「君の魔力はゴミだ」と婚約破棄された聖女ですが、拾われた先の辺境で氷の公爵様に溺愛されています。今さら国が滅びそうと言われても知りません

eringi

文字の大きさ
26 / 30

第26話 第一王子と偽聖女の末路

しおりを挟む
ノースエンドの城で、私たちが新婚生活の甘い(主にアレクセイ様の過剰なスキンシップによる)日々に浸っていた頃。
遠く離れた地では、かつて私を陥れ、国を傾かせた二人の人物が、それぞれの「新しい人生」を歩み始めていた。

これは、アレクセイ様が放った密偵「影の狼」から送られてきた、詳細な観察報告書に基づく物語である。

     * * *

王都から北西へ馬車で十日。
断崖絶壁の上に建つ、古びた石造りの建物があった。
「懺悔の修道院」。
そこは、世俗との関わりを断ち、過酷な労働と祈りによって己の罪を清めるための場所であり、実質的な王族・貴族向けの流刑地だった。

「ふざけるな! なんでこの俺が、こんな泥まみれにならなきゃいかんのだ!」

早朝の畑に、情けない怒鳴り声が響き渡った。
声の主は、かつての第一王子、カイル・サンクチュアリだ。
いや、今の彼はただの「修道士見習いカイル」に過ぎない。

彼の姿は、王都にいた頃の煌びやかな面影を完全に失っていた。
金髪は短く刈り込まれ(シラミ対策だそうだ)、着ているのは肌触りの悪い麻の粗末な修道服。
足元は泥だらけのサンダル履きだ。

「おい、そこの新人! 手が止まっているぞ!」

監視役の屈強な修道士が、容赦なくカイルの背中を竹刀で叩いた。

「いっ、痛い! 無礼者! 俺を誰だと思っている! 元第一王子だぞ!」
「ここでは身分など関係ない。あるのは『働く者』か『食わぬ者』か、それだけだ」

修道士は冷徹に言い放ち、鍬(くわ)をカイルの前に突き刺した。

「今日のノルマは、この荒地を耕し、ジャガイモの植え付けを終わらせることだ。終わらなければ夕食はないと思え」
「なっ……! こ、こんな広大な土地を一人でか!? 魔法を使わせろ! 俺の火魔法なら一瞬で……」
「ここは魔封じの結界内だ。魔法など使えん。己の筋肉と汗で償え」

修道士は鼻で笑い、去っていった。
取り残されたカイルは、呆然と荒れ果てた大地を見つめた。
土は硬く、石ころだらけだ。
王都の王宮庭園のような、手入れされたふかふかの土とは違う。

「くそっ……くそっ……!」

カイルは震える手で鍬を握り、地面に振り下ろした。
カキンッ!
石に当たって火花が散り、衝撃が腕に走る。
彼の白い手には、すでに無数の豆ができ、いくつかは潰れて血が滲んでいた。

「痛い……。なんで俺が……」

涙が滲む。
ほんの数ヶ月前までは、指一本動かすだけで何でも手に入った。
食事は最高級のフルコース、衣服はシルク、寝床は天蓋付きのベッド。
それが今では、カビの生えた黒パンと、薄いスープ、そして藁のベッドだ。

「エミリア……」

ふと、元婚約者の名前が口をついて出た。
彼女は、こんな土を相手に毎日祈っていたのか。
『土が冷たい』『膝が痛い』。
かつて彼女がこぼしていた言葉を、カイルは「甘えだ」と切り捨てていた。
だが、実際に自分が土に向き合ってみて初めて、その過酷さを知った。

「……あいつ、こんなに硬い土を相手にしてたのかよ」

カイルは鍬を振るった。
一度、二度、三度。
全身が悲鳴を上げる。腰が砕けそうだ。
それでも、手を止めれば食事がもらえない。
彼は必死に、無様に、泥にまみれて鍬を振るい続けた。

数時間後。
ようやく一列だけ耕し終えたカイルは、地面に大の字になって倒れ込んだ。
空は青く、雲が流れていく。

「……腹減った」

昼食の時間になり、配給されたのは、塩茹でしただけのジャガイモと水だった。
以前のカイルなら、豚のエサだと皿ごと投げ捨てていただろう。
だが、今の彼は、泥だらけの手でジャガイモを掴み、貪るようにかじりついた。

「……ッ」

味がした。
何の変哲もない、ただの芋だ。
バターもソースもかかっていない。
なのに、噛み締めるたびに、素朴な甘みが口いっぱいに広がる。

「……うまい」

カイルは目を見開いた。
王都で食べていた高級料理よりも、何倍も美味しく感じる。
それは、彼が初めて「自分の労働の対価」として得た食事だったからだ。

「そうか……。エミリアが言っていたのは、これか」

『皆さんが一生懸命育ててくれたお野菜は、とても美味しいんです』
彼女の笑顔が脳裏に蘇る。
あの時の自分は、それを「貧乏くさい」と嘲笑った。
だが、今なら分かる。
作物を育てる労力、土の重み、そして収穫の喜び。
それを知らずに、ただ消費するだけだった自分がいかに空虚だったか。

「……俺は、馬鹿だったな」

カイルはジャガイモを握りしめ、ポロポロと涙を流した。
失ったものは戻らない。
王位も、エミリアも、二度と手に入らない。
だが、土の味を知った今の彼は、以前の彼よりも少しだけ、人間らしい顔をしていた。

「おい新人! 休憩は終わりだ! 午後は草むしりだ!」
「……へいへい、今行きますよ」

カイルは涙を拭い、立ち上がった。
その背中はまだ頼りないが、泥にまみれた足取りは、かつてよりもしっかりと地を踏みしめていた。

     * * *

一方、王都の貧民街の近くにある「静寂の孤児院」。
ここは、身寄りのない子供たちや、罪を犯した女性たちが更生のために働く施設だ。
かつて「稀代の聖女(自称)」として持て囃されたソフィア・ローゼンバーグは、ここにいた。

「ちょっとソフィア! 洗濯物が溜まってるわよ! 早くしなさい!」
「はいはい、分かってますよ……」

ソフィアは山のようなシーツを抱え、井戸端へと向かっていた。
彼女の姿もまた、劇的に変わっていた。
自慢の銀髪は後ろで無造作に束ねられ、化粧っ気のない顔には疲労の色が濃い。
手は荒れ、爪は短く切られている。
着ているのは、継ぎ接ぎだらけのエプロンドレスだ。

「冷たっ……!」

井戸から汲み上げた水は、骨まで凍みるほど冷たい。
洗濯板にシーツを押し付け、固形石鹸でゴシゴシと擦る。
かつては魔法一つで汚れを落としていた(というか、汚れたら捨てていた)彼女にとって、これは苦行以外の何物でもなかった。

「なんで私がこんなこと……。私の手は、王子様に愛されるための手なのに……」

ブツブツと文句を言いながらも、手は休めない。
休めば、孤児院の寮長である「鬼ババア(ソフィア命名)」から雷が落ちるからだ。

「おーい、魔女おばさーん!」

背後から、子供たちの声がした。
泥だらけのボールを持った男の子たちが、ニヤニヤしながら近づいてくる。

「誰が魔女おばさんよ! 私はまだ十七歳よ! お姉さんと言いなさい!」
「ケッ、元偽聖女のくせにー! 魔法使ってみろよー! キラキラ出してみろよー!」

子供たちは容赦がない。
ソフィアの過去を知っている彼らは、事あるごとに彼女をからかってくる。
ソフィアは唇を噛み締めた。
今の彼女には、もう魔法は使えない。
魔力回路は焼き切れ、あの「原初の種子」事件以来、小さな光一つ灯すことすらできない「ただの人」になってしまったのだ。

「……うるさいわね! あっち行ってなさい!」
「やーい、無能ー! 役立たずー!」

子供たちが石を投げてくる。
小石がソフィアの肩に当たり、鈍い痛みが走る。

「っ……!」

ソフィアはその場にうずくまった。
悔しい。悲しい。
かつては自分がエミリアに向けていた言葉が、今は自分に返ってきている。
因果応報。
その言葉の意味を、嫌というほど味わっていた。

「こら! お前たち、何をしている!」

寮長の怒鳴り声が響き、子供たちは蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
寮長は太った腕を組み、うずくまるソフィアを見下ろした。

「大丈夫かい、ソフィア」
「……平気です。慣れましたから」
「そうかい。……だが、いつまでもメソメソしてんじゃないよ。洗濯が終わったら、次は食堂の床磨きだ」

寮長は厳しく言い放ち、去っていった。
ソフィアはため息をつき、再び洗濯に取り掛かった。

その日の夕方。
食堂の掃除を終えたソフィアは、疲れ果ててベンチに座り込んでいた。
夕食の支度の匂いが漂ってくる。
今日のメニューは、野菜屑と麦のお粥だ。

「……お腹空いた」

ノースエンドで食べた、あの美味しいスープが忘れられない。
エミリアが「泥まみれになって働いた後のご飯は美味しい」と言っていた言葉が、呪いのように頭を回る。

「あのね、おねえちゃん」

不意に、服の裾を引かれた。
見ると、小さな女の子が立っていた。
まだ三歳くらいの、汚れた服を着た孤児だ。
手には、萎れかけたタンポポの花を一輪持っている。

「これ、あげる」
「……は?」
「さっき、おねえちゃんが転んだとき、痛そうだったから。……いたいの、とんでけ」

女の子はタンポポを差し出し、無邪気に笑った。
ソフィアは呆然とした。
今まで、彼女に貢ぎ物を持ってくる人間はたくさんいた。
宝石、ドレス、高級菓子。
それらは全て、彼女の「聖女」という地位や、美貌に対する対価だった。
だが、この薄汚れたタンポポは違う。
何の力もない、ただ掃除をしていただけの自分に向けられた、純粋な気遣いだった。

「……なによ、これ。ゴミじゃない」

ソフィアは悪態をついたが、その声は震えていた。
受け取ったタンポポを持つ手が、微かに温かい。

「ありがとう、おねえちゃん。……おそうじ、きれいにしてくれて」

女の子はニコニコして、走り去っていった。
ソフィアの手元には、黄色い花だけが残された。

「……バカみたい」

ソフィアの目から、ポロリと涙がこぼれた。
宝石よりも価値のない花。
なのに、なぜか胸が締め付けられるほど熱い。

「私、空っぽだったんだ……」

魔法がなくても、着飾っていなくても。
誰かに「ありがとう」と言われることが、こんなに満たされることだなんて知らなかった。
彼女はタンポポをポケットにしまい、涙を袖で乱暴に拭った。

「……ふん。床磨きくらい、完璧にやってやるわよ。元聖女を舐めないでよね」

ソフィアは立ち上がった。
その顔はまだ涙でぐしゃぐしゃだったが、瞳の中の濁りは少しだけ消えていた。
彼女の罪は重く、償いの日々は果てしなく長い。
けれど、彼女もまた、少しずつ前を向いて歩き始めていた。

     * * *

ノースエンド城、執務室。

「……と、いうことらしい」

アレクセイ様は報告書を読み終え、テーブルに置いた。
私はそれを聞き、深く息を吐いた。

「そうですか。……二人とも、頑張っているんですね」
「『頑張っている』という表現が正しいかは分からんがな。少なくとも、生きて罪を償ってはいるようだ」

アレクセイ様は意地悪く笑ったが、その目にはかつてのような鋭い殺気はなかった。
彼らを許したわけではないけれど、もう関心を持つ必要もない「過去の人々」として処理したようだ。

「カイルはジャガイモの味に目覚め、ソフィアは掃除のプロになりつつある。……まあ、王族や貴族として生きるより、そっちの方が性に合っていたのかもしれん」
「ふふ、そうかもしれませんね」

私は窓の外を見た。
ノースエンドの空は今日も青く澄み渡っている。
遠く離れた彼らの空も、繋がっているのだろうか。

「エミリア」
「はい」
「彼らのことは、もういい。君は君の幸せだけを考えていればいい」

アレクセイ様が後ろから抱きしめてくる。
彼の体温と、優しい匂い。

「はい。私は今、とっても幸せです」
「そうか。……なら、もっと幸せになろうか」

彼が私の首筋にキスを落とす。
執務室だというのに、甘い雰囲気が漂い始める。

「あ、アレクセイ様……まだお仕事が……」
「休憩だ。……報告書を読んだら、君に触れたくなった」
「どんな因果関係ですか……」
「元婚約者の不幸な話を聞いたら、現婚約者(私)の優秀さと愛の深さを再確認したくなったんだ」

屁理屈だ。
でも、そんな屁理屈さえも愛おしい。

「分かりました。……少しだけですよ?」
「善処する」

私たちは笑い合い、口づけを交わした。
カイルやソフィアの物語は、彼ら自身が紡いでいくしかない。
そして私の物語は、この最愛の人と共に、これからも続いていくのだ。

報告書は引き出しの奥深くにしまわれた。
もう二度と、取り出すことはないだろう。
それは一つの時代の終わりであり、本当の意味での「ハッピーエンド」の証でもあった。

     * * *

その数ヶ月後。
ノースエンドの市場に、珍しい野菜が並んだという噂が流れた。
王都方面から行商人が持ち込んだという、泥付きのジャガイモ。
形は不揃いで武骨だが、味は驚くほど濃厚で美味しいらしい。
その袋には、下手くそな字で『懺悔芋(ざんげいも)』と書かれていたとかいないとか。

私はその話を聞いて、夕食のメニューをポテトサラダにすることに決めた。
もちろん、アレクセイ様には内緒で。
彼が知ったら、「そんな芋は廃棄だ!」と嫉妬して怒り出しそうだから。
でも、遠い空の下で汗を流している誰かに、心の中で小さく「ごちそうさま」と言うくらいは、許されるはずだ。

物語の登場人物たちは、それぞれの場所で、それぞれの花を咲かせようとしていた。
私の花は、ここノースエンドで、大輪の笑顔となって咲き誇っている。

続く
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

誰も信じてくれないので、森の獣達と暮らすことにしました。その結果、国が大変なことになっているようですが、私には関係ありません。

木山楽斗
恋愛
エルドー王国の聖女ミレイナは、予知夢で王国が龍に襲われるという事実を知った。 それを国の人々に伝えるものの、誰にも信じられず、それ所か虚言癖と避難されることになってしまう。 誰にも信じてもらえず、罵倒される。 そんな状況に疲弊した彼女は、国から出て行くことを決意した。 実はミレイナはエルドー王国で生まれ育ったという訳ではなかった。 彼女は、精霊の森という森で生まれ育ったのである。 故郷に戻った彼女は、兄弟のような関係の狼シャルピードと再会した。 彼はミレイナを快く受け入れてくれた。 こうして、彼女はシャルピードを含む森の獣達と平和に暮らすようになった。 そんな彼女の元に、ある時知らせが入ってくる。エルドー王国が、予知夢の通りに龍に襲われていると。 しかし、彼女は王国を助けようという気にはならなかった。 むしろ、散々忠告したのに、何も準備をしていなかった王国への失望が、強まるばかりだったのだ。

聖女の力を妹に奪われ魔獣の森に捨てられたけど、何故か懐いてきた白狼(実は呪われた皇帝陛下)のブラッシング係に任命されました

AK
恋愛
「--リリアナ、貴様との婚約は破棄する! そして妹の功績を盗んだ罪で、この国からの追放を命じる!」 公爵令嬢リリアナは、腹違いの妹・ミナの嘘によって「偽聖女」の汚名を着せられ、婚約者の第二王子からも、実の父からも絶縁されてしまう。 身一つで放り出されたのは、凶暴な魔獣が跋扈する北の禁足地『帰らずの魔の森』。 死を覚悟したリリアナが出会ったのは、伝説の魔獣フェンリル——ではなく、呪いによって巨大な白狼の姿になった隣国の皇帝・アジュラ四世だった! 人間には効果が薄いが、動物に対しては絶大な癒やし効果を発揮するリリアナの「聖女の力」。 彼女が何気なく白狼をブラッシングすると、苦しんでいた皇帝の呪いが解け始め……? 「余の呪いを解くどころか、極上の手触りで撫でてくるとは……。貴様、責任を取って余の専属ブラッシング係になれ」 こうしてリリアナは、冷徹と恐れられる氷の皇帝(中身はツンデレもふもふ)に拾われ、帝国で溺愛されることに。 豪華な離宮で美味しい食事に、最高のもふもふタイム。虐げられていた日々が嘘のような幸せスローライフが始まる。 一方、本物の聖女を追放してしまった祖国では、妹のミナが聖女の力を発揮できず、大地が枯れ、疫病が蔓延し始めていた。 元婚約者や父が慌ててミレイユを連れ戻そうとするが、時すでに遅し。 「私の主人は、この可愛い狼様(皇帝陛下)だけですので」 これは、すべてを奪われた令嬢が、最強のパートナーを得て幸せになり、自分を捨てた者たちを見返す逆転の物語。

偽りの呪いで追放された聖女です。辺境で薬屋を開いたら、国一番の不運な王子様に拾われ「幸運の女神」と溺愛されています

黒崎隼人
ファンタジー
「君に触れると、不幸が起きるんだ」――偽りの呪いをかけられ、聖女の座を追われた少女、ルナ。 彼女は正体を隠し、辺境のミモザ村で薬師として静かな暮らしを始める。 ようやく手に入れた穏やかな日々。 しかし、そんな彼女の前に現れたのは、「王国一の不運王子」リオネスだった。 彼が歩けば嵐が起き、彼が触れば物が壊れる。 そんな王子が、なぜか彼女の薬草店の前で派手に転倒し、大怪我を負ってしまう。 「私の呪いのせいです!」と青ざめるルナに、王子は笑った。 「いつものことだから、君のせいじゃないよ」 これは、自分を不幸だと思い込む元聖女と、天性の不運をものともしない王子の、勘違いから始まる癒やしと幸運の物語。 二人が出会う時、本当の奇跡が目を覚ます。 心温まるスローライフ・ラブファンタジー、ここに開幕。

婚約破棄されたので、隠していた聖女の力で聖樹を咲かせてみました

Megumi
恋愛
偽聖女と蔑まれ、婚約破棄されたイザベラ。 「お前は地味で、暗くて、何の取り柄もない」 元婚約者である王子はそう言い放った。 十年間、寡黙な令嬢を演じ続けた彼女。 その沈黙には、理由があった。 その夜、王都を照らす奇跡の光。 枯れた聖樹が満開に咲き誇り、人々は囁いた。 「真の聖女が目覚めた」と——

辺境伯聖女は城から追い出される~もう王子もこの国もどうでもいいわ~

サイコちゃん
恋愛
聖女エイリスは結界しか張れないため、辺境伯として国境沿いの城に住んでいた。しかし突如王子がやってきて、ある少女と勝負をしろという。その少女はエイリスとは違い、聖女の資質全てを備えていた。もし負けたら聖女の立場と爵位を剥奪すると言うが……あることが切欠で全力を発揮できるようになっていたエイリスはわざと負けることする。そして国は真の聖女を失う――

地味で無能な聖女だと婚約破棄されました。でも本当は【超過浄化】スキル持ちだったので、辺境で騎士団長様と幸せになります。ざまぁはこれからです。

黒崎隼人
ファンタジー
聖女なのに力が弱い「偽物」と蔑まれ、婚約者の王子と妹に裏切られ、死の土地である「瘴気の辺境」へ追放されたリナ。しかし、そこで彼女の【浄化】スキルが、あらゆる穢れを消し去る伝説級の【超過浄化】だったことが判明する! その奇跡を隣国の最強騎士団長カイルに見出されたリナは、彼の溺愛に戸惑いながらも、荒れ地を楽園へと変えていく。一方、リナを捨てた王国は瘴気に沈み崩壊寸前。今さら元婚約者が土下座しに来ても、もう遅い! 不遇だった少女が本当の愛と居場所を見つける、爽快な逆転ラブファンタジー!

聖女の代わりがいくらでもいるなら、私がやめても構いませんよね?

木山楽斗
恋愛
聖女であるアルメアは、無能な上司である第三王子に困っていた。 彼は、自分の評判を上げるために、部下に苛烈な業務を強いていたのである。 それを抗議しても、王子は「嫌ならやめてもらっていい。お前の代わりなどいくらでもいる」と言って、取り合ってくれない。 それなら、やめてしまおう。そう思ったアルメアは、王城を後にして、故郷に帰ることにした。 故郷に帰って来たアルメアに届いたのは、聖女の業務が崩壊したという知らせだった。 どうやら、後任の聖女は王子の要求に耐え切れず、そこから様々な業務に支障をきたしているらしい。 王子は、理解していなかったのだ。その無理な業務は、アルメアがいたからこなせていたということに。

追放聖女の再就職 〜長年仕えた王家からニセモノと追い出されたわたしですが頑張りますね、魔王さま!〜

三崎ちさ
恋愛
メリアは王宮に勤める聖女、だった。 「真なる聖女はこの世に一人、エミリーのみ! お前はニセモノだ!」 ある日突然いきりたった王子から国外追放、そして婚約破棄もオマケのように言い渡される。 「困ったわ、追放されても生きてはいけるけど、どうやってお金を稼ごうかしら」 メリアには病気の両親がいる。王宮で聖女として働いていたのも両親の治療費のためだった。国の外には魔物がウロウロ、しかし聖女として活躍してきたメリアには魔物は大した脅威ではない。ただ心配なことは『お金の稼ぎ方』だけである。 そんな中、メリアはひょんなことから封印されていたはずの魔族と出会い、魔王のもとで働くことになる。 「頑張りますね、魔王さま!」 「……」(かわいい……) 一方、メリアを独断で追放した王子は父の激昂を招いていた。 「メリアを魔族と引き合わせるわけにはいかん!」 国王はメリアと魔族について、何か秘密があるようで……? 即オチ真面目魔王さまと両親のためにお金を稼ぎたい!ニセモノ疑惑聖女のラブコメです。 ※小説家になろうさんにも掲載

処理中です...