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あの日の約束とこれからの二人。
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終わってみれば、あまりにも呆気なく、あっさりと事件(?)は終わりを告げた。
「あなたはけして自分自身では動かなかった。後に残る証拠も一切残さなかった。ですが私が撒いた餌には驚くほどあっさりと食いついてくれましたね。人間の、フランシスカの娘。もっともあなたが王を討つ決断をした元凶というものですから、致し方ないのかもしれませんが」
ーー終わりです。
リルが静かに告げた言葉に、身体中からすべての力が抜け落ちたようにその人は膝から砕け落ちた。
いったいこれだけの数がどこに潜んでいたのかという人たちが邸のあちらこちらからバラバラと姿を現して中庭を取り囲んでいく。
その間中ずっと転がったままだったわたしは、回廊の端に見えた人影に声を上げた。
「モンタさんっ!」
まるであの夜の再現のようだった。
シルルの肩に寄りかかって歩み寄ってくるモンタさんの姿。
全身ボロボロで、傷だらけで。
でもわたしと目が合うとあの夜とは違って弱々しくも口元をひくつかせて笑った。
わたしは思わず自分の怪我のことも忘れて起き上がろうとする。
だが案の定足首の痛みに地面に顔面から引き返しかけてーーお腹の下に差し込まれた力強い腕に掬い上げられた。
そのままグイと引かれて、ついでにくるんと回されて、わたしの身体は暖かくて広い胸板の中に抱き込まれる。
「……リル」
ぎゅうぎゅうに息苦しくなるほどに抱きしめられて、薄い布ごしにリルの少しだけ早い鼓動が頬に伝わってきた。
もう一度会えたことが嬉しくて、抱きしめられた胸の暖かさが恋しくて、わたしはこちらからもリルの背に腕を回して抱きしめ返す。
ドキドキする心臓の音が二人分触れ合った肌に響いた。
ただちょっとだけ苦しくて、力を弱めてもらおうと顔を上げる。
その顎を大きな手のひらに掬われて、え?と思っているうちに唇が塞がれた。
「……んっ」
キス初心者のわたしには激しすぎるキス。
何度も角度を変えて押しつぶされる唇に、ジンジンと甘い疼きが走る。
長すぎて、ずっと唇を塞がれているおかげでいつ息継ぎをしていいかわからない。
ほんのわずか、唇が離れた隙に息をしようと口を開けた。
するとその隙を待っていたかのようにリルの舌がわたしのなかに入ってくる。
「……ん、んっ」
驚いて、わたしはリルの背をパタパタと手で叩いたけれど、リルは全然やめてくれない。どころか両手でわたしの頬をがっしりと固定して散々好き放題にわたしを蹂躙してくれた。
おかげでようやく解放された頃にはわたしはぐったりと全身が弛緩してしまっていた。
「リディ……すみませんでした」
リルはわたしを抱きしめたままそう謝罪してくれたけれど。
ーーんん、それはいったいどれに対する謝罪なのかしら?
わたしは荒く息を吐きながら、そんなことを思った。
「あなたはけして自分自身では動かなかった。後に残る証拠も一切残さなかった。ですが私が撒いた餌には驚くほどあっさりと食いついてくれましたね。人間の、フランシスカの娘。もっともあなたが王を討つ決断をした元凶というものですから、致し方ないのかもしれませんが」
ーー終わりです。
リルが静かに告げた言葉に、身体中からすべての力が抜け落ちたようにその人は膝から砕け落ちた。
いったいこれだけの数がどこに潜んでいたのかという人たちが邸のあちらこちらからバラバラと姿を現して中庭を取り囲んでいく。
その間中ずっと転がったままだったわたしは、回廊の端に見えた人影に声を上げた。
「モンタさんっ!」
まるであの夜の再現のようだった。
シルルの肩に寄りかかって歩み寄ってくるモンタさんの姿。
全身ボロボロで、傷だらけで。
でもわたしと目が合うとあの夜とは違って弱々しくも口元をひくつかせて笑った。
わたしは思わず自分の怪我のことも忘れて起き上がろうとする。
だが案の定足首の痛みに地面に顔面から引き返しかけてーーお腹の下に差し込まれた力強い腕に掬い上げられた。
そのままグイと引かれて、ついでにくるんと回されて、わたしの身体は暖かくて広い胸板の中に抱き込まれる。
「……リル」
ぎゅうぎゅうに息苦しくなるほどに抱きしめられて、薄い布ごしにリルの少しだけ早い鼓動が頬に伝わってきた。
もう一度会えたことが嬉しくて、抱きしめられた胸の暖かさが恋しくて、わたしはこちらからもリルの背に腕を回して抱きしめ返す。
ドキドキする心臓の音が二人分触れ合った肌に響いた。
ただちょっとだけ苦しくて、力を弱めてもらおうと顔を上げる。
その顎を大きな手のひらに掬われて、え?と思っているうちに唇が塞がれた。
「……んっ」
キス初心者のわたしには激しすぎるキス。
何度も角度を変えて押しつぶされる唇に、ジンジンと甘い疼きが走る。
長すぎて、ずっと唇を塞がれているおかげでいつ息継ぎをしていいかわからない。
ほんのわずか、唇が離れた隙に息をしようと口を開けた。
するとその隙を待っていたかのようにリルの舌がわたしのなかに入ってくる。
「……ん、んっ」
驚いて、わたしはリルの背をパタパタと手で叩いたけれど、リルは全然やめてくれない。どころか両手でわたしの頬をがっしりと固定して散々好き放題にわたしを蹂躙してくれた。
おかげでようやく解放された頃にはわたしはぐったりと全身が弛緩してしまっていた。
「リディ……すみませんでした」
リルはわたしを抱きしめたままそう謝罪してくれたけれど。
ーーんん、それはいったいどれに対する謝罪なのかしら?
わたしは荒く息を吐きながら、そんなことを思った。
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