見ても、私が持っていた本だ。
え、いったい誰が、後宮の私の寝床から、これを持って来て、ここに置いたの?
ちょ、怖いんですけど!?
私専属のストーカーでもいるの、この街には!?
「ん、なんだこれ」
本のページの間に、しおりのような、付箋のような、小さな紙が挟まっている。
私が差した記憶はないので、ここに本を置いた謎の人物の仕業だろう。
紙片には綺麗な筆文字で、こう書かれてあった。
「過視遠、而願不溢手中璽」
遠くを見過ぎるあまり、手の中にある宝を取りこぼさないでください。
そんな意味だろうか。
まさかとは思いつつも、この筆者に、心当たりがある気がする。
うるせーな、とっくに取りこぼしたんだよ。
仲間の仇も、環(かん)貴人との友情もね。
だから、取り戻しに行くんだよ。
こいつはいつも、わかるようなわからないような、微妙に偉そうな話をするやつだったな。
「不気味なんだっつの。会ってはっきり言えや」
私は苦笑いして起き上がり、謎の親切な人物に悪態を吐く。
ありがとう。
いつかまた、屁理屈をたくさん用意して、問答しに行きますね。
魂の答えがわかった、いつかその日に。
今までのお礼も込めて。
それまでせいぜい、長生きして待ってろよ。
夕暮れの城下町は、行きかう人々の騒ぎで多少の喧騒にあった。
けれど私が見立てた通り、戌族(じゅつぞく)の攻撃は市街地までには及んでいなかったようだ。
破壊された建物もなければ、火の手や煙も上がっていない。
「目立たないようにして、どっかで野宿するか」
とりあえず、体力は空っケツだ。
現金は、さっき翔霏たちと山分けした銀貨が三十枚弱。
私が貰う謂れはなかったんだけど、軽螢(けいけい)が押しつけて来たので、大事に使わせてもらう。
「今日は人生で一番疲れた。中学の校内マラソン大会なんてメじゃないくらい疲れた」
表通りから一本入った道の路上に座り、なにやらのお店の壁に背中を預ける。
建物の中からは、歌うような楽しい声と、ドンドンと足踏みをするような振動、そして笛や太鼓の音が聞こえる。
皇城で修羅場があったためか、お客さんは入れてないようだ。
と言うことは、演芸の練習中なのであろう。
「お芝居小屋ってこれかあ。開いてたら入ってみたかったけど、閉業中なら仕方ない。なにより、眠い」
いつか余裕があれば、お芝居も、たまにはおしゃれな服や髪飾りも。
お豆腐屋さんで、買い食いもしたいなあ。
なんてことを考えながら、私は疲労と睡魔の虜になった。
今ここで、スリとか、強盗とか、暴漢とか、人攫いとか、特殊性癖の変質者とか。
そういう類の厄介ごとに出くわしたら、おしまいだな。
なんて考えが頭をよぎったけど、体力気力の枯渇には、抗えなかった。
「央那さん。前に、魂の話をしたのを覚えてますか?」
闇に落ちたはずの意識の中で、なにかが聞こえる。
これは、沸教(ふっきょう)の学士坊主、百憩(ひゃっけい)さんの声だな。
ええ、覚えてますよ。
魂は、虚空から借りて来て、死んだら虚空にお返しするもの。
「魂の本質は虚空なんだから、魂は全てのものから自由であるはずと、前に教えてくれましたね」
「よく理解しておいでだ。しかし人の体と感情は、自由なはずの魂を縛り付ける。ここに、人が生きることの難しさがあります」
わかるような、わからないような。
翠さまのように、感情を思いのまま表現すること。
翔霏のように、肉体を思い通りに動かすこと。
それこそが、人にとっての「自由」ではないのか。
逆にそれは、魂が感情や肉体の奴隷になっているという証拠なのか。
私にはわからない。
それでも闇の中で、私は、答える。
及第点がもらえる回答かどうかは、知らん。
「中書堂(ちゅうしょどう)が燃えているときに、みんなに、叫びました。逃げて、飛び降りて、生き延びて、って」
「ええ、拙僧の耳にも、届いておりましたよ。あの声で正気を取り戻して助かった書生や書官が、何人もいました」
それが本当か、お世辞かはわからないけど、嬉しい話だ。
うん、とても、嬉しい。
私の叫びは、届いていたのだ。
「思いっきり叫んだ中で、私は、私の中に『自由』を感じました。魂が解放されていく気がしたんです」
私の根っこにある後悔と、自己嫌悪。
必死で勉強して志望校に無事、合格したように、私は、やればできる子のはずなのに。
肝心なときに、なにもできずに竦んで、固まって、立ち止まってしまった。
弱っちくて、情けなく、ちっぽけでみっともない、私自身を許せない心。
「私はやっぱりダメなやつなんだ。どうせなにをしても無駄なんだ」
心の中で反響する、自分自身への、絶望のささやき。
その呪縛から本当に解放されたのは、あのときだ。
燃え盛る中書堂を目の前にして、私は喉と体が、勝手に動いたのを感じた。
それからは、頭も体も、私が意識せずともフル回転で、自動的に動いてた感覚を得られたのだ。
賊に襲撃され荒らされて行く皇城、後宮のただ中にあって、私は。
自由だった。
怒りも、憎しみも、仲間を喪ったあの夏の日の悲しみさえも。
私がこだわっていて縛られていた、それらすべてがどこか遠く、虚空の果てにあるような気がして。
たまらなく、気持ちがよかったんだ。
「なるほど。それが央那さんが見つけた『魂』の答えの、一端ですか」
百憩さんの声からは、納得したのか、失望したのか、それとも予想外の回答が来て驚いたのか。
全く読めない。
食えねえ坊主だよ、本当に。
あんたが思わせぶりに言って煙に巻いている言葉の一つ一つが、私にはさっぱりだ。
でも、それでいい。
わからなくても、そのまま進み続けるしかないんだ。
いつか本当の答えを手に入れられる、その日まで。
「しかし、こんなところで寝ていると、風邪をひきますよ。もう冬も深まるというのに」
夢の中のはずなのに、急に現実的なことを言われて、私はパチッと覚醒した。
周囲を確認すると、どうやら明け方の前くらいのようだ。
私の体と持ち回り品は無事で、悪い連中にちょっかいをかけられた感じはしない。
変な体勢で寝入ってしまったせいで、体中はバキバキだったけど、脳は休まった。
「助かった」
私の人生で一番、幸運が味方したのは、今であるらしいぞ。
ひょっとしたら誰かが側にいて、見守ってくれていたのかも。
なんてね。
むくりと体を起こそうとすると、なにかがお尻に触った。
座って寝ていた横に置かれていたらしいそれは、二冊の分厚い本。
「私の恒教(こうきょう)と、泰学(たいがく)じゃん」
手垢の汚れ具合もすっかり見慣れた、座右の書が二冊。
見間違うはずもない。
表紙の「泰」の字の横三本線が滲んでくっついちゃってるこの本は、どう見ても、私が持っていた本だ。
え、いったい誰が、後宮の私の寝床から、これを持って来て、ここに置いたの?
ちょ、怖いんですけど!?
私専属のストーカーでもいるの、この街には!?
「ん、なんだこれ」
本のページの間に、しおりのような、付箋のような、小さな紙が挟まっている。
私が差した記憶はないので、ここに本を置いた謎の人物の仕業だろう。
紙片には綺麗な筆文字で、こう書かれてあった。
「過視遠、而願不溢手中璽」
遠くを見過ぎるあまり、手の中にある宝を取りこぼさないでください。
そんな意味だろうか。
まさかとは思いつつも、この筆者に、心当たりがある気がする。
うるせーな、とっくに取りこぼしたんだよ。
仲間の仇も、環(かん)貴人との友情もね。
だから、取り戻しに行くんだよ。
こいつはいつも、わかるようなわからないような、微妙に偉そうな話をするやつだったな。
「不気味なんだっつの。会ってはっきり言えや」
私は苦笑いして起き上がり、謎の親切な人物に悪態を吐く。
ありがとう。
いつかまた、屁理屈をたくさん用意して、問答しに行きますね。
魂の答えがわかった、いつかその日に。
今までのお礼も込めて。
それまでせいぜい、長生きして待ってろよ。
0
あなたにおすすめの小説
無能と追放された俺、死にかけて覚醒した古代秘術を極めて最強になる
仲山悠仁
ファンタジー
魔力がすべての世界で、“無能”と烙印を押された少年アレックスは、
成人儀式の日に家族と村から追放されてしまう。
守る者も帰る場所もなく、魔物が徘徊する森へ一人放り出された彼は、
そこで――同じように孤独を抱えた少女と出会う。
フレア。
彼女もまた、居場所を失い、ひとりで生きてきた者だった。
二人の出会いは偶然か、それとも運命か。
無能と呼ばれた少年が秘めていた“本当の力”、
そして世界を蝕む“黒い霧”の謎が、静かに動き始める。
孤独だった二人が、共に歩き出す始まりの物語。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
【完結】無能と婚約破棄された令嬢、辺境で最強魔導士として覚醒しました
東野あさひ
ファンタジー
無能の烙印、婚約破棄、そして辺境追放――。でもそれ、全部“勘違い”でした。
王国随一の名門貴族令嬢ノクティア・エルヴァーンは、魔力がないと断定され、婚約を破棄されて辺境へと追放された。
だが、誰も知らなかった――彼女が「古代魔術」の適性を持つ唯一の魔導士であることを。
行き着いた先は魔物の脅威に晒されるグランツ砦。
冷徹な司令官カイラスとの出会いをきっかけに、彼女の眠っていた力が次第に目を覚まし始める。
無能令嬢と嘲笑された少女が、辺境で覚醒し、最強へと駆け上がる――!
王都の者たちよ、見ていなさい。今度は私が、あなたたちを見下ろす番です。
これは、“追放令嬢”が辺境から世界を変える、痛快ざまぁ×覚醒ファンタジー。
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる