美琴Accounting!! 簿記の基礎知識講座

剣世炸

文字の大きさ
62 / 65
工業簿記編

chapter24 「個別原価計算-製造間接費の部門別計算-」って何!?

しおりを挟む
 ある日の部活終了後。
 今日はダーリンである煉先輩が来ていて、検定試験も迫っていたので、顧問の若林先生に居残りの許可をもらって勉強を見てもらうことにした。


「お姉もいるんだ…」


「居ちゃ悪い!?まぁ、確かに2人のお邪魔虫にはなっているんだけど…」


「まぁまぁ。それで、美琴…「個別原価計算の部門別計算」が分からないんだっけ!?」


「うんうん、それそれ!!個別原価計算の「指図書別原価計算表」は理解できたんだけど、何で同じような表の「」を作らなきゃいけないのかが分からなくて…」


「なるほど…まず最初に1つ聞くが「個別原価計算の部門別計算」って、そもそも何の勘定科目を細分化したものだと思う?」


「え~っと…問題集の部門費振替表を見ると、「部門個別費」のところに「間接材料費」とか「間接労務費」とか書いてあるから…もしかして「」?」


「その通り!それじゃ、美琴が分かっているっていう「指図書別原価計算表」の「直接◯◯」の下には、どんな項目がある?」


「えっ~と…部門費振替表に書いてある「第1製造部門費」と「第2製造部門費」がある。その「第1製造部門費」と「第2製造部門費」って、前は「製造間接費」って書いてあった…」


「なるほど!!「部門費振替表」で製造間接費の詳細を把握して、合計を指図書別原価計算表に記入してリンクさせるという訳だね!」


「そういうこと」


「「部門費振替表」って、「製造間接費の中に更に製造間接費がある」みたいなイメージになっちゃいますよね!」


「そうだな…通常、指図書別原価計算表には、製造間接費の中でも「組立」とか「仕上」といった「製品の製造に直接関わる部門だけを配賦」し、「動力」「修繕」「工場事務」といった、製造を補助するような部門は、部門費振替表の中で製品の製造に直接関わる部門へ配賦が行われるから、なまじ真琴が言った「製造間接費の中に製造間接費がある」は間違いではないだろうな…」


「とりあえず、作り方はなんとなく理解できたけど、なんでこんな面倒臭い手順踏まなきゃなんだろう?」


「「直接◯◯」に該当する製造原価は「指図書別原価計算表」で詳細を確認できる。だが「製造間接費」は、になってしまう」


「そんな中、工場の中にたくさんの「製造間接費」を発生させる部門があったとしたら、コスト削減を図ろうとした場合、工場長や社長はたくさんある部門それぞれでかかった費用を把握して、んだ」


「そんな時に「これです」って言って、総勘定元帳を見せるだけで良いと思うか?」


「簿記を知っている人なら総勘定元帳の情報だけで十分だろうけど、工場長や社長が簿記を知っているとは限らないからなぁ…」


「だから、面倒でも製造部門がたくさんある場合は「部門費振替表」を作成して、そこで算出した製造間接費の振替額を「指図書別原価計算表」に反映させる、という訳さ!」


「配賦額や配賦基準は、検定の問題によってまちまちだから、問題文をよく読んで、のよ!」


「は~~い!!」


「さて、若林先生からたっぷりと居残り時間の許可をもらったことだし、帰宅の心配をする必要がないなら、もう1問、過去問題をやるぞ!!」


「先輩!今日私も残っているのはその為でもあるんで、学校に残れるギリギリの時間まで、美琴に「はりつき」で教えてやって下さい!!」


「え゛え゛~先輩とのデートは?」


「今日は諦めなさい!検定終わったら、好きなだけ先輩とデートすればいいんだから!!」


「は~い…」


「…俺にも大学やバイトがあるんだが…」


afterword(あとがき) に続く
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

処理中です...