419 / 676
419・エールティア達の拠点侵入
しおりを挟む
ヴァティグ達と分かれ、私と雪風は先程の場所へと戻ってきた。
「それで、どう攻略しますか?」
「そうね……ここは見つからないように行きましょう。私が魔導を掛けるから、雪風も見つからないように、ね」
「わかりました」
倒した方が後々の戦いに影響を与えるけれど、それよりも極力体力を温存して侵入する事に決めた私達は、早速魔導の構築を始める。
夜は『シャドーウォーク』は発動出来ない。あれは太陽が出ている時限定で効果を発揮する魔導だからね。なら――
「【ナイトハイド】」
今度は逆に夜限定で効果を発揮する魔導を発動させる。夜闇に紛れて私達の姿と気配を極力薄める。
明かりがあるところだと効き目が薄いから注意して行動しないといけない。雪風にもきちんと掛かっている事を確認する。
「【闇風・隠形疾風】」
雪風の発動した魔導は私と同系統のものみたいだけれど、身体が軽く感じる。恐らく夜闇に紛れて行動するのに最適な魔導なのだろう。
「それじゃ、行きましょう」
「はい」
静かに移動を開始する私達は、見張りに気付かれないように明かりを避けて壁を登る。想像以上に身体能力が上昇していて、壁をなんなく飛び越える事が出来た。
「……ん? 今何か物音が聞こえたか?」
「気のせいだろう。それより暇だな。こんなに一生懸命見張って意味あるのか?」
「だよな。ここには我らが同士以外が訪れる事はない。聖黒族の連中もここに拠点があるなんて思いもしまいよ」
お互いに顔を合わせて談笑しているけれど、その思いもしない人物がここにいる事に全く気付かない彼らは間抜けていると言えるだろう。
少し笑いがこみ上げてくるけれど、そんな事で見つかったら元も子もない。速やかに中に入り込む。
部屋の中に入った私達は、扉を閉めて部屋の中に誰もいない事を確認する。
「成功ですね」
「……そうみたいね。気は抜けないけれど、まずは上手くいったと言えるでしょう」
ここはどうやら休憩所みたいで、見張りが交代で休めるようにベッドまで置かれている。あんまりここに長居するべきじゃないだろう。
「エールティア様、僕の魔導は部屋では効果が薄いので注意してください」
「……わかった。こっちも似たようなものだから注意してね」
こくんと頷いた雪風と一緒に部屋を出て、注意深く周囲を窺う。
索敵系の魔導を使用しても良いのだけれど……向こうがそれを読んで妨害や探知系の魔導や道具を使っていたら、私達の侵入がたちまちバレてしまうだろう。そうなっては元も子もない。
砦の中は簡素で、生活空間も最低限整えられているくらいだった。薄暗い中での探索は暗視魔導の【ヴィシディリティ・ノーマリゼーション】が最大限の効果を発揮してくれる。これのおかげで、私達は明かりをつけずに探索をする事が出来た。
「流石エールティア様です。こんな魔導まで使いこなせるなんて……!」
感動している雪風の目がくすぐったくて、照れ臭くなる。羨望の視線というのは、相変わらず慣れないものだ。
「雪風。何かあったら教えてね」
「わかりました!」
小声でだけど、あまりにも静かな時はそれでも響く事がある。極力言葉を交わさずに探索を進める私達は、ある一つの部屋へと辿り着いた。
「ここは……?」
「何かの作戦室……でしょうか」
見慣れない部屋に思わずきょろきょろと見回してしまう。ボードが存在して、何かの資料を複数収めた本棚があり、机の上には大きな地図が複数枚広げられていた。
一枚はサウエス地方の事が詳しく書かれている物で、他のはまた違う地方。一番大きいのは全国図のようで……各地図には黒い点と青い点。それと赤い点の三つが描かれていた。
全国図と見比べると、全く同じ場所にあるようだった。
「これは何でしょうか?」
「……詳しく調べてみないことにはなんとも言えないわね。とりあえずこれは持って帰りましょう」
多少嵩張るけれど、何かの役に立ちそうだ。
「雪風、こっちは貴女が持って」
「わかりました。全部でなくていいのですか?」
「ええ。分散した方が残る確率は高いだろうしね」
それにヴァティグに分け前を要求された時、これの写しを渡す必要があるだろう。最悪手元に無くてもいいものを選ばないといけない。
私は全国図とこれから役に立つであろう中央と西の地図を。雪風には南と北の地図を持ってもらうことにした。
「【ツールプロテクション】」
念には念を。というわけで道具を保護する魔導を全ての地図に発動させておく。これで燃えたり濡れたりする事はない。一応斬撃にも保護されているけれど、完全に防ぐほどの劇的な効果はない。
その筋の達人相手だったら一切効果を及ばさないから、その点だけには気をつけておいた方がいいだろう。
「なんだか拍子抜けする程簡単に見つかりましたね」
雪風の言う通り、私たちが細心の注意を払ってここまで来た。その結果……かどうかはわからないけど、見回りの兵士があまり多くない。夜だから……というのもあるかもだけど、ここは侵略を軸としている拠点のはずだ。戦いの幕が開けた今ならもう少し起きていてもいいくらいなのに、安らかささえ感じる。
何か妙な感じがする。隠し玉でもあるのか……何があるかわからない以上、警戒するに越した事はないだろう。
「それで、どう攻略しますか?」
「そうね……ここは見つからないように行きましょう。私が魔導を掛けるから、雪風も見つからないように、ね」
「わかりました」
倒した方が後々の戦いに影響を与えるけれど、それよりも極力体力を温存して侵入する事に決めた私達は、早速魔導の構築を始める。
夜は『シャドーウォーク』は発動出来ない。あれは太陽が出ている時限定で効果を発揮する魔導だからね。なら――
「【ナイトハイド】」
今度は逆に夜限定で効果を発揮する魔導を発動させる。夜闇に紛れて私達の姿と気配を極力薄める。
明かりがあるところだと効き目が薄いから注意して行動しないといけない。雪風にもきちんと掛かっている事を確認する。
「【闇風・隠形疾風】」
雪風の発動した魔導は私と同系統のものみたいだけれど、身体が軽く感じる。恐らく夜闇に紛れて行動するのに最適な魔導なのだろう。
「それじゃ、行きましょう」
「はい」
静かに移動を開始する私達は、見張りに気付かれないように明かりを避けて壁を登る。想像以上に身体能力が上昇していて、壁をなんなく飛び越える事が出来た。
「……ん? 今何か物音が聞こえたか?」
「気のせいだろう。それより暇だな。こんなに一生懸命見張って意味あるのか?」
「だよな。ここには我らが同士以外が訪れる事はない。聖黒族の連中もここに拠点があるなんて思いもしまいよ」
お互いに顔を合わせて談笑しているけれど、その思いもしない人物がここにいる事に全く気付かない彼らは間抜けていると言えるだろう。
少し笑いがこみ上げてくるけれど、そんな事で見つかったら元も子もない。速やかに中に入り込む。
部屋の中に入った私達は、扉を閉めて部屋の中に誰もいない事を確認する。
「成功ですね」
「……そうみたいね。気は抜けないけれど、まずは上手くいったと言えるでしょう」
ここはどうやら休憩所みたいで、見張りが交代で休めるようにベッドまで置かれている。あんまりここに長居するべきじゃないだろう。
「エールティア様、僕の魔導は部屋では効果が薄いので注意してください」
「……わかった。こっちも似たようなものだから注意してね」
こくんと頷いた雪風と一緒に部屋を出て、注意深く周囲を窺う。
索敵系の魔導を使用しても良いのだけれど……向こうがそれを読んで妨害や探知系の魔導や道具を使っていたら、私達の侵入がたちまちバレてしまうだろう。そうなっては元も子もない。
砦の中は簡素で、生活空間も最低限整えられているくらいだった。薄暗い中での探索は暗視魔導の【ヴィシディリティ・ノーマリゼーション】が最大限の効果を発揮してくれる。これのおかげで、私達は明かりをつけずに探索をする事が出来た。
「流石エールティア様です。こんな魔導まで使いこなせるなんて……!」
感動している雪風の目がくすぐったくて、照れ臭くなる。羨望の視線というのは、相変わらず慣れないものだ。
「雪風。何かあったら教えてね」
「わかりました!」
小声でだけど、あまりにも静かな時はそれでも響く事がある。極力言葉を交わさずに探索を進める私達は、ある一つの部屋へと辿り着いた。
「ここは……?」
「何かの作戦室……でしょうか」
見慣れない部屋に思わずきょろきょろと見回してしまう。ボードが存在して、何かの資料を複数収めた本棚があり、机の上には大きな地図が複数枚広げられていた。
一枚はサウエス地方の事が詳しく書かれている物で、他のはまた違う地方。一番大きいのは全国図のようで……各地図には黒い点と青い点。それと赤い点の三つが描かれていた。
全国図と見比べると、全く同じ場所にあるようだった。
「これは何でしょうか?」
「……詳しく調べてみないことにはなんとも言えないわね。とりあえずこれは持って帰りましょう」
多少嵩張るけれど、何かの役に立ちそうだ。
「雪風、こっちは貴女が持って」
「わかりました。全部でなくていいのですか?」
「ええ。分散した方が残る確率は高いだろうしね」
それにヴァティグに分け前を要求された時、これの写しを渡す必要があるだろう。最悪手元に無くてもいいものを選ばないといけない。
私は全国図とこれから役に立つであろう中央と西の地図を。雪風には南と北の地図を持ってもらうことにした。
「【ツールプロテクション】」
念には念を。というわけで道具を保護する魔導を全ての地図に発動させておく。これで燃えたり濡れたりする事はない。一応斬撃にも保護されているけれど、完全に防ぐほどの劇的な効果はない。
その筋の達人相手だったら一切効果を及ばさないから、その点だけには気をつけておいた方がいいだろう。
「なんだか拍子抜けする程簡単に見つかりましたね」
雪風の言う通り、私たちが細心の注意を払ってここまで来た。その結果……かどうかはわからないけど、見回りの兵士があまり多くない。夜だから……というのもあるかもだけど、ここは侵略を軸としている拠点のはずだ。戦いの幕が開けた今ならもう少し起きていてもいいくらいなのに、安らかささえ感じる。
何か妙な感じがする。隠し玉でもあるのか……何があるかわからない以上、警戒するに越した事はないだろう。
0
あなたにおすすめの小説
薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる