記憶を無くしたら家族に愛されました

レン

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一章

58話 目を背かないで…

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セレナ

私はあの時のクロード達の言葉をずっと考えていた…
リオン…ネックレスを崖から落とされた時からリオンとは今までのように接しないと決めていた…
だけど…あのクロード達が私にリオンに会えと言うとは思わなかった…一体どう言う心境の変化なのだろうか…

「少し…リオンに会ってみよう…」

リオンに会おうと思って部屋に訪れるとリオンは不在だった 部屋の清掃をしている侍女に聞くとクロードと庭園に向かったと聞いたので、私も庭園に向かった

「何処かしら…ん…?」

何処からか微かに話し声が聞こえて来た
バレないように近づいてそっと話し声が聞こえるであろう場所を覗いたらクロードとリオンが笑いながら話していた あのリオンが…あんな笑顔…

「いつぶりかしら…」

声を掛けたい…前のように私にまた笑顔を向けてくれるかな…

「リオン…」

リオンは驚いた後ろを振り返った
「リオン紹介するよ 此処に居るのは僕達の母上だよ」

クロードはきっと私が居る事に気付いていたのね
私をリオンに優しく母である事を紹介してくれた

「リオン…久しぶりですね…記憶が無いと聞きましたよ…それにネックレスも…」

「ネックレス…」

ぎこちない…言い方になってしまった…
久しぶりに話した物だから昔のようにどう接したら良いのか全然分からない…

「リオン…ネックレスを見つけてくれてありがとう」

「あ…えっと…その…ネックレスごめんなさい!僕が昔崖から落としたって聞きました…そんな…大切な物を…本当にごめんなさい…グスッ…」

リオンは涙を浮かべながら、私にネックレスの事を謝罪をした
私はあの時からこの子の事を許す事は無いと思っていた…クロード達の話を聞いても…本人に会っても…変わらないと思っていたのに…

「リオン!ごめんね!泣かないで…大丈夫…大丈夫だから…」

こんな辛そうな顔見たら…許すしか無いじゃ無い…
リオンは…こんなにも素直だったのね…
私も…もっとこの子の事を知らないといけないわね…あの時はこの子から目を背けてしまったけど…今度こそはちゃんとこの子を見ないとこれ以上後悔しないように…
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