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第3章 逆襲編
第3章ー⑩
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「はああああああ゛っ!!」
眼前に迫る黒い槍を一つ、二つ、三つ弾く。なんとか対処は出来ているが、槍はまだまだ自分達に襲い掛かってくる。少しも油断できない状況。そんな状況で奴に一撃を与えなければならない。我ながらかなり綱渡りな賭けに出ていると今更ながらに思う。けど、こっちにはまともに戦って勝てるだけの実力がないのだから仕方あるまい。
「サダメ、上っ!」
「ッ!?」
ミオの焦る声に驚き上を確認する。どうやらさっき弾いた槍が、今度は上から迫って来ていた。くそ、追尾性能高すぎだろ。
「くぅっ!」
上から降って来る槍に軽く頬を傷つけられるものの、なんとか対処。ホッと一息を吐く間もなく、今度は下から迫ってきている。
「ん゛ん゛ん゛っ!」
「『なにっ!?』」
しかし、不幸中の幸いか、上で弾いた槍の一つはそのまま直下しており、槍の中間部分を足場として利用し脱兎跳躍で回避する。正直この土壇場で機転を利かせれるとは我ながら思わなかった。おかげで奴の黒い槍と僅かだが距離を離す事が出来た。これは願ってもいない好機。この僅かな隙を無駄にするわけにはいかない。
「ミオ! 目ぇ瞑ってろ!」
「う、うん!?」
ミオに指示を出してすかさず自分は地上に向かって右手の手のひらを向ける。
「瞬く光耀よ、我らを照らす道しるべとなりて!」
いつもだったら迷わず最初に火球を放っていた。自分の中では比較的扱いやすく、力加減次第ではかなり強い魔法だと思っている。まあ、それで何度かやらかしているのだが。
けど、奴は父を殺すだけの力と知性を持っている。全力の火球を撃っても避けられる可能性が高いし、対策する方法も持っているのかもしれない。だからまずは奴の厄介な影魔法を封じる。
確証があるわけではない。なんとなく奴にとって天敵はなんなのかと考えた時、ふと閃いただけ。これが通用しなければ万事休す。サダメ・レールステン、人生最大の博打。
「【ゆらめく炎の光球】ォォォ!!」
「『ッ!?』」
本来この魔法はただ道を明るく照らすだけの光の玉。攻撃魔法のような物騒なものではなく、照明用等に使われることの多いごく一般的な魔法。
しかし、自分の放った全力の光球は、大きな光の柱へと変貌。月の光ですら薄く感じてしまう程に光り輝いていた。
「『くっ!? なんだ、この魔法は?!』
光の柱はエイシャを飲みこんでいる。その影響か、高度な追尾性能を誇っていた黒い槍は突然グニャグニャとうねり出し、一つ二つと徐々に消滅していった。自分の思った通り、奴は光に弱い。影は光を利用して映し出されるものだが、この光は一寸の影さえ映さない。唯一覚えていた光魔法がここで活かされるとは思ってもいなかった。活用方法は普段と違ってはいるが。
「よし、イマだ!」
イケると確信した自分は右手を上に掲げる。これなら奴にだって当てられる。
「爆ぜる焔よ、火《か》の球《きゅう》として聚合《しゅうごう》し、眼前に移りし標的に猛る一投を撃ちかけん!」
左手を掲げながら詠唱を唱える。自分は知っている。奴の弱点は自身の影。父が命を賭して奴の弱点を暴いた事は決して忘れてはいない。だから、全力のこの一撃で奴の影ごと吹き飛ばす。
「【火球《フレール》】ゥゥッ!!」
眼前に迫る黒い槍を一つ、二つ、三つ弾く。なんとか対処は出来ているが、槍はまだまだ自分達に襲い掛かってくる。少しも油断できない状況。そんな状況で奴に一撃を与えなければならない。我ながらかなり綱渡りな賭けに出ていると今更ながらに思う。けど、こっちにはまともに戦って勝てるだけの実力がないのだから仕方あるまい。
「サダメ、上っ!」
「ッ!?」
ミオの焦る声に驚き上を確認する。どうやらさっき弾いた槍が、今度は上から迫って来ていた。くそ、追尾性能高すぎだろ。
「くぅっ!」
上から降って来る槍に軽く頬を傷つけられるものの、なんとか対処。ホッと一息を吐く間もなく、今度は下から迫ってきている。
「ん゛ん゛ん゛っ!」
「『なにっ!?』」
しかし、不幸中の幸いか、上で弾いた槍の一つはそのまま直下しており、槍の中間部分を足場として利用し脱兎跳躍で回避する。正直この土壇場で機転を利かせれるとは我ながら思わなかった。おかげで奴の黒い槍と僅かだが距離を離す事が出来た。これは願ってもいない好機。この僅かな隙を無駄にするわけにはいかない。
「ミオ! 目ぇ瞑ってろ!」
「う、うん!?」
ミオに指示を出してすかさず自分は地上に向かって右手の手のひらを向ける。
「瞬く光耀よ、我らを照らす道しるべとなりて!」
いつもだったら迷わず最初に火球を放っていた。自分の中では比較的扱いやすく、力加減次第ではかなり強い魔法だと思っている。まあ、それで何度かやらかしているのだが。
けど、奴は父を殺すだけの力と知性を持っている。全力の火球を撃っても避けられる可能性が高いし、対策する方法も持っているのかもしれない。だからまずは奴の厄介な影魔法を封じる。
確証があるわけではない。なんとなく奴にとって天敵はなんなのかと考えた時、ふと閃いただけ。これが通用しなければ万事休す。サダメ・レールステン、人生最大の博打。
「【ゆらめく炎の光球】ォォォ!!」
「『ッ!?』」
本来この魔法はただ道を明るく照らすだけの光の玉。攻撃魔法のような物騒なものではなく、照明用等に使われることの多いごく一般的な魔法。
しかし、自分の放った全力の光球は、大きな光の柱へと変貌。月の光ですら薄く感じてしまう程に光り輝いていた。
「『くっ!? なんだ、この魔法は?!』
光の柱はエイシャを飲みこんでいる。その影響か、高度な追尾性能を誇っていた黒い槍は突然グニャグニャとうねり出し、一つ二つと徐々に消滅していった。自分の思った通り、奴は光に弱い。影は光を利用して映し出されるものだが、この光は一寸の影さえ映さない。唯一覚えていた光魔法がここで活かされるとは思ってもいなかった。活用方法は普段と違ってはいるが。
「よし、イマだ!」
イケると確信した自分は右手を上に掲げる。これなら奴にだって当てられる。
「爆ぜる焔よ、火《か》の球《きゅう》として聚合《しゅうごう》し、眼前に移りし標的に猛る一投を撃ちかけん!」
左手を掲げながら詠唱を唱える。自分は知っている。奴の弱点は自身の影。父が命を賭して奴の弱点を暴いた事は決して忘れてはいない。だから、全力のこの一撃で奴の影ごと吹き飛ばす。
「【火球《フレール》】ゥゥッ!!」
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