417 / 676
417・攻略編成
しおりを挟む
雪風が教えてもらった軍事拠点の場所目指して行動を開始する――のだけれど、流石に今の人数は多すぎる。
確かに多ければその分団体としての力は強まる。けれど今必要なのは少数精鋭。迅速に動くにはむしろ人が少ない方が良いのだ。それに、万が一行き違いになった際、彼らはその近くの町の可能性が高い。そこにアミを張って欲しいという気持ちもあった。
「――という訳で、レアディとアロズはこの国で情報収集してもらっていい? エルフ族が怪しい動向をしていたら、そこは念入りにね」
一度分かれて行動しよう……ということで、大部屋に集まった私達は若干狭さを感じながら今後の事について話し合いをしていた。
それは他のみんなも同じように感じているのか、窮屈そうにしている。
「……なにが『という訳で』なのかはわからないが、まあ大体わかった。他にも役に立ちそうなのは集めておく。酒は――」
「意識を失わないなら別に朝から飲んでもいいわ。お金は……」
ジュールと雪風とレイア。どっちにお金を預けておこうかと悩んでいると、ジュールがおずおずと私の前に出て来てくれた。
「あの……今回は私がお留守番いたします」
「いいの?」
「はい。雪風はどうやら……倒さなければならない人がいるようですので」
本当はジュールも一緒に行きたかっただろう。ここでやっぱりみんな行くというのもなんて言ってしまいたくなってくるけれど……なんとか飛び出る前にこらえる。
以前の彼女なら、何が何でも付いて行こうとしていただろう。それを自らが率先して留守番を申し出るなんて……彼女の成長が目にしみるような気がした。
「だったら私も留守番してあげる」
「……ファリス? 大丈夫?」
ジュールもそうだったけれど、それ以上に予想外の事が起こった。まさかファリスも一緒に行かないなんて思ってもみなかったからだ。私の事がかなり好きな彼女だからこそ、私が何も言わないのに離れて行動しようと思っていたなんて全く知らなかった。
「うん。ジュールだけじゃ不安だしね」
「……それならお願いね。ジュールに何かあったら――」
「わかってる。任せて」
ウインクで応える彼女にも心配は残るんだけれど……仲間を信じるのも私の仕事だろう。
それに何事も経験って言葉があるんだし、全く組んだ事のない人物と一緒に行動するのも経験ということだ。
「それじゃお願い。お金はジュールに大目に渡しておくから、レアディ達は酒代を極力抑えるように、ね」
「わかった。エールティアの姫様が戻ってくるまでは情報収集に尽力させてもらうぜ」
へへっ、と嬉しそうに笑っているレアディにジュールが疑惑の目を向けている。やっぱりこの二人を残すのに不安が残る。雪風よりも相性が悪そうだし……。
「あまり気にすんな。俺も出来るだけ仲良くやってやるからよ」
信じようと決めた端から心配事を溜め込む私を見透かすようにレアディは不敵な笑みを浮かべる。
……彼の行動に原因の一つがあるんだけど、そこを追求したら終わらない。
「ファリス、本当に頼んだわよ」
「おい」
結局残されたファリスに念押しすることになった。レアディが何か言いたげだったけれど、まず態度から改めた方が良い。
こっくりと頷いてくれるファリスだってもちろん心配だけど……彼女は私の言う事はきっちり守ってくれるからそれに賭けよう。
「それじゃ、ジュールはこれをお願いね」
私は今手持ちの金貨が入った袋をジュールに渡した。いざという時の為にかなり多く持ってきたから大丈夫だろう。これで足りなくなったら本当に知らない。
「任せてください!!」
「レアディのお酒の代金はそっちから出してね。だけど、決して高すぎるものを注文しないように。あんまり巫山戯た事をするなら――」
スーッと空気が冷たくなったような感覚。凍りつくような視線をレアディとアロズに向けて牽制しておく。
お酒というのは高ければ美味いという訳じゃない。適切な時期や温度。それとちゃんとそれを味わえる舌がなければ安酒を飲んでてもさほど変わりはしない。
それにお酒を飲んで情報収集というのは酒場くらいのものだし、わざわざ高い物を選んで飲む理由もない。
「――遠慮なく私に言ってね」
「は、はい!」
ジュールが嬉しそうに返事をする一方、レアディは不満そうにしていた。
「信用ねぇな」
「まだ合流したばかりだもの。ずっと一緒にいたジュールの方を信じるのは当然でしょう?」
「違ねぇか。ま、俺も信じられるようにするか」
いまいち信頼されていないのを気にしているけれど、彼が結果を出してくれればそれなりに信じる事が出来る。今は時間が必要というわけだ。
「こっちは準備が整いました。そちらは大丈夫ですか?」
剣を携え、鎧を身につけたベアルと、私達と同じようにあまり武装を整えていないヴァティグが部屋をノックして入ってきた。
それだけでヴァティグが人造命具を扱えるのがわかった。不要な武具は枷になるだけだしね。
「……ええ。こちらも準備は整いました」
「わかりました。それでは向かいましょう」
こちらが武具を装着していないのを確認したヴァティグは先に部屋を出ていく。
それを見届けた私は雪風とレイアの二人と頷きあった。
「それじゃ、後はよろしくね」
「お任せください!」
「わたしに任せてね」
「こっちは気にせず暴れてこい」
「お二人ともお気をつけて」
四人の言葉に見送られながら、私達も部屋を出る。
目指すはダークエルフ族の拠点。四人というのは心細い気もするだろうけど、私は何も心配していない。
いざとなれば…….守る手立てなんて、いくらでもあるのだから。
確かに多ければその分団体としての力は強まる。けれど今必要なのは少数精鋭。迅速に動くにはむしろ人が少ない方が良いのだ。それに、万が一行き違いになった際、彼らはその近くの町の可能性が高い。そこにアミを張って欲しいという気持ちもあった。
「――という訳で、レアディとアロズはこの国で情報収集してもらっていい? エルフ族が怪しい動向をしていたら、そこは念入りにね」
一度分かれて行動しよう……ということで、大部屋に集まった私達は若干狭さを感じながら今後の事について話し合いをしていた。
それは他のみんなも同じように感じているのか、窮屈そうにしている。
「……なにが『という訳で』なのかはわからないが、まあ大体わかった。他にも役に立ちそうなのは集めておく。酒は――」
「意識を失わないなら別に朝から飲んでもいいわ。お金は……」
ジュールと雪風とレイア。どっちにお金を預けておこうかと悩んでいると、ジュールがおずおずと私の前に出て来てくれた。
「あの……今回は私がお留守番いたします」
「いいの?」
「はい。雪風はどうやら……倒さなければならない人がいるようですので」
本当はジュールも一緒に行きたかっただろう。ここでやっぱりみんな行くというのもなんて言ってしまいたくなってくるけれど……なんとか飛び出る前にこらえる。
以前の彼女なら、何が何でも付いて行こうとしていただろう。それを自らが率先して留守番を申し出るなんて……彼女の成長が目にしみるような気がした。
「だったら私も留守番してあげる」
「……ファリス? 大丈夫?」
ジュールもそうだったけれど、それ以上に予想外の事が起こった。まさかファリスも一緒に行かないなんて思ってもみなかったからだ。私の事がかなり好きな彼女だからこそ、私が何も言わないのに離れて行動しようと思っていたなんて全く知らなかった。
「うん。ジュールだけじゃ不安だしね」
「……それならお願いね。ジュールに何かあったら――」
「わかってる。任せて」
ウインクで応える彼女にも心配は残るんだけれど……仲間を信じるのも私の仕事だろう。
それに何事も経験って言葉があるんだし、全く組んだ事のない人物と一緒に行動するのも経験ということだ。
「それじゃお願い。お金はジュールに大目に渡しておくから、レアディ達は酒代を極力抑えるように、ね」
「わかった。エールティアの姫様が戻ってくるまでは情報収集に尽力させてもらうぜ」
へへっ、と嬉しそうに笑っているレアディにジュールが疑惑の目を向けている。やっぱりこの二人を残すのに不安が残る。雪風よりも相性が悪そうだし……。
「あまり気にすんな。俺も出来るだけ仲良くやってやるからよ」
信じようと決めた端から心配事を溜め込む私を見透かすようにレアディは不敵な笑みを浮かべる。
……彼の行動に原因の一つがあるんだけど、そこを追求したら終わらない。
「ファリス、本当に頼んだわよ」
「おい」
結局残されたファリスに念押しすることになった。レアディが何か言いたげだったけれど、まず態度から改めた方が良い。
こっくりと頷いてくれるファリスだってもちろん心配だけど……彼女は私の言う事はきっちり守ってくれるからそれに賭けよう。
「それじゃ、ジュールはこれをお願いね」
私は今手持ちの金貨が入った袋をジュールに渡した。いざという時の為にかなり多く持ってきたから大丈夫だろう。これで足りなくなったら本当に知らない。
「任せてください!!」
「レアディのお酒の代金はそっちから出してね。だけど、決して高すぎるものを注文しないように。あんまり巫山戯た事をするなら――」
スーッと空気が冷たくなったような感覚。凍りつくような視線をレアディとアロズに向けて牽制しておく。
お酒というのは高ければ美味いという訳じゃない。適切な時期や温度。それとちゃんとそれを味わえる舌がなければ安酒を飲んでてもさほど変わりはしない。
それにお酒を飲んで情報収集というのは酒場くらいのものだし、わざわざ高い物を選んで飲む理由もない。
「――遠慮なく私に言ってね」
「は、はい!」
ジュールが嬉しそうに返事をする一方、レアディは不満そうにしていた。
「信用ねぇな」
「まだ合流したばかりだもの。ずっと一緒にいたジュールの方を信じるのは当然でしょう?」
「違ねぇか。ま、俺も信じられるようにするか」
いまいち信頼されていないのを気にしているけれど、彼が結果を出してくれればそれなりに信じる事が出来る。今は時間が必要というわけだ。
「こっちは準備が整いました。そちらは大丈夫ですか?」
剣を携え、鎧を身につけたベアルと、私達と同じようにあまり武装を整えていないヴァティグが部屋をノックして入ってきた。
それだけでヴァティグが人造命具を扱えるのがわかった。不要な武具は枷になるだけだしね。
「……ええ。こちらも準備は整いました」
「わかりました。それでは向かいましょう」
こちらが武具を装着していないのを確認したヴァティグは先に部屋を出ていく。
それを見届けた私は雪風とレイアの二人と頷きあった。
「それじゃ、後はよろしくね」
「お任せください!」
「わたしに任せてね」
「こっちは気にせず暴れてこい」
「お二人ともお気をつけて」
四人の言葉に見送られながら、私達も部屋を出る。
目指すはダークエルフ族の拠点。四人というのは心細い気もするだろうけど、私は何も心配していない。
いざとなれば…….守る手立てなんて、いくらでもあるのだから。
0
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる