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21 営業妨害

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 あの何とかっていう伯爵家の長男がいつもお世話になっている商会に圧力をかけて商品が卸せなくなった。

「すまんな。あそこの伯爵家には、先代がお世話になったことがあるから、もう、取り引きを終わりにしてほしい。バードナー伯爵家にも伝えて謝っておくから」

「そうですが、仕方ないです。わかりました」

「ほんとにすまん。ほんとは、うちで売りたいぞ」

「わかってます。お世話になりました」



 あー、商品卸せなくなっちゃった。お金稼ぐ方法考えないと。無駄遣いしなくて良かった。父上様が家賃払ってくれているから、いつか代えそうと貯めていて良かった。でも、また一からだ。俺はついてないな。何か考えないとな。はぁ、俺って何で生きてるのかなあ。
 うわー、最悪な奴がいるし。気が付かないふりだ。
あいつのせいだよ。無視だ無視。


「おい。お前、ゼロだったよな。俺の力わかっただろう。俺の女になれよ。可愛がってやるぞ」

「…」

「また無視か?いい加減にしないと優しい俺様だって、考えがあるぞ」

「…」

「おい、こっち見ろよ」

「…」

「そんなかわいい目で睨んだって怖くないぜ。ほら、こっちこいよ」

「やめて下さい。手を離して」

「悪いようにしないからさあ」

「嫌だ」

「あっ、そう。じゃあ、怪物ディランの噂やバードナー伯爵家のあることないことの噂流そうか?」

「それは、やめてくれ」

「じゃあ、一緒にくるよな」

「……わかった。」

「はじめから、大人しくしていればもっとかわいいのにな」

「…何すればいいんだよ」

「見た目はいいしな。少し遊ぼうぜ。気持ち良くしてやるから」

「はぁー」

 ディランさんたちに何かされるよりはマシだな。こんな汚い体でいいならとうぞ。何回も経験談してるし平気だ。

「大人しくしているとほんとにきれいだな」

「それで、どこ行く?」

「お前の家がいい」

「俺の家は、嫌だ」

「拒否できるとでも」

「…」

「分かったら案内しろよ」

「くそ」

「きれいな顔に汚い言葉遣いも案外いいな」

「あっそ」

「行こうぜ、ほら」

 仕方なく家に案内し部屋にあげる。俺ってなんで死ねなかったんだろう。こっちでもこんなことになるし。

「小さいな。まぁいいや」

 ベッドに押し倒され、服を脱がされていく。胸を触られると鳥肌がたち嫌悪しかない。

「こわいのか?震えてるぞ。可愛いな優しくするから大丈夫だ」 

「うっ」

「きれいだ、つるつるだ。乳首は赤くてエロいな」

 恍惚の顔で言われ、気色悪さしかない。胸を触られ舐められると、嫌悪感が強くなり。吐き気がしてくる。

「や やっぱりムリだ、やめてくれ」 

「ムリだ、こんな美味しそうなもの前にやめられるか」

「やだ、やだ、やめて、お願い、お願い」

「こら、大きな声だすな。暴れるな」

 口に切れ端の布を突っ込まれ、手と足を切れ端で縛られた。それでも何とかしようと暴れると顔を叩かれた。

「大人しくしろよ」

ブーブー  コンコン

「ゼロ、開けて。いるよね。商品が卸せなくなったて、聞いたよ。大丈夫?何か問題でも起きたの?もしかしてこの前の奴の仕業か?返事だけでもして」

 ディランさん。助けて。

「うーっうー」「静かしろ」

 縛られている手と足をバタンバタンさせると壁にぶつかり音が少しなる。

 ドン ドン

 馬乗りされなから暴れると、ナイトテーブルの上にあった時計が落ちた。

 ガッガチャン 

「ゼロどうした?開けてくれ。何が起きてる?大丈夫なのか?返事しろ・・・・・・すまん、蹴破るぞ」
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