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11 さぁ作るぞ
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「ミランちゃん、裁縫道具と髪を縛るゴムってある?」
「ゼロ、何かつくるの?」
「うん、ちょっとね。」
「協力するから、私のも作ってよ」
「じゃあ、ミランちゃんは、特別な物を作りたいから、この前のドレスの残りのレース貰える?」
「いいよ。待ってて、今、裁縫道具と一緒に持って来てもらうから。」
「ありがとう。」
「じゃあ、この布のきれ端の中から好きなの選んで?」
「このきれ端の中から?」
「そう。」
「じゃあ、これとこれ」
「了解。」
チョキン チョキン
チクチク チクチク チクチク チクチク
「このレース貰っていい?」
「うん。」
チョキン チクチクチクチク
「あと10分ぐらいは、掛かるよ。」
「うん。でも見ていたい。」
「そう、ならいいけど。」
チクチクチクチクチクチク チクチクチクチク
チョキン スースースー ギュッギュッ
チクチクチクチクチクチク チョキン
「完成したぞ。シュシュって言う、髪を縛るゴム飾り。」
「すごーい。着けてもいい?」
「おぅ。」
「自分じゃ見えないけど、絶対に可愛い。」
「マリーちょっと来て。」
「うん。可愛い、レースいいね。」
「これは、必要ない時は、こうやって腕に着けていてもかわいいだろ。」
「庶民が簡単におしゃれ出来るゴムの髪飾り」
「こっちも作って」
「いいぞ、こっちは、ドレスのレースをこうしてリボンにする」
「えっ、すごい」
「また時間かかるけど見るか?」
「うん。」
チクチクチクチクチクチク
「あっという間だったよ。マリーこっち来て。」
「こっちは、リボン付きだから、リボンを固定してくるくると。」
「リボンも可愛い。」
「マリーにも作って?布どれにするの?」
「えっ、ほんとですか?」
「いいよ。レースとかない簡単なやつだけど」
「ありがとうございます。じゃあ、これでお願いします。」
「はいよー」
チクチクチクチクチクチクチクチク
「出来た」
「マリー、私が着けるから見てこんな感じになるのよ」
「可愛いです。貰ってよろしいのでしょうか?」
「いいよ。」
「ありがとうございます。」
「ミランちゃん、このレース貰ってもいい?」
「いっぱいあるからいいよ。他のレースも持って来るから」
「ありがとう。」
良かった。これならいける。
「ミランちゃん、色々ありがとう。また頼むね」
「いいよ」
「ミランちゃんとマリーさんも悪いんだけど、少しだけ、このシュシュ着けるの待ってくれる?」
「あっ、売りたいの?」
「うん。」
「いいよ。」
「ありがとう。」
「ねぇ、ゼロ。言葉が優しくなったね。」
「そうか?」
「うん。」
「そうかもな。みんないい人たちだからだと思う。」
(ほんとのゼロは、優しい言葉を話す人だったんだろうなあ。ゼロは、向こうの世界で何があったのかなあ。)
「さぁ、これからたくさん作るぞ」
「ゼロ、何かつくるの?」
「うん、ちょっとね。」
「協力するから、私のも作ってよ」
「じゃあ、ミランちゃんは、特別な物を作りたいから、この前のドレスの残りのレース貰える?」
「いいよ。待ってて、今、裁縫道具と一緒に持って来てもらうから。」
「ありがとう。」
「じゃあ、この布のきれ端の中から好きなの選んで?」
「このきれ端の中から?」
「そう。」
「じゃあ、これとこれ」
「了解。」
チョキン チョキン
チクチク チクチク チクチク チクチク
「このレース貰っていい?」
「うん。」
チョキン チクチクチクチク
「あと10分ぐらいは、掛かるよ。」
「うん。でも見ていたい。」
「そう、ならいいけど。」
チクチクチクチクチクチク チクチクチクチク
チョキン スースースー ギュッギュッ
チクチクチクチクチクチク チョキン
「完成したぞ。シュシュって言う、髪を縛るゴム飾り。」
「すごーい。着けてもいい?」
「おぅ。」
「自分じゃ見えないけど、絶対に可愛い。」
「マリーちょっと来て。」
「うん。可愛い、レースいいね。」
「これは、必要ない時は、こうやって腕に着けていてもかわいいだろ。」
「庶民が簡単におしゃれ出来るゴムの髪飾り」
「こっちも作って」
「いいぞ、こっちは、ドレスのレースをこうしてリボンにする」
「えっ、すごい」
「また時間かかるけど見るか?」
「うん。」
チクチクチクチクチクチク
「あっという間だったよ。マリーこっち来て。」
「こっちは、リボン付きだから、リボンを固定してくるくると。」
「リボンも可愛い。」
「マリーにも作って?布どれにするの?」
「えっ、ほんとですか?」
「いいよ。レースとかない簡単なやつだけど」
「ありがとうございます。じゃあ、これでお願いします。」
「はいよー」
チクチクチクチクチクチクチクチク
「出来た」
「マリー、私が着けるから見てこんな感じになるのよ」
「可愛いです。貰ってよろしいのでしょうか?」
「いいよ。」
「ありがとうございます。」
「ミランちゃん、このレース貰ってもいい?」
「いっぱいあるからいいよ。他のレースも持って来るから」
「ありがとう。」
良かった。これならいける。
「ミランちゃん、色々ありがとう。また頼むね」
「いいよ」
「ミランちゃんとマリーさんも悪いんだけど、少しだけ、このシュシュ着けるの待ってくれる?」
「あっ、売りたいの?」
「うん。」
「いいよ。」
「ありがとう。」
「ねぇ、ゼロ。言葉が優しくなったね。」
「そうか?」
「うん。」
「そうかもな。みんないい人たちだからだと思う。」
(ほんとのゼロは、優しい言葉を話す人だったんだろうなあ。ゼロは、向こうの世界で何があったのかなあ。)
「さぁ、これからたくさん作るぞ」
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