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22 間一髪

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 ダン ドダン ドゴッ バタン

「お、お前」

 バキッ ドコッ ドガン ガタガタ 

「ゼロ、ゼロ、俺がもっと早く… 今、ほどくから」

「痛くないか?あっ、頬。叩かれたのか?くそ、もう一発」

「大丈夫。ありがとう。うっうっ怖かった。うっうっ気持ち悪かった。ぐずぐうっうっ、うぇーん うっうっ、うっうっ、ぐずぐず」

 ドアをブチ破るとゼロがベッドの上で裸で手足を縛られて、あいつが馬乗りになっいた。気が付いた時には、もう殴ってボコボコにしていた。
 ゼロを縛っている布を破り、口に突っ込まれて布を取り出すとらゼロは、ポロポロと涙を流し俺にしがらみつしながら泣き始めた。

 ゼロを抱きしめたいが、裸ため触ってもいいか躊躇いがあり、そっと触れるか触れないか程度で抱きしめた。
ゼロが泣いている姿を見てあいつを殺したくなるが、俺にしがみつく姿は、ほんとに愛おしい。何分そうしていただろうか、ゼロが落ち着き話し出した。

「ごめん、ありがとう。あいつどうする?」

「警備隊に知らせてくる」

「うん。迷惑かけて悪かった」
   
「大丈夫だ。とりあえず、こいつを縛って、俺は知らせに行くが大丈夫か?」

「うん、ありがとう」

「うわ、すまん、すまんが服を着てくれ」

「あっ、ごめん」

 顔が赤い、耳も首も赤い。こういうとこが可愛い。そんなのこと考えながら服を着る。
 はぁーあ。それにしてもなんでこんなことになるんだ。俺って普通に暮らすのもダメなんだろうか。また涙が出そうだ。

 
 うっ、ゼロの裸を見てしまった。色白いな、乳首が赤くてベリーみたいだったな。可愛い。ヤバイ、勃ってしまった。こんな時に気付かれたら、非常にまずい。
 あっ、ゼロが涙目になっている。そうだよな、まだこわいよな、こんな目にあったばっかりだしな。俺が守らなければ。それにこんなところに置いていくなんて出来ない。

 
「あのー大丈夫ですか?隣の者なんですが?ドア壊れてますけど」

「すみません、お騒がせしました。申し訳ないのですが、警備隊に連絡してもらえますか?」

「あっはい。了解です」

「隣の人にも迷惑かけちゃったな」


 警備隊が到着し事情を説明した。詳しいことはまた明日、警備隊で話すことになった。

「ディランさん、今日は色々ありがとう。迷惑かけてごめん。もう大丈夫だから」

「迷惑なんてかかってないし気にするな」

「ごめんね、じゃあ、またね」

「ゼロ、ここには残して帰れない」

「大丈夫だから」

「ドア壊れてるし、嫌なことあった場所だから残せない。抱えてでも連れて帰る」

「ドアなんか立て掛けとけば大丈夫だ」

「そんな危ない、連れてかえる」

「うわっ、ちょっと抱えるの止めろ」

「家に来ないなら止めない」
 
「もう、わかった、わかったから」

「ほんとだな」

「わかったから」

「貴重品持ったか?」 

「持ったよ」

「じゃあ、行くか」

「俺が行くとまた迷惑かかるぞ」

「そんなことぐらい大丈夫だ。みんな心配している」

「ディランさん・・・」

「さぁ行こう」


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