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第五章 都市国家の聖獣
アンナさん本気だす
しおりを挟むアーカムは《ウィンダ》の連射でアンナを援護する。
「無駄だと言ってるのがわからないのか」
「無駄かどうか、結果を見てから判断しろよ」
荒垣のひとりは優越感を顔に宿したままサイコキネシスでアーカムの弾幕をはじく。
(風弾の威力が弱いな。こんなものいくら撃たれようとかゆくもない。使うストレージは30%で十分だな。伊介天成のほうを落とすには、ダブルで40%、サイコウィップで20%、余力を残してパーフェクトゲームで勝ち越してやろうかい)
(そして、複製体のわっちはサイコウィップ100%で相手する。どうせ防御は意味ないんだよね。だったら、攻撃にすべてのリソースを使ったいいよね)
画策する荒垣は、能力最大化させた。
すぐ目の前に迫ったアンナをサイコウィップ12連(2連+10連)でバラバラにせんと迎撃した。
特に複製体は10本とこれまでより遥かに多くの鞭を展開している。
先程、連撃をさばき切れずにいたアンナでら、とてもこの同時攻撃など凌ぎ切れるわけがなかった。
しかし、アンナは巧みな剣裁きで、同時に襲ってきた念動力の鞭をすべて斬り飛ばしてしまった。5秒後のアンナ・エースカロリはすでに別のレベルにいたのだ。
「「なに?!」」
「あたしもちょっと本気だそかなって」
紅色に輝くアンナの瞳。
血の魔術による強化を使いこなしている。
幼き日の彼女には出来なかった業だ。
「くっ、すこしパワーが上がって程度で粋がるなよ、この異常性癖──」
言いかけ荒垣の喉仏に、つるぎが突き刺さった。
刺された荒垣は、目を見開く。
(こいつ速い……ッ!?)
(まずい、片方を落とされる……! 仕方ない、少し出力を出そう。潰れろ──サイコウェーブ!)
危機感を感じた荒垣は、複製体を無力化される前に、アンナから距離をとるべくサイコキネシスの固め撃ちで押しのけようとする。
しかし、その腕すらもアンナの剣によってスパッと気持ち良く斬られてしまった。
「剣が届くなら、どうってことないね」
「ッ! こ、こいつ……!」
表情に焦りをうかべる荒垣たち。
少し遠くから援護射撃に徹していたアーカムはその様を見て得意げにする。
(アンナっち、流石っす)
『流石はアンナだなッ!』
ギャラリーたちは沸いていた。
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