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2/14『どちらにしようかな』
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どーちーらーにーしーよーおーかーな てーんーのーかーみーさーまーのーいーうーとーおーり。
紙に書かれた二つの名前を交互に指さしながら唱える。昔から迷ったときはこの方法。不思議と「間違えた」と思うことはない、天の神様のおまじない。
神様が選んでくれたのはタモツくん。だから彼を好きになるって決めた。
ワタシ的にはタカオくんのが気になってはいたけど……神様的にはオススメじゃないのだろう。キッパリ忘れることにした。
そうと決まれば、タモツくんにアプローチ開始!
なのにタモツくんは全然振り向いてくれない。こんなに頑張ってるのに、二人で会う約束すらしてくれない。
タモツくんは、ワタシの運命の人じゃないのかな。
ううん、そんなはずない。だって天の神様が間違えるはずない。
ワタシはまた、紙に書いた二つの選択肢を交互に指さしながら唱える。
どーちーらーにーしーよーおーかーな てーんーのーかーみーさーまーのーいーうーとーおーり。
ワタシの指は一つ目の選択肢である【あきらめない】と、二つ目の選択肢である【あきらめない】を交互に指をさす。
あきらめない。あきらめない。あきらめない……。
儀式は佳境。
鉄砲撃って、バンバンバン。
ワタシの指は、右側に書かれた【あきらめない】を指している。
うん、やっぱりそうだよね。あきらめないでいいんだよね。
ワタシは天の神様の言う通り、あきらめずに彼を追うことに決めた。そのためにコッソリ彼のスマホのGPS記録をワタシのスマホに紐づけて、コッソリ彼の部屋に盗聴器と超小型カメラを仕掛けて……よし、これで彼の好みを知る対策はバッチリ!
そう思ってたのに、ある日ワタシは訴えられた。ストーカーだって。
こんなのおかしい。ワタシは間違ってない。ねぇそうでしょ? 天の神様。
どーちーらーにーしーよーおーかーな てーんーのーかーみーさーまーのーいーうーとーおーり。
ワタシの指は、左右に書かれた文字を行ったり来たり。呪文を唱えながらその文字を追う。
間違ってない。間違ってない。間違ってない。間違ってない。まちg………………
紙に書かれた二つの名前を交互に指さしながら唱える。昔から迷ったときはこの方法。不思議と「間違えた」と思うことはない、天の神様のおまじない。
神様が選んでくれたのはタモツくん。だから彼を好きになるって決めた。
ワタシ的にはタカオくんのが気になってはいたけど……神様的にはオススメじゃないのだろう。キッパリ忘れることにした。
そうと決まれば、タモツくんにアプローチ開始!
なのにタモツくんは全然振り向いてくれない。こんなに頑張ってるのに、二人で会う約束すらしてくれない。
タモツくんは、ワタシの運命の人じゃないのかな。
ううん、そんなはずない。だって天の神様が間違えるはずない。
ワタシはまた、紙に書いた二つの選択肢を交互に指さしながら唱える。
どーちーらーにーしーよーおーかーな てーんーのーかーみーさーまーのーいーうーとーおーり。
ワタシの指は一つ目の選択肢である【あきらめない】と、二つ目の選択肢である【あきらめない】を交互に指をさす。
あきらめない。あきらめない。あきらめない……。
儀式は佳境。
鉄砲撃って、バンバンバン。
ワタシの指は、右側に書かれた【あきらめない】を指している。
うん、やっぱりそうだよね。あきらめないでいいんだよね。
ワタシは天の神様の言う通り、あきらめずに彼を追うことに決めた。そのためにコッソリ彼のスマホのGPS記録をワタシのスマホに紐づけて、コッソリ彼の部屋に盗聴器と超小型カメラを仕掛けて……よし、これで彼の好みを知る対策はバッチリ!
そう思ってたのに、ある日ワタシは訴えられた。ストーカーだって。
こんなのおかしい。ワタシは間違ってない。ねぇそうでしょ? 天の神様。
どーちーらーにーしーよーおーかーな てーんーのーかーみーさーまーのーいーうーとーおーり。
ワタシの指は、左右に書かれた文字を行ったり来たり。呪文を唱えながらその文字を追う。
間違ってない。間違ってない。間違ってない。間違ってない。まちg………………
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