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死なせてやらないよ

幽霊との日常

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朝。朝。朝。





朝だ、起きないと。 





ん?なんか乗ってね???






「うわあ!!!何やってんだ!!!」



俺の上に幽霊の女の子、いや幼女、みゆうが馬乗りしていた。




「何って起こしに来たんだよ~!」





いやその体制はいろいろとまずい、そういろいろとだ。



「いろいろとまずいとかそういう思春期の男の子の特有の物は理解しているつもりだよ?僕の事はぜんぜんおかずに使ってもいいよ!」



「いや理解してねえだろ!!!お前みたいな糞ガキおかずになんかしねえよ!!!」




「そうかな?僕が見る限り君の下半身に異常が起きてるような気がするんだけど?」




「しかたないだろ!!!朝なんだから!!!」



いや何言ってんだ、俺。



「自分で言っといて何言ってんだとか勝手に賢者タイムにならないでよ、困るなあ」



「さっきから俺の心読んでんじゃねえよ!!ていうかこの状況で賢者タイムとか意味深すぎるだろ!!」




「まあ幽霊だから何思ってるかくらいわかるって感じかな、あと姿を消すこともできるから君が夜の営みをいつ何処で何をおかずにしてるかもわかるよ!」





「俺にプライベートはないのか...」



これから何処でしよう...



「これからどこでしようとか生々しいこと考えないでよ、大丈夫見たりしないから、あ、僕をおかずにしてもいいよ?」



「だからしねえよ!!!」




どんな会話だよ...




「ほんとだよね、さあ早くしようよ、遅れるよ?」




「誰のせいだ!!!まあ行くか...今日は朝飯食う時間ねえな...」




「あんま叫ばないでよ、喉に悪いよ?」




「叫ばせたのお前だろ....まあ行くぞ!!」




「ほいほいっと!」





まじなんなんだよ....













教室。










「ようひよりちゃ~ん?」




「ちゃん付けで呼ぶな!!」




やはりみゆうのことは見えていないみたいだった。




「ごめんじゃん?なんか今日は元気だな!」





「そうか?普通だろ」




「そう?なんかこう、活気があるというか目が綺麗というか!」




「目死んでて悪かったな!!」




目が死んでるの結構気にしてるんだよな....どうしたら治るのやら...





「お前らホームルームだぞ~席に着け~?」




はいと返事をし席に座った。





そういえばみゆうはどうするんだろうか。




「あ、僕?僕はここに座るよ!気にしないで!」






「いやあのさ....」



「なんだい?」




「机の上に座るのはおかしいだろ!!!」




あ。



周りがざわつく。やばい。




「おい!!文月うるさいぞ!!」




「す、すんません!!」



みゆうはにやにやと笑っている。


この....




「おいおいあいつどうしたんだよ情緒不安定かあ?」




「ひよりは情緒不安定じゃなくてメンヘラ(笑)だもんね?」




くそ....うぜえ....





「な、なんでもねえよ!!気にすんな!!」










先が思いやられすぎて先が見えない。








俺の平穏な日常はどうなるんだろうか。
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