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05.友人以上に見られないのであれば、是非前向きにご検討ください。
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馨がポポたちの暮らす町に来て初めての冬が来た。
時間をかけてちゃんと準備をしたから冬の備えはばっちりなのだが、馨はまさか冬の到来で自分がここまで役に立てるとは思っていなかったのだ。
「馨……ありがとう。馨は神様みたいだね」
「いや、別にこれくらいなんでも無いぞ?」
冬になってから毎日拝むように告げられる感謝の言葉に馨は毎日面映ゆい気持ちになる。
この変温動物一家は雪が降り積もる時期になると店を閉めてセントラルヒーティングがばっちり効いた自宅でただただ春の訪れを待ってまったりと静かに過ごすことが毎年恒例らしい。
心の中で「冬眠されたらどうしよう……」と思っていたのだが、そこのところは中途半端な影響を受けるに留まっているようだ。
馨が感謝されているポイントは複数あるのだが、その一つ目が「暖炉への薪の補充」である。
え? それだけ? と普通の人間なら思うだろう。実際馨もそう思っている。でも彼らにとってその何てことない行為が物凄く有難いらしい。
大柄な彼らがゆったり広々と暮らせる家が三軒。
その全てにセントラルヒーティングは完備されているのだが燃料は二つ。一、魔石。二、薪のどちらかだ。
そしてこの規模の家を冬の間中一度も暖房を切ること無くずーっと暖め続ける為の魔石を用意するとなると恐ろしい金額が掛かる。
夏頃にその話を聞いて、去年の冬に掛かったトータルの燃料用魔石代の総額を聞いた時馨は本気で眩暈を感じたレベルで高額なのだ。
――馬鹿なのか? 何故薪を用意しない?
木なんていくらでもあるじゃないか。斧で壊す力だって有り余ってるじゃないか。
本気でそう思ったので詳しく話を聞くと、なんてことは無い。
「寒い場所に薪を取りに行くの、嫌だもん」――全くもって、それだけだった。うん、何となく分かってた。
だから馨は言った。
「俺が毎日みんなの家を回って薪を補充するから、今年は魔石を少し節約しようぜ」
と。するとポポの家族たちは皆とっても喜んでくれた。
なんでも魔石の温もりも有難いけれどやっぱり炎の暖かさが一番心地良く快適に過ごせるらしい。しかし寝ている間に何かがあっても困るので就寝中だけ魔石を使って、朝起きている間は薪で行こうと決まってから馨には仕事が増えた。
馨でも持てるサイズで切り分けてちゃんと乾燥させて……と頭の中で算段しているとご機嫌のポポが手伝ってくれた。
馨が木を割るには子供用の斧を頭上まで振り上げて一気に振り落とすことが必要だ。
でもポポは良い感じの切り株に腰掛けてとってもよく切れる包丁で大根を輪切りにするくらいの労力でサクサク木を割れる。正直とても羨ましい。
ポポの父さんと兄さんだけでなく母さんと義姉さんまで暇を見付けては木を割る手伝いをしょっちゅうしてくれた。でも、この一家やっぱり雑……いや、ワイルドなのだ。
折角割った木をそのまま地面に山積みにして「オッケーオッケー今日はお日様が元気でーす、冬までには乾きまーす」のノリで自分の本来の仕事に戻って行ってしまう。
――あのね、確実にそうじゃないよ?
とは思うが本来馨が負うべき負担を快く担当してくれる感謝の方がずっと強いので馨は礼を言って綺麗にほぼ同じサイズに割られた木を丁寧にポポが作ってくれた屋根付きの薪棚に並べる。
日本だったら木を伐採した時期に応じて一~二年の乾燥期間が必要だがここは魔法がある世界だ。取り敢えず準備しておいて必要な時に「ちょっと湿ってる~? エイ!」が出来ちゃうのだ。深く考えなくて良い。
馨でも出来る簡単な動物のお世話をして、畑の手入れをして、冬用の薪の用意。
じきに野菜が大きくなれば収穫して浄化魔法をかけてもらって倉庫に綺麗に保管したりする作業も出て来る。アンとテナがその内保存食づくりを教えてくれるとも言っていたからそれも覚えたい。――うん。ちゃんと、仕事がある。
それは馨にとってとても大切なことだった。
そして迎えた冬本番。
馨は毎朝籠に持てるだけの薪を入れて保冷倉庫の一角に作った薪置き場から地下経由で各家庭に配達する。暖炉の傍にも予備をいくらかは置いてあるから朝訪ねて行くと既に火は点されていて家じゅうがほわっと温かい。
「父さん、母さんおはよう」
「馨おはよう」
優しく返してくれる二人に挨拶をして、薪を多めに補充。
その時倉庫から出して欲しい食料のメモを受け取ってすぐに届けたりもする。「馨が来てくれてからあの寒い所に行かなくて良くなって本当に有難いわ」と嬉しそうに言われるととっても嬉しい。
同じようにポポの兄の家にも行って同じことをしてポポの家に戻る。
するとポポは朝食を用意して待ってくれていた。
「ポポおはよう! 朝ごはんありがとな」
「おはよう。いいよお、馨もお疲れ様。馨のおかげで今年の冬はとーっても快適だよ」
挨拶をして手を洗い、一緒にテーブルにつく。
会話の途絶えない食事を終えて片付けを一緒にしつつ今日は何をして過ごすかを話し合っていると珍しい事に来客を知らせるドアベルが鳴った。
「ポポが出るから馨はキッチンに居てね」
「……うん」
意外と雪が積もるこの町は皆冬になると基本息をひそめる様にして自宅で過ごす。
それでも晴れている日なら外に出て所用を済ませたりもするが今日は吹雪だ。こんな日にわざわざ来るなんてきっと何かあったに違いない。
嫌な知らせでなければ良いけれど……と思いつつポポに言われた通り奥に下がると、来客は日本で言う所の郵便配達をしている鳥人だった。
「毎度―! カオル・ヤエガシさんに神殿から速達郵便だよー!」
「馨は今キッチンに居るからポポが受け取るね」
「毎度―! 『要返信通知書』だよ! 明日の同じ時間に返事を受け取りにまた来るから、中身をちゃんと確認して記入しておいてねー!」
「うん、わかったよ。お疲れ様」
やたらとテンションの高い鳥人の声は奥に引っ込んでいた馨にもよく聞こえた。
――要返信通知書、ってなんだ?
良く分からないけれど先ほどの位置に戻るとポポが受け取ったばかりの手紙を馨に渡してくれる。
封筒を見て馨が不思議そうにしているとポポが優しい声で教えてくれた。
そう言えばこの世界には日本で言う所の郵便ポストは確かに無い。
だから手紙を送りたい時はそれを仕事にしている人間に依頼するのだけれど、即座に返事を求める時は相手の負担を考慮して送った側が返事を持って来てくれるように配達人に同時に頼むことが多いそうだ。
でも普通の用事ならその場で開封→さらっと返信の流れが一般的なので二十四時間の猶予が与えられるのは珍しいと言うことだった。
「大事なお話かも知れないから、早く確認しなよ」
「お……おう、悪いな」
片付けの途中だったテーブルから離れて小さなナイフで手紙を開封し、暖炉近くのソファに腰を下ろした馨は手紙を見て固まった。
時候の挨拶や体調を心配する文章から始まってはいたけれど、相手が一番言いたいであろう内容を抜粋するとこうだった。
――『魔力相性第二位の相手があなたとのお見合いをかなり強く希望しています。今の相手(ポポ)の方を友人以上に見られないのであれば、是非前向きにご検討ください。』
心臓が一度ドクンと大きく鳴ったけれどその理由は、ちょっと分からない。
時間をかけてちゃんと準備をしたから冬の備えはばっちりなのだが、馨はまさか冬の到来で自分がここまで役に立てるとは思っていなかったのだ。
「馨……ありがとう。馨は神様みたいだね」
「いや、別にこれくらいなんでも無いぞ?」
冬になってから毎日拝むように告げられる感謝の言葉に馨は毎日面映ゆい気持ちになる。
この変温動物一家は雪が降り積もる時期になると店を閉めてセントラルヒーティングがばっちり効いた自宅でただただ春の訪れを待ってまったりと静かに過ごすことが毎年恒例らしい。
心の中で「冬眠されたらどうしよう……」と思っていたのだが、そこのところは中途半端な影響を受けるに留まっているようだ。
馨が感謝されているポイントは複数あるのだが、その一つ目が「暖炉への薪の補充」である。
え? それだけ? と普通の人間なら思うだろう。実際馨もそう思っている。でも彼らにとってその何てことない行為が物凄く有難いらしい。
大柄な彼らがゆったり広々と暮らせる家が三軒。
その全てにセントラルヒーティングは完備されているのだが燃料は二つ。一、魔石。二、薪のどちらかだ。
そしてこの規模の家を冬の間中一度も暖房を切ること無くずーっと暖め続ける為の魔石を用意するとなると恐ろしい金額が掛かる。
夏頃にその話を聞いて、去年の冬に掛かったトータルの燃料用魔石代の総額を聞いた時馨は本気で眩暈を感じたレベルで高額なのだ。
――馬鹿なのか? 何故薪を用意しない?
木なんていくらでもあるじゃないか。斧で壊す力だって有り余ってるじゃないか。
本気でそう思ったので詳しく話を聞くと、なんてことは無い。
「寒い場所に薪を取りに行くの、嫌だもん」――全くもって、それだけだった。うん、何となく分かってた。
だから馨は言った。
「俺が毎日みんなの家を回って薪を補充するから、今年は魔石を少し節約しようぜ」
と。するとポポの家族たちは皆とっても喜んでくれた。
なんでも魔石の温もりも有難いけれどやっぱり炎の暖かさが一番心地良く快適に過ごせるらしい。しかし寝ている間に何かがあっても困るので就寝中だけ魔石を使って、朝起きている間は薪で行こうと決まってから馨には仕事が増えた。
馨でも持てるサイズで切り分けてちゃんと乾燥させて……と頭の中で算段しているとご機嫌のポポが手伝ってくれた。
馨が木を割るには子供用の斧を頭上まで振り上げて一気に振り落とすことが必要だ。
でもポポは良い感じの切り株に腰掛けてとってもよく切れる包丁で大根を輪切りにするくらいの労力でサクサク木を割れる。正直とても羨ましい。
ポポの父さんと兄さんだけでなく母さんと義姉さんまで暇を見付けては木を割る手伝いをしょっちゅうしてくれた。でも、この一家やっぱり雑……いや、ワイルドなのだ。
折角割った木をそのまま地面に山積みにして「オッケーオッケー今日はお日様が元気でーす、冬までには乾きまーす」のノリで自分の本来の仕事に戻って行ってしまう。
――あのね、確実にそうじゃないよ?
とは思うが本来馨が負うべき負担を快く担当してくれる感謝の方がずっと強いので馨は礼を言って綺麗にほぼ同じサイズに割られた木を丁寧にポポが作ってくれた屋根付きの薪棚に並べる。
日本だったら木を伐採した時期に応じて一~二年の乾燥期間が必要だがここは魔法がある世界だ。取り敢えず準備しておいて必要な時に「ちょっと湿ってる~? エイ!」が出来ちゃうのだ。深く考えなくて良い。
馨でも出来る簡単な動物のお世話をして、畑の手入れをして、冬用の薪の用意。
じきに野菜が大きくなれば収穫して浄化魔法をかけてもらって倉庫に綺麗に保管したりする作業も出て来る。アンとテナがその内保存食づくりを教えてくれるとも言っていたからそれも覚えたい。――うん。ちゃんと、仕事がある。
それは馨にとってとても大切なことだった。
そして迎えた冬本番。
馨は毎朝籠に持てるだけの薪を入れて保冷倉庫の一角に作った薪置き場から地下経由で各家庭に配達する。暖炉の傍にも予備をいくらかは置いてあるから朝訪ねて行くと既に火は点されていて家じゅうがほわっと温かい。
「父さん、母さんおはよう」
「馨おはよう」
優しく返してくれる二人に挨拶をして、薪を多めに補充。
その時倉庫から出して欲しい食料のメモを受け取ってすぐに届けたりもする。「馨が来てくれてからあの寒い所に行かなくて良くなって本当に有難いわ」と嬉しそうに言われるととっても嬉しい。
同じようにポポの兄の家にも行って同じことをしてポポの家に戻る。
するとポポは朝食を用意して待ってくれていた。
「ポポおはよう! 朝ごはんありがとな」
「おはよう。いいよお、馨もお疲れ様。馨のおかげで今年の冬はとーっても快適だよ」
挨拶をして手を洗い、一緒にテーブルにつく。
会話の途絶えない食事を終えて片付けを一緒にしつつ今日は何をして過ごすかを話し合っていると珍しい事に来客を知らせるドアベルが鳴った。
「ポポが出るから馨はキッチンに居てね」
「……うん」
意外と雪が積もるこの町は皆冬になると基本息をひそめる様にして自宅で過ごす。
それでも晴れている日なら外に出て所用を済ませたりもするが今日は吹雪だ。こんな日にわざわざ来るなんてきっと何かあったに違いない。
嫌な知らせでなければ良いけれど……と思いつつポポに言われた通り奥に下がると、来客は日本で言う所の郵便配達をしている鳥人だった。
「毎度―! カオル・ヤエガシさんに神殿から速達郵便だよー!」
「馨は今キッチンに居るからポポが受け取るね」
「毎度―! 『要返信通知書』だよ! 明日の同じ時間に返事を受け取りにまた来るから、中身をちゃんと確認して記入しておいてねー!」
「うん、わかったよ。お疲れ様」
やたらとテンションの高い鳥人の声は奥に引っ込んでいた馨にもよく聞こえた。
――要返信通知書、ってなんだ?
良く分からないけれど先ほどの位置に戻るとポポが受け取ったばかりの手紙を馨に渡してくれる。
封筒を見て馨が不思議そうにしているとポポが優しい声で教えてくれた。
そう言えばこの世界には日本で言う所の郵便ポストは確かに無い。
だから手紙を送りたい時はそれを仕事にしている人間に依頼するのだけれど、即座に返事を求める時は相手の負担を考慮して送った側が返事を持って来てくれるように配達人に同時に頼むことが多いそうだ。
でも普通の用事ならその場で開封→さらっと返信の流れが一般的なので二十四時間の猶予が与えられるのは珍しいと言うことだった。
「大事なお話かも知れないから、早く確認しなよ」
「お……おう、悪いな」
片付けの途中だったテーブルから離れて小さなナイフで手紙を開封し、暖炉近くのソファに腰を下ろした馨は手紙を見て固まった。
時候の挨拶や体調を心配する文章から始まってはいたけれど、相手が一番言いたいであろう内容を抜粋するとこうだった。
――『魔力相性第二位の相手があなたとのお見合いをかなり強く希望しています。今の相手(ポポ)の方を友人以上に見られないのであれば、是非前向きにご検討ください。』
心臓が一度ドクンと大きく鳴ったけれどその理由は、ちょっと分からない。
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