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「君のような可愛げのない女は、聖女にふさわしくない。よって婚約を破棄し、妹のミューアを新たな聖女とする!」
王城の舞踏会。
聖女として国のために祈りを捧げ続けてきた私、エルナは、婚約者である第一王子から婚約破棄を言い渡された。
周囲を見渡せば、義妹のミューアが王子の腕に抱きつき、勝ち誇った顔で笑っている。
身に覚えのない罪を着せられ、魔獣が跋扈する北の果てへと追放された私を待っていたのは――死、ではなかった。
「……見つけた。ずっと探していた、私の光」
助けてくれたのは、全身から冷気を放ち“氷の魔物”と恐れられる辺境の公爵、レオンハルト様。
彼に触れられた瞬間、なぜか私の魔力が溢れ出し、彼の呪いを解いてしまって!?
「エルナ、君は可愛い。すべてを捧げたくなるほどに」
冷徹だと言われていた公爵様は、実はとんでもない甘やかし魔でした。
美味しいご飯に、暖かいベッド、そして毎日の甘い言葉。
辺境でのスローライフが幸せすぎて、私はかつての祖国を忘れていく。
一方で、私を追放した祖国では、作物が枯れ、疫病が流行り始めていた。
どうやら義妹は「偽聖女」で、国を守っていた結界は私が維持していたらしい。
「エルナ、戻ってきてくれ! 愛しているのは君だけだ!」
今さら王子が泣きついてきたけれど、隣にいる最強の公爵様が凄まじい殺気を放っていて……。
文字数 36,607
最終更新日 2025.12.26
登録日 2025.12.24
「お前の魔法は地味だし、薄気味悪いんだよ。聖女のバフがあるから、デバフ使いのお前はいらない」
Sランク勇者パーティーの呪術師(デバッファー)であるクロウは、理不尽な理由で追放された。
しかし、勇者たちは知らなかった。
彼らがこれまで余裕で倒していた魔物たちが、クロウの常時発動スキル『災厄の呪い』によって、ステータスを10分の1まで弱体化されていたことを。
クロウがいなくなった瞬間、勇者たちが戦う敵は本来の強さを取り戻す。
「え、なんでスライムの攻撃で鎧が砕けるんだ!?」
最強の座から転落し、雑魚モンスターにすら勝てずに逃げ惑う勇者たち。
一方、解放されたクロウは、自身の呪術を攻撃へと転用することに成功する。
触れるだけで敵を腐敗させ、視線を合わせるだけで『即死』させる最強の力を手に入れたのだ。
封印されていた美しき『魔王の娘』の呪いを解いて懐かれたり、教会に裏切られた『堕ちた聖女』を救ったり。
規格外の力を持つクロウの周りには、ワケありの美女たちが集まり始め、やがて彼は裏社会の王として成り上がっていく。
これは、地味だと蔑まれた少年が、最強の呪術で世界を震撼させ、元仲間たちを絶望の淵に叩き落とす逆転ファンタジー。
文字数 23,476
最終更新日 2025.12.26
登録日 2025.12.25
「役立たず」と呼ばれ、貴族家を追放された少年エリアス。
すべてを失った彼が辿り着いたのは、見捨てられた古の神殿。
そこで眠っていた「神剣」ルミナと「女神」セリアに出会い、隠された真の力――“世界の法則を書き換える権能”を得る。
学院で最底辺だった少年は、無自覚のまま神々と王族すら凌駕していく。
やがて彼の傍らには、かつて彼を見下した者たちが跪き、彼を理解した者たちは彼に恋をする。
繰り返される“ざまぁ”の果てに、無自覚の英雄は世界を救う。
これは、「追い出された少年」が気づかぬうちに“世界最強”となり、
女神と共に愛と赦しとざまぁを与えていく物語。
文字数 25,582
最終更新日 2025.12.26
登録日 2025.12.23
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