転生勇者が死ぬまで10000日

慶名 安

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第5章 入学編

第5章ー㉚

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 少女は金髪のツインテールに小学生ぐらいの背丈、少々変わったデザインの眼鏡を掛けており、ややサイズがぶかぶかの白衣を着ていた。見た目からしてだいぶ幼そうだが、学園の生徒だろうか。それとも教師か。どっちにしても、こんな所で作業しているのは随分と変わり者の予感が…

 「って、なんちゅー恰好してるんすか?!」

 「ん?」

 すると思っていた矢先、早速変わり者要素を発見。白衣で若干隠れていたが、よく見ると白衣の中は水玉模様の下着姿であった。白衣×下着というあまりにもマニアックな趣向に自分の脳がバグりそうだ。

 「ああ。この白衣は暖房性能が非常に高くてね。最早制服要らずさ!」

 「…は、はあ…」

 どうやらあの白衣は冬服要らずの暖房性能を備えていると自慢げに話しているが、流石に下着丸見えのリスクを考えたら普通に冬服着た方が良いと思うのだけれども。マヒロといい、この学園の女性は羞恥心というか恥じらいの概念をどこかに置き去ってしまったのだろうか。

 「それで話を戻すけど、ここに何かご用かな?」

 彼女からは恥じらう様子もなく、尻餅をつく自分の前でしゃがみ込んで再び問いかけて来た。白衣下着の女の子に問い詰められるという傍から見ると変な状況だが、一旦考えるのは止めた方がよさそうだな。

 「い、いえ、用事とかではないんですけど、その、物音が聞こえたもので、何をしているのか気になりまして…」

 「…」

 一応正直に説明するも、彼女の反応はイマイチ読めない。疑っているようにも見えるが、何を考えているのかハッキリとは分からない。まあ、下着の上に白衣を羽織っているような人だからな。わからんのも無理はない気はするが。

 「…なるほど。私が何をしているのか興味があるわけだ?」

 「は、はい。そう、ですね」

 しかし、自分の意図を理解したのか、彼女は立ち上がりながら自分に確認を取ってきた。自分は少し戸惑いながらも首を縦に振った。

 「入って来な。興味を持つ事は良い事だ。遠慮しないで見て行きなよ。お茶でも飲むかい?」

 「…あ、ありがとう、ございます」

 自分の確認を取った彼女は、自分を教室に誘って来てくれた。折角許可を貰えた事だし、ここは厚意に甘えて見せて貰う事にしよう。そう思った自分は立ち上がり、彼女が居た教室に入ろうとしていた。

 「おっと、そうだ」

 「?」

 その前に、なにかを思い出したようで、彼女は入り口の所で立ち止まりこちらに振り返ってきた。急にどうしたのだろうか。

 「私、二年のソンジ・マートスだ。よろしく」

 振り返るなり彼女は唐突に自己紹介を始め、握手を求めて来た。
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