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工業簿記編
chapter17 「標準原価計算」って何!?
しおりを挟むある日の嶋尻家のリビング。
今日は土曜日で学校は休みだったのだが、弁当工場でアルバイトしている友達のピンチヒッターとして、午前10時から6時間の勤務を終え、私はリビングでくつろいでいた。
「ただいま~」
「お姉!お帰り~デートは楽しかった!?」
「私に彼氏がいないこと位、知ってるでしょ!?それに、今日は会社のOB訪問をしてきたのよ」
「そうだったんだ」
「そう言えば、工場のバイトって、結構大変なんだね~」
「美琴は、今日友だちの代わりにバイトに行ったんだっけ?」
「そうなんだ~それが、なかなか従業員に厳しい工場だったみたいで、1日だけの私にも「目標カード」ってのを書かせたの!!」
「目標カード!?」
「それぞれが担当する作業の工程毎に、製品1個を製造するのに必要な標準的な加工時間が決まってて、1時間で何個の製品の加工をするかの目標をそのカードに記入して、作業開始前に工場長に提出するの」
「その目標が守れなくても、特にペナルティがあるわけじゃないみたいだったけど、目標を大幅に超えて達成ができた場合には、給料にその分上乗せされるシステムみたい」
「私はこのバイト自体も初めてだったし、よく分からなかったから、標準的な作業個数を書いて提出したけど、長年勤務している人は、血眼になって作業やってたっけ…」
「何だか「工業簿記」の「標準原価計算」を地で行ってる工場みたいね…」
「そっかー「目標カード」を書いた時、何だかどっかで見たようなカードだなぁ…って思っていたけど…」
「標準原価計算って、製品の単位あたりの標準的な原価の内容を示した「標準原価カード」によって算出される「標準原価」と「実際原価」を比較する、あれでしょ?」
「そうね。「標準原価カード」には、製品1個を製造するのに必要な、直接材料費・直接労務費・製造間接費の標準的な消費個数や時間、金額等が記入されているわ」
「そして、実際にかかった原価データと比較して、それぞれの「差異」を計上するの」
「総合原価計算だと、実際のかかった原価を集計して「仕掛品」勘定から「製品」勘定に振り替えたけど、標準原価計算は、「標準価格」部分を「製品」勘定に振り替えて、標準と実際の差額は「○○差異」って勘定に振り替えるんだよね~」
「そうね」
「こんな面倒臭いことをするのは、私がピンチヒッターで行った友だちのバイト先の工場みたいに、できる限り「目標(標準)」に合わせた、計画的な製品の製造を行いたいから、なのかなぁ?」
「それは大きいでしょうね。営業部に所属しているサラリーマンが営業目標を気にするように、工場ではいかに原価を低く抑えて製品を製造するかが重要になるから…」
「そう言えば、この前の戸山先生の授業で「パーシャルプラン」って言葉が出て来たんだけど…」
”ピーンポーン…”
「誰か帰って来たみたい…その話の続きは、後でにしましょう」
「は~い♪」
chapter18 に続く
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