197 / 676
197・見極め、刃を振るう
しおりを挟む
「……何?」
私の首を確かに刎ねたはずなのに――戸惑うような顔をして、周囲を警戒しているシャラ。いくら探しても見つかる事はない。だからそろそろ種明かしをしてあげる事にした。
「こっちよ。こっち」
花畑の方に佇む私を見つけて、シャラは驚愕の表情を浮かべた。それもそうだろう。なにせ自分が斬った相手が、別の場所から現れたのだから。
「……影武者か」
「影って言うより、鏡だけどね」
種明かしをすると簡単だ。私の魔導――【ミラー・アバター】で鏡写しの自分を作って、それを囮にしながらのんびりと夜の庭園を散策していただけだ。
自分の存在を極力薄くする【プレゼンス・ディリュート】を使って、鏡の私に自然と目を向けさせる。こうしておけば、大抵の人は引っかかるという訳だ。
後者の魔導は目の前で発動させても効果がない。だから、あまり使う機会がないから忘れがちになるんだけど……今回はしっかりと役立ってくれた。
「……魔導で囮を作るとは、中々の策士。だが、わざわざ姿を見せたのは失策だったな」
「いいえ。ちゃんと貴方の実力の一端が見れた。それだけであの魔導は十分役にたったわ」
「ふっ、強がりはよせ。拙者の【首落丸・弐式】に落とせぬ首はない。故に――」
距離を取って、再び鞘の中に刀を納め、再び上体を屈めて、いつでも解き放つことが出来る弓矢のように張りつめていた。
「その剣術……鬼人族でも使うのは珍しいのでしょうね。あまり見たことがないわ」
「それを知ってどうする? 所詮、ここで死ぬ運命の者だろう」
相変わらず強気なシャラ。その自信を支えているのはあの速さだろう。確かに、彼の速さは尋常じゃない。遠目から見ても、まるで瞬間移動でもしたかのように急速に接近して、それを維持しながら鋭く鞘から刀を抜いて一閃。単純だけど、最速を目指した動作だ。
だからこそ、私は違和感の正体に気付けた。シャラの攻撃には達人特有の気迫が全く感じられない。真に技や知恵を磨き抜いた人にあるそれが、彼には決定的に欠けている。まるで……最初から持っているから、当たり前に振るっているように思える。
まるで記憶はないけど、知識だけはある……みたいな感じだ。技術や知識だけは覚えているから、力として振るう事が出来る。だけど肝心の経験が圧倒的に足りていない。そんなちぐはぐな状態がこの違和感の正体だった。
一体何のためにこんな相手を殺し屋として向かわせてきたのかは知らないけれど、私の事を馬鹿にしているのだろう。こんな技術だけの相手に、殺されるような私ではない。
「いいでしょう。なら、そろそろ来なさい。実力の差を思い知らせてあげる」
「世迷言を……!」
シャラは勢いよく放たれた矢よりも速く、紫色の線を描きながら私の目の前まで現れて――最速最短の行動で刀を抜き放つ。そのまままっすぐ私の首を狙って斬撃を放ってくるけど……それは一度見た。
「【シルドアームズ】」
「……なっ!?」
シャラの刀が私の首を刎ねる前に魔導を発動させる。お父様の魔導と似たようなもので、魔力の盾を腕に出現させる。首に向かって襲いかかってきた刃を難なく受け止め、そのまま懐に潜り込む。
シャラは、まさか自分の懐にとびこんでくるとは思っていなかったのか、反応が遅れている。これも、経験していれば対応出来た話だ。
「哀れね。ただ力に振り回されて」
顎に向けて掌底。そのままよろけてこちらにきた頭を両手で掴んで、引き寄せるように膝蹴り。続いて水面蹴りで足下を掬い、流れるように踵落とし。
「【バインドソーン】」
倒れた所を茨で地面に縫い付けるように拘束。これで仕上がった。
「ぐ、くっ……何、が……何故、拙者が……」
「……馬鹿ね。力っていうのは振り回すだけじゃ意味がないの。自分の手足のように使いこなせてこそ力。貴方のはただ、技術に振り回されただけ」
私でも見切る事の出来ない速さで迫って、敵の命を刈り取る斬撃を放つ。なるほど、使いこなせば強い。ただ、それを過信して馬鹿正直に真っ直ぐ進んで刀を抜くだけなら、ただのお遊びだ。
おまけに移動は速いが、刀を抜く瞬間に少しそれが緩む。戦いに身を置く者として、それは致命的な事だ。あんな未完成な技で首を刎ねる事が出来るのは、せいぜい最大限強化された【ミラー・アバター】までだろう。
お父様ぐらいになれば、あんな稚拙な技じゃ通用しない。
「それで、貴方は誰の遣い? 何のためにここまで来たの?」
「ふん、そんな事、話す訳がないだろう。殺せ!」
「嫌よ」
もう逃げられないと観念したのか、シャラは大人しくなってこちらを睨んでいた。
「殺さぬなら、拙者は再びお主を殺しにくるぞ! それでも――」
「別に、好きにしたらいいじゃない」
この程度の相手。何万人来ようとも相手にならない。自身の痛み、苦しみ、悶えた分だけ手に入れた経験が、それを教えてくれる。
なら、私が手を下す必要はない……という事だ。
「何故……!」
「貴方に、その価値がないからよ」
それでも諦めきれないように何故何故と訴えかけてくるシャラを、ばっさりと斬り捨てるように言葉を投げかける。それだけ、彼と私の力には差があった。それを理解したのか、ぐったりと力を抜いて……とうとう話す事もしなくなってしまった。
私の首を確かに刎ねたはずなのに――戸惑うような顔をして、周囲を警戒しているシャラ。いくら探しても見つかる事はない。だからそろそろ種明かしをしてあげる事にした。
「こっちよ。こっち」
花畑の方に佇む私を見つけて、シャラは驚愕の表情を浮かべた。それもそうだろう。なにせ自分が斬った相手が、別の場所から現れたのだから。
「……影武者か」
「影って言うより、鏡だけどね」
種明かしをすると簡単だ。私の魔導――【ミラー・アバター】で鏡写しの自分を作って、それを囮にしながらのんびりと夜の庭園を散策していただけだ。
自分の存在を極力薄くする【プレゼンス・ディリュート】を使って、鏡の私に自然と目を向けさせる。こうしておけば、大抵の人は引っかかるという訳だ。
後者の魔導は目の前で発動させても効果がない。だから、あまり使う機会がないから忘れがちになるんだけど……今回はしっかりと役立ってくれた。
「……魔導で囮を作るとは、中々の策士。だが、わざわざ姿を見せたのは失策だったな」
「いいえ。ちゃんと貴方の実力の一端が見れた。それだけであの魔導は十分役にたったわ」
「ふっ、強がりはよせ。拙者の【首落丸・弐式】に落とせぬ首はない。故に――」
距離を取って、再び鞘の中に刀を納め、再び上体を屈めて、いつでも解き放つことが出来る弓矢のように張りつめていた。
「その剣術……鬼人族でも使うのは珍しいのでしょうね。あまり見たことがないわ」
「それを知ってどうする? 所詮、ここで死ぬ運命の者だろう」
相変わらず強気なシャラ。その自信を支えているのはあの速さだろう。確かに、彼の速さは尋常じゃない。遠目から見ても、まるで瞬間移動でもしたかのように急速に接近して、それを維持しながら鋭く鞘から刀を抜いて一閃。単純だけど、最速を目指した動作だ。
だからこそ、私は違和感の正体に気付けた。シャラの攻撃には達人特有の気迫が全く感じられない。真に技や知恵を磨き抜いた人にあるそれが、彼には決定的に欠けている。まるで……最初から持っているから、当たり前に振るっているように思える。
まるで記憶はないけど、知識だけはある……みたいな感じだ。技術や知識だけは覚えているから、力として振るう事が出来る。だけど肝心の経験が圧倒的に足りていない。そんなちぐはぐな状態がこの違和感の正体だった。
一体何のためにこんな相手を殺し屋として向かわせてきたのかは知らないけれど、私の事を馬鹿にしているのだろう。こんな技術だけの相手に、殺されるような私ではない。
「いいでしょう。なら、そろそろ来なさい。実力の差を思い知らせてあげる」
「世迷言を……!」
シャラは勢いよく放たれた矢よりも速く、紫色の線を描きながら私の目の前まで現れて――最速最短の行動で刀を抜き放つ。そのまままっすぐ私の首を狙って斬撃を放ってくるけど……それは一度見た。
「【シルドアームズ】」
「……なっ!?」
シャラの刀が私の首を刎ねる前に魔導を発動させる。お父様の魔導と似たようなもので、魔力の盾を腕に出現させる。首に向かって襲いかかってきた刃を難なく受け止め、そのまま懐に潜り込む。
シャラは、まさか自分の懐にとびこんでくるとは思っていなかったのか、反応が遅れている。これも、経験していれば対応出来た話だ。
「哀れね。ただ力に振り回されて」
顎に向けて掌底。そのままよろけてこちらにきた頭を両手で掴んで、引き寄せるように膝蹴り。続いて水面蹴りで足下を掬い、流れるように踵落とし。
「【バインドソーン】」
倒れた所を茨で地面に縫い付けるように拘束。これで仕上がった。
「ぐ、くっ……何、が……何故、拙者が……」
「……馬鹿ね。力っていうのは振り回すだけじゃ意味がないの。自分の手足のように使いこなせてこそ力。貴方のはただ、技術に振り回されただけ」
私でも見切る事の出来ない速さで迫って、敵の命を刈り取る斬撃を放つ。なるほど、使いこなせば強い。ただ、それを過信して馬鹿正直に真っ直ぐ進んで刀を抜くだけなら、ただのお遊びだ。
おまけに移動は速いが、刀を抜く瞬間に少しそれが緩む。戦いに身を置く者として、それは致命的な事だ。あんな未完成な技で首を刎ねる事が出来るのは、せいぜい最大限強化された【ミラー・アバター】までだろう。
お父様ぐらいになれば、あんな稚拙な技じゃ通用しない。
「それで、貴方は誰の遣い? 何のためにここまで来たの?」
「ふん、そんな事、話す訳がないだろう。殺せ!」
「嫌よ」
もう逃げられないと観念したのか、シャラは大人しくなってこちらを睨んでいた。
「殺さぬなら、拙者は再びお主を殺しにくるぞ! それでも――」
「別に、好きにしたらいいじゃない」
この程度の相手。何万人来ようとも相手にならない。自身の痛み、苦しみ、悶えた分だけ手に入れた経験が、それを教えてくれる。
なら、私が手を下す必要はない……という事だ。
「何故……!」
「貴方に、その価値がないからよ」
それでも諦めきれないように何故何故と訴えかけてくるシャラを、ばっさりと斬り捨てるように言葉を投げかける。それだけ、彼と私の力には差があった。それを理解したのか、ぐったりと力を抜いて……とうとう話す事もしなくなってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる