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244・決闘の日の意外
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ペストラの1の日。いよいよ決闘の日が訪れた。私は約束通り、始まりの平原に足を踏み入れていた。
乗っていた鳥車は既に帰って行ったし、残っているのは私一人。
他の誰もいないこの場所で、私は旅立つ前に交わした両親との話を思い出していた。
――
「エールティア。行くのか?」
一応必要そうな物を旅行鞄にまとめて準備している時に、お父様は話しかけてきた。
「……はい」
「そうか」
短い言葉を返してきたお父様に、隣で見ていたお母様の肘が当たる。横腹を突かれて痛そうにしているお父様は、抗議の視線を送るけれど、逆に睨まれて引き下がってしまった。
「……エールティア。わかっているな? 私達が今回の決闘を認めたのは、お前が聖黒族の姫として戦うと宣言したからだ。本当なら、あんな条件で決闘をさせたくもない。だが……送り出すからには、お前を信じる。必ず勝って来なさい。そして、こんな愚かな決闘を仕組んだ者を叩き潰しなさい」
「お父様……」
「私も同じです。ですが……もし、本当に危なくなったら私達の事など捨て置いて逃げなさい。最初から爵位に未練などないのですから。貴女が信じる道を進んで、幸せにおなりなさい」
「お母様……」
悲しげな表情を浮かべているけれど、その目はどこまでも穏やかだった。思わず二人に駆け寄って、抱きしめた。それを優しく受け止めてくれる二人に感謝しながら、そっと呟いた。
「必ず、勝利を掴んで参ります。貴方達の娘として、恥じない戦いを……約束します」
――
物思いに耽っていると、アルティーナと、見た事のない決闘官がこちらに近づいて来ているのがわかった。
「おや、遅い御到着ですね。あなたがエールティア姫殿下で御間違いない?」
「ええ。貴方は?」
大袈裟に驚く赤紫色の髪をした少女は、丁寧に頭を下げ、服の裾を摘んでいた。
「ワタシ、今回の決闘を担当致します、オルキア・ミルシィスと申します。先程までこちらのアルティーナ姫殿下の戦力を確認させていただいておりました」
微妙に丁寧なのかそうじゃないのかわからない喋り方だ。
彼女もおかしな感じがするけれど、その隣にいるアルティーナの方も気になる。
彼女はもっと燃えるような怒りの視線をこっちに向けていたはずなのに、今は氷のように冷たい。勝算があるから……とかそういう事じゃなくて、全くの別人に見える。
「それで、エールティア姫殿下の戦力を確認してもよろしいですか? 後からどんどん増えられたら、決闘が終わりませんので」
「……いない。私は一人で来たわ」
「は? 一人?」
きょとんとした顔で首を傾げているオルキアは、信じられないものを見るような目でこちらを見ている。
それも仕方のない事だろう。私は一人。そして恐らく……アルティーナは多くの戦力を連れているのだろう。
「一人……クスクス。どうやら最初から勝つ気はないようね。とんだ茶番。これ以上続けても無意味でしょう」
アルティーナは不戦勝で構わないだろう? という視線を投げかけていたけれど、オルキアは首を縦には振らなかった。
「決闘者がこの場に揃っているなら、決闘を行わずに勝ち負けを決める事はありません。決闘委員会の者として、それだけはしっかりと守らせていただきます」
「……そう。まあいいわ。いたぶり甲斐があるって事だもの」
相変わらず上から目線で笑ってくるあの子は、本当に変わったような気がする。
こういう陰湿な事をするにしても、視線だけは真っ直ぐだったはずなんだけれど……。
「それではエールティア姫殿下はおひとりで――」
「ちょおっとまったぁ!」
オルキアの言葉を遮るように大きな声が響き渡った。私の後ろから響いたその声の主を探るように振り向くと――そこにいたのは私の知っている面々の顔だった。
「私達がティアちゃんの戦力の一人だよ!」
「ティア様……やっぱり私は、貴女様の側にいます!」
「やっぱり私達が一緒じゃないとダメだよね」
リュネー、ジュール、レイアの三人がそれぞれ声を上げた。それに――
「雪風……貴女も?」
「申し訳ございません。この身は貴女様の剣だからこそ、お側に在り続ける事が僕の役目なのです」
「あまり雪風を責めないで欲しいな。僕達も無理やりついてきたんだから」
「俺達に黙って行くなんて水臭い事するんだから、仕方ねぇけどな!」
雪風、ウォルカ、フォルス……魔王祭を一緒に見学したみんなが揃っていた。
「なんで……!」
「みんな、ティア様の事が心配だからですよ。独りでなんでも抱え込んで、傷つけてでも遠ざけるなんて……そんな風にされたって、誰も嬉しくないって事ですよ」
「そうそう。私達だって、ティアちゃんの重荷を一緒に背負いたいんだから」
リュネーの言葉に、集った仲間達全員が頷いた。
……本当に不覚だった。あんまりにも突然の出来事で、思わず涙腺が緩みそうになったほどだ。
結局私は、色々理性でねじ伏せようとしても……本当は側にいて欲しかった。傷ついて欲しくない。けれど……一緒にいたかった。
この場で、みんなが来てくれて、それに気付いてしまった。
「みんな……」
「美しい友情――というやつですね。素晴らしい!」
色んな感情が駆け巡って、上手く言葉に出来ない事になっていたんだけれど、オルキアの妙に胡散臭い言葉で全て台無しになった気分だ。
だけど……ありがとう。みんな。
特にジュールは、私があんなにボロボロにしたのに……それでも私の為にこうして集まってくれた。
感謝の言葉も出ないくらい嬉しくて、今までの自分が情けない気持ちになる。
でも、それを出すことは絶対にしない。今は……そういう場合じゃないから。
乗っていた鳥車は既に帰って行ったし、残っているのは私一人。
他の誰もいないこの場所で、私は旅立つ前に交わした両親との話を思い出していた。
――
「エールティア。行くのか?」
一応必要そうな物を旅行鞄にまとめて準備している時に、お父様は話しかけてきた。
「……はい」
「そうか」
短い言葉を返してきたお父様に、隣で見ていたお母様の肘が当たる。横腹を突かれて痛そうにしているお父様は、抗議の視線を送るけれど、逆に睨まれて引き下がってしまった。
「……エールティア。わかっているな? 私達が今回の決闘を認めたのは、お前が聖黒族の姫として戦うと宣言したからだ。本当なら、あんな条件で決闘をさせたくもない。だが……送り出すからには、お前を信じる。必ず勝って来なさい。そして、こんな愚かな決闘を仕組んだ者を叩き潰しなさい」
「お父様……」
「私も同じです。ですが……もし、本当に危なくなったら私達の事など捨て置いて逃げなさい。最初から爵位に未練などないのですから。貴女が信じる道を進んで、幸せにおなりなさい」
「お母様……」
悲しげな表情を浮かべているけれど、その目はどこまでも穏やかだった。思わず二人に駆け寄って、抱きしめた。それを優しく受け止めてくれる二人に感謝しながら、そっと呟いた。
「必ず、勝利を掴んで参ります。貴方達の娘として、恥じない戦いを……約束します」
――
物思いに耽っていると、アルティーナと、見た事のない決闘官がこちらに近づいて来ているのがわかった。
「おや、遅い御到着ですね。あなたがエールティア姫殿下で御間違いない?」
「ええ。貴方は?」
大袈裟に驚く赤紫色の髪をした少女は、丁寧に頭を下げ、服の裾を摘んでいた。
「ワタシ、今回の決闘を担当致します、オルキア・ミルシィスと申します。先程までこちらのアルティーナ姫殿下の戦力を確認させていただいておりました」
微妙に丁寧なのかそうじゃないのかわからない喋り方だ。
彼女もおかしな感じがするけれど、その隣にいるアルティーナの方も気になる。
彼女はもっと燃えるような怒りの視線をこっちに向けていたはずなのに、今は氷のように冷たい。勝算があるから……とかそういう事じゃなくて、全くの別人に見える。
「それで、エールティア姫殿下の戦力を確認してもよろしいですか? 後からどんどん増えられたら、決闘が終わりませんので」
「……いない。私は一人で来たわ」
「は? 一人?」
きょとんとした顔で首を傾げているオルキアは、信じられないものを見るような目でこちらを見ている。
それも仕方のない事だろう。私は一人。そして恐らく……アルティーナは多くの戦力を連れているのだろう。
「一人……クスクス。どうやら最初から勝つ気はないようね。とんだ茶番。これ以上続けても無意味でしょう」
アルティーナは不戦勝で構わないだろう? という視線を投げかけていたけれど、オルキアは首を縦には振らなかった。
「決闘者がこの場に揃っているなら、決闘を行わずに勝ち負けを決める事はありません。決闘委員会の者として、それだけはしっかりと守らせていただきます」
「……そう。まあいいわ。いたぶり甲斐があるって事だもの」
相変わらず上から目線で笑ってくるあの子は、本当に変わったような気がする。
こういう陰湿な事をするにしても、視線だけは真っ直ぐだったはずなんだけれど……。
「それではエールティア姫殿下はおひとりで――」
「ちょおっとまったぁ!」
オルキアの言葉を遮るように大きな声が響き渡った。私の後ろから響いたその声の主を探るように振り向くと――そこにいたのは私の知っている面々の顔だった。
「私達がティアちゃんの戦力の一人だよ!」
「ティア様……やっぱり私は、貴女様の側にいます!」
「やっぱり私達が一緒じゃないとダメだよね」
リュネー、ジュール、レイアの三人がそれぞれ声を上げた。それに――
「雪風……貴女も?」
「申し訳ございません。この身は貴女様の剣だからこそ、お側に在り続ける事が僕の役目なのです」
「あまり雪風を責めないで欲しいな。僕達も無理やりついてきたんだから」
「俺達に黙って行くなんて水臭い事するんだから、仕方ねぇけどな!」
雪風、ウォルカ、フォルス……魔王祭を一緒に見学したみんなが揃っていた。
「なんで……!」
「みんな、ティア様の事が心配だからですよ。独りでなんでも抱え込んで、傷つけてでも遠ざけるなんて……そんな風にされたって、誰も嬉しくないって事ですよ」
「そうそう。私達だって、ティアちゃんの重荷を一緒に背負いたいんだから」
リュネーの言葉に、集った仲間達全員が頷いた。
……本当に不覚だった。あんまりにも突然の出来事で、思わず涙腺が緩みそうになったほどだ。
結局私は、色々理性でねじ伏せようとしても……本当は側にいて欲しかった。傷ついて欲しくない。けれど……一緒にいたかった。
この場で、みんなが来てくれて、それに気付いてしまった。
「みんな……」
「美しい友情――というやつですね。素晴らしい!」
色んな感情が駆け巡って、上手く言葉に出来ない事になっていたんだけれど、オルキアの妙に胡散臭い言葉で全て台無しになった気分だ。
だけど……ありがとう。みんな。
特にジュールは、私があんなにボロボロにしたのに……それでも私の為にこうして集まってくれた。
感謝の言葉も出ないくらい嬉しくて、今までの自分が情けない気持ちになる。
でも、それを出すことは絶対にしない。今は……そういう場合じゃないから。
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