52 / 117
41. 進退の行方
しおりを挟む
翌朝、テイトとルゴーの隊は拠点への帰路についた。
一週間様子を見て何もなければ戻ってくるように伝えると、ラキドはしっかりと頷いてみせた。
ナナはカノンとの一時の別れを惜しんでいるようで、抱きつかれているカノンは満更でもなさそうな表情で笑っていた。
途中通りがかった小さな村の宿で皆が思い思いに休む中、テイトはレンリを外に呼び出して、もう一度話をしようとした。
シンの心ない言動に困っていないか確認すると、レンリはただ微笑んだ。
「ありがとうございます。無理難題を押しつけられそうな時はすぐに伝えますね」
「でも、あんなに冷たい言い方でしたし、傷付いたりしてませんか?」
「冷たい?」
レンリは首を傾げた。
戦場でまた同じ状況になったら困るとの物言いはテイトは非情だと感じたが、彼女はそれを本当に気にしてないらしい。
「……気にしてないのなら、大丈夫です」
わざわざシンの台詞を繰り返す必要もないだろうとテイトは話を終わらせようとしたが、レンリは困ったように笑った。
「冷たいと思いましたか?」
「いや、どうでしょう……効率的な人だとは思いますが」
冷たいと口にしたが、それは本意では無い。
シンがそれなりに面倒見のいい人物であることも知っていたため、テイトが気まずくなって目を逸らすと、レンリは可笑しそうに笑った。
「ふふ、確かに」
「ごめんなさい、僕の言葉が悪かったと思います」
シンを冷たいと称することがまるで陰口のように思え、テイトは罪悪感を覚えると同時に恥ずかしく思った。
「シンは決して嘘を吐かないから、私はそれだけで安心できます」
だから、本当に大丈夫ですと繰り返してレンリは再度微笑んだ。
その言葉に、テイトは視界が晴れるようなそんな感覚を覚えた。
レンリの言う通り、シンの発言に今まで嘘はなかった。
予想で語る時はきちんとそれを伝えるし、無理なことは無理と言う。
思ったことをそのまま取り繕うことなく語る明け透けな態度は、周囲に生意気と評価されることも確かだが、嘘を吐かないと称されれば途端にシンが善人のように思えた。
レンリにかかれば悪人などいなくなりそうで、そんな突拍子もないことを考えてしまうぐらい、テイトのシンに対する評価も一瞬にして変化した気がしたのだった。
行きと同じ日数をかけて拠点に戻り、拠点到着後テイトは迅速に会議を開いた。
シンの予測が的中したこと、ラキドは様子見のために街に残ってもらっていること、そして《アノニマス》の者に施された呪いの可能性を伝えると、驚きの表情を浮かべていた仲間の顔は次第に曇っていった。
シンにどうするか再び選択を迫られたが、すぐには答えが出なかった。
仲間の殆どが《アノニマス》に大切なものを奪われた者であり、《アノニマス》に対して一様に並々ならぬ感情を抱いている。
《アノニマス》が望まぬまま人を殺すよう指示されていたとしても、複雑な感情が生まれることは仕方のないことであった。
何故なら、彼らが人々を殺したのは変えようもない事実で、許せるはずもない存在であることも依然として変わりないのだから。
誰もが口を閉ざす中、出し抜けにシンが次の襲撃場所として二つの地方を提示した。
一つは、今まで通り無作為に見せたい場合としての襲撃場所。
もう一つは、テイト達によって邪魔されたことで敵が作戦を変えた場合の襲撃場所だと語った。
「……君は、どちらの可能性が高いと思う?」
「完全に五分だな。敵の指導者への伝達速度がどれくらいのものかも分からないし。ただ相手は魔道士だ。あんた達の想像の範疇は超えてくるだろうな」
シンの言葉には相変わらず棘があったが、仲間達がそれに反論をすることはなかった。
彼に対する信頼の気持ちが生まれたのだろう、とテイトは人知れず安堵した。
取り敢えずは追い返すことを目的に話し合いは進められ、現在する隊を三つに分けて一つは拠点の守りを、後の二つはそれぞれの襲撃予測地へ向かうということで議論は収束し、シンは全ての隊の隊長にあの鳥を手渡した。
遠く離れていても鳥を持っている者への伝達が可能だと教えると、各々驚嘆の声を上げながら、シンの力を認め心強く思っている様子であった。
シンは拠点で《アノニマス》の動向を探るだけではなく、テイトと共に襲撃地に向かい戦ってくれる意志を見せたが、戦場にはレンリとナナも同行させる気でいるようだった。
テイトは正直、レンリを戦場に連れて行くことには反対だった。
彼女は少し強力な魔法が使えるだけで、戦いとは無縁のただの民間人なのだ。
前回のでそれは証明されたはずだ。
彼女の魔法は確かに重宝できるものではあるが必須でもないだろうとシンに抗議したが、それが聞き入れられることはなかった。
レンリにまで大丈夫だと言われてしまえば、テイトにはそれ以上何も言うことができなかった。
そうして各地に分散した仲間達だったが、またしてもシンの予測は的中することとなった。
襲撃される前に全ての敵を追い払い、未然に街を守ることができたと仲間達は湧いていた。
しかも、シンやレンリと言った強力な魔道士がいたおかげで、皆が無傷であったこともその大きな一因であった。
その後拠点で行われた宴会にて、今回も一緒に戦ったルゴーがレンリのことを何やら仲間達に吹き込んだらしく、翌日に彼らがレンリを見る目はどこかルゴーに似た眼差しとなっていた。
二回続けて予測に成功したシンを疑う者など、もう殆どいなくなっていた。
しかし、追い返すことができても根本的な解決になっていないこともまた事実。
テイトはどうにか状況を打開しなければと必死だったが、それらは全て徒労に終わった。
シンもあの夜に言ったように敵の出方を窺っているようで、何か新しい提案をすることはなかった。
気付けば、拠点を得てから一ヶ月の時が過ぎようとしていた。
一週間様子を見て何もなければ戻ってくるように伝えると、ラキドはしっかりと頷いてみせた。
ナナはカノンとの一時の別れを惜しんでいるようで、抱きつかれているカノンは満更でもなさそうな表情で笑っていた。
途中通りがかった小さな村の宿で皆が思い思いに休む中、テイトはレンリを外に呼び出して、もう一度話をしようとした。
シンの心ない言動に困っていないか確認すると、レンリはただ微笑んだ。
「ありがとうございます。無理難題を押しつけられそうな時はすぐに伝えますね」
「でも、あんなに冷たい言い方でしたし、傷付いたりしてませんか?」
「冷たい?」
レンリは首を傾げた。
戦場でまた同じ状況になったら困るとの物言いはテイトは非情だと感じたが、彼女はそれを本当に気にしてないらしい。
「……気にしてないのなら、大丈夫です」
わざわざシンの台詞を繰り返す必要もないだろうとテイトは話を終わらせようとしたが、レンリは困ったように笑った。
「冷たいと思いましたか?」
「いや、どうでしょう……効率的な人だとは思いますが」
冷たいと口にしたが、それは本意では無い。
シンがそれなりに面倒見のいい人物であることも知っていたため、テイトが気まずくなって目を逸らすと、レンリは可笑しそうに笑った。
「ふふ、確かに」
「ごめんなさい、僕の言葉が悪かったと思います」
シンを冷たいと称することがまるで陰口のように思え、テイトは罪悪感を覚えると同時に恥ずかしく思った。
「シンは決して嘘を吐かないから、私はそれだけで安心できます」
だから、本当に大丈夫ですと繰り返してレンリは再度微笑んだ。
その言葉に、テイトは視界が晴れるようなそんな感覚を覚えた。
レンリの言う通り、シンの発言に今まで嘘はなかった。
予想で語る時はきちんとそれを伝えるし、無理なことは無理と言う。
思ったことをそのまま取り繕うことなく語る明け透けな態度は、周囲に生意気と評価されることも確かだが、嘘を吐かないと称されれば途端にシンが善人のように思えた。
レンリにかかれば悪人などいなくなりそうで、そんな突拍子もないことを考えてしまうぐらい、テイトのシンに対する評価も一瞬にして変化した気がしたのだった。
行きと同じ日数をかけて拠点に戻り、拠点到着後テイトは迅速に会議を開いた。
シンの予測が的中したこと、ラキドは様子見のために街に残ってもらっていること、そして《アノニマス》の者に施された呪いの可能性を伝えると、驚きの表情を浮かべていた仲間の顔は次第に曇っていった。
シンにどうするか再び選択を迫られたが、すぐには答えが出なかった。
仲間の殆どが《アノニマス》に大切なものを奪われた者であり、《アノニマス》に対して一様に並々ならぬ感情を抱いている。
《アノニマス》が望まぬまま人を殺すよう指示されていたとしても、複雑な感情が生まれることは仕方のないことであった。
何故なら、彼らが人々を殺したのは変えようもない事実で、許せるはずもない存在であることも依然として変わりないのだから。
誰もが口を閉ざす中、出し抜けにシンが次の襲撃場所として二つの地方を提示した。
一つは、今まで通り無作為に見せたい場合としての襲撃場所。
もう一つは、テイト達によって邪魔されたことで敵が作戦を変えた場合の襲撃場所だと語った。
「……君は、どちらの可能性が高いと思う?」
「完全に五分だな。敵の指導者への伝達速度がどれくらいのものかも分からないし。ただ相手は魔道士だ。あんた達の想像の範疇は超えてくるだろうな」
シンの言葉には相変わらず棘があったが、仲間達がそれに反論をすることはなかった。
彼に対する信頼の気持ちが生まれたのだろう、とテイトは人知れず安堵した。
取り敢えずは追い返すことを目的に話し合いは進められ、現在する隊を三つに分けて一つは拠点の守りを、後の二つはそれぞれの襲撃予測地へ向かうということで議論は収束し、シンは全ての隊の隊長にあの鳥を手渡した。
遠く離れていても鳥を持っている者への伝達が可能だと教えると、各々驚嘆の声を上げながら、シンの力を認め心強く思っている様子であった。
シンは拠点で《アノニマス》の動向を探るだけではなく、テイトと共に襲撃地に向かい戦ってくれる意志を見せたが、戦場にはレンリとナナも同行させる気でいるようだった。
テイトは正直、レンリを戦場に連れて行くことには反対だった。
彼女は少し強力な魔法が使えるだけで、戦いとは無縁のただの民間人なのだ。
前回のでそれは証明されたはずだ。
彼女の魔法は確かに重宝できるものではあるが必須でもないだろうとシンに抗議したが、それが聞き入れられることはなかった。
レンリにまで大丈夫だと言われてしまえば、テイトにはそれ以上何も言うことができなかった。
そうして各地に分散した仲間達だったが、またしてもシンの予測は的中することとなった。
襲撃される前に全ての敵を追い払い、未然に街を守ることができたと仲間達は湧いていた。
しかも、シンやレンリと言った強力な魔道士がいたおかげで、皆が無傷であったこともその大きな一因であった。
その後拠点で行われた宴会にて、今回も一緒に戦ったルゴーがレンリのことを何やら仲間達に吹き込んだらしく、翌日に彼らがレンリを見る目はどこかルゴーに似た眼差しとなっていた。
二回続けて予測に成功したシンを疑う者など、もう殆どいなくなっていた。
しかし、追い返すことができても根本的な解決になっていないこともまた事実。
テイトはどうにか状況を打開しなければと必死だったが、それらは全て徒労に終わった。
シンもあの夜に言ったように敵の出方を窺っているようで、何か新しい提案をすることはなかった。
気付けば、拠点を得てから一ヶ月の時が過ぎようとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
魔法使いの国で無能だった少年は、魔物使いとして世界を救う旅に出る
ムーン
ファンタジー
完結しました!
魔法使いの国に生まれた少年には、魔法を扱う才能がなかった。
無能と蔑まれ、両親にも愛されず、優秀な兄を頼りに何年も引きこもっていた。
そんなある日、国が魔物の襲撃を受け、少年の魔物を操る能力も目覚める。
能力に呼応し現れた狼は少年だけを助けた。狼は少年を息子のように愛し、少年も狼を母のように慕った。
滅びた故郷を去り、一人と一匹は様々な国を渡り歩く。
悪魔の家畜として扱われる人間、退廃的な生活を送る天使、人との共存を望む悪魔、地の底に封印された堕天使──残酷な呪いを知り、凄惨な日常を知り、少年は自らの能力を平和のために使うと決意する。
悪魔との契約や邪神との接触により少年は人間から離れていく。対価のように精神がすり減り、壊れかけた少年に狼は寄り添い続けた。次第に一人と一匹の絆は親子のようなものから夫婦のようなものに変化する。
狂いかけた少年の精神は狼によって繋ぎ止められる。
やがて少年は数多の天使を取り込んで上位存在へと変転し、出生も狼との出会いもこれまでの旅路も……全てを仕組んだ邪神と対決する。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。
希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。
手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。
「このまま死ぬのかな……」
そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。
そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。
試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。
「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」
スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。
たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる