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第1章 Epilogue⇒Prologue
1-1 かくして青年は転生する
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それは人気の少ない帰り道での出来事だった。
一九歳。大学生の僕はイヤホンで片耳を塞ぎ、歩き慣れた道をゆっくりと歩いていた。
頭上には灰色の雲に覆われた空が広がっている。
季節は秋の終わり。
もう少しすれば雪でも降ってくるんじゃないか、そんな気温の夕方五時半。
イヤホンから流れるのはゆったりとしたバラード。耳に馴染んだいつもの曲だ。
「あー……今日も疲れたなぁ」
呟いて辺りを見渡す。
人はまばらで少ない。
まあそれは今日に限った話ではなく、いつものことだった。
この道は僕の家までの最短ルートではないけれど、疲れた心が自然とこの道を選んで足を運ぶのだ。
いわゆる、自然公園。
季節の所為もあって緑は少ない。でも、この静かで寂びれた空間が心地よい。
そう感じるくらいには疲れる日々を送っていた。
面倒なことは嫌いだ。
願わくば、自由気ままに生きていきたい。そんな願望をいつも胸に抱いている。
ただそれは現実的ではないので、その上で少しでも楽を出来る様に頑張っていた。
幸運が空から降ってこない事くらいもう分かっている。
だらだら生きたいからといって、その瞬間をだらだらと過ごしていれば待っているのは辛い現実だけだ。
身近だった人がそうだったのだから、嫌でも身に染みる。
自由を得たいなら、その分頑張らないといけない。
あと少しすれば暗くなり、もっと寒くなる。
今日はいつもより疲れたから、そろそろ帰る足を早めよう。
家に着いたらまずはシャワーだな。
なんてことを考えながら歩いていると、視界の先に小さなものが映りこんだ。
道の隅。
というよりも、隣接する草むらの上に横たわる、儚い存在。
色が抜けたのか、白に近い橙色の毛並をしているのは野生の狐だった。
……死んで、いるのか?
真っ先にそんな事が思い浮かんで、消えていく。
僕には関係のない事だ。
そうだ、狐には感染したら危険な病気があるとかよく聞くじゃないか。
確かエキノコックスとかなんとかいうやつだ。
そんな病気に掛かったらたまったものではない。
だというのに。
僕の足は、真っ直ぐに倒れた狐の元へと向かっていた。
「……はぁ」
狐の隣でしゃがみ込み、息をしているのか確かめる。
胸は……上下しているね。
どうやら死んではいないらしい。
今から頑張ればなんとか一命を取り留めると思う。
でも僕はそんな医学系の知識を持っていない。
外的要因は見当たらないから、おそらく内的な理由があるのだろう。
完璧にお手上げだ。
となると、動物病院にでも連れて行くのが最適か。
「家から反対方向ですけども」
来た道を引き返せという事だね。
早く家に帰ってシャワーを浴びてゆっくりと眠りたいところなのにさ。
手袋を付けた手で狐の身体を抱きかかえる。
手袋は別に、狐に触るのが嫌だからと付けた訳ではない。
寒かったので元々付けていたものだ。
腕の中で狐はビクリと一震えしたけれど、抵抗する力もないのかぐったりとしたままだ。
……きっとかなりまずい状況にまで追い込まれているんだろう。
おそらく正常ではない体温を腕に感じながら、意識があるかどうかも分からない狐に語りかける。
「死ぬなよ。助けたいと思ったのに死なれたら、辛いのは君だけじゃないんだからさ」
そんな事を言ってから、狐を抱えた僕は来た道を引き返していった。
頭に思い浮かべるのは、見覚えのある動物病院。
あそこなら、そう時間は掛からず着くはずだ。
□■□
狐を抱えて入ってきた僕を見た受付の女の人は、抱いているのが野良だと気付いても表情一つ変えなかった。
ただし、『野生の動物を助けようとするのは人間のエゴです。
今回はいいですが、次からは貴方が飼い主にならないと診ませんよ』と言われた。
返す言葉もなかった。
建前的にも常識的にも、この人の言う事は正しい。
小さく頷いて、抱えていた狐を預けた。
一応僕が後日またここに来るという事で話はまとまり、今から帰るところだ。
自動ドアを潜って外に出る。
寒いな。
街灯があるから明るいけれど、空は真っ暗だ。
多分、外灯の少ない僕の帰り道はかなり暗いだろう。
ともあれ仕方がない。
自分で決めた事なのだから、我慢しよう。
両手に息を吹きつけてからポケットに入れる。
イヤホンと繋がったスマートフォンを取り出し、止めていた音楽を再開する。
「……帰るか」
少し走った所為か汗を掻いてしまった。
早くシャワーを浴びたい。
近道をして帰る事にしよう。
横道に入っていく。
ここら辺は僕が通っている大学にも近いから、多少地理に詳しいのだ。
何度か通った事のある暗い脇道を進んでいく。
そして、別の道が交錯した路地を抜けた瞬間。
ドスッ、と。
鈍い音が炸裂し、身体に小さな衝撃が襲いかかった。
態勢を崩し、側に合った壁に右肩を預ける。
続けて駆け巡るのは灼熱の感覚。
左脇腹の辺りを中心に全身へと広がるのは、紛れもない『痛み』。
つい先ほどまで感じていた寒さなど何処かへと消え去った。
代わりに襲いくる強い熱と目も眩む様な痛みに、息を漏らす。
「が、はッ……!?」
出たのは息だけじゃない。これは……血、か?
ようやく、気付く。
顔を動かさず、目だけで痛みの発生源を見やる。
定まらない焦点が辛うじて捉えたのは、人の手で握れそうな細いものだった。
ナイフ。
その、柄。
そして、それを持っていた――否、僕に刺してきたと思われる、一つの影。
厳ついシルエットからして男だろう。
フードを深々と被り、僅かに覗く口元は大きな笑みを浮かべている。
愉悦。
『快楽殺人者』。そんな言葉が脳裏をよぎる。
……そう、言えば。
最近、通り魔が出るとか言う話がニュースでやっていた……か。
意識が遠のいていく。
焼ける様な熱は血を失ったことによる寒気に転じていた。
痛い、寒い、苦しい、辛い、寒い、辛い、苦しい、寒い、痛い。
ありとあらゆる感覚が浮かび上がっては覆い尽くしていく。
思考がまとまらない。
出血量が多すぎたか? 口の中にまで血の味が流れ込み、からこぼれ出る。
内臓がやられたか……これはもう、助からないかな。
何故だか妙に冷静だった。
死にたくはない。そんなのは当たり前だ。
だというのに、いざ死ぬとなったらあまり実感が沸かなかった。
あまりにも呆気なさすぎるからだろうか? もう、何もわからない。
なら。
どうせ助からないのなら。
「う、くォおおお――!!」
痛む身体を無理に動かして、満面の笑みを浮かべる男に向かって身体をぶつけた。
馬鹿野郎が、完全に油断していたらしい。
近くの壁に背中と頭を強打した男は、気を失ったのか壁に背中を擦って崩れ落ちる。
僕もそろそろ限界みたいだ。
血が流れ過ぎたのか、身体はフラフラするし頭はガンガンと痛む。
運が悪かった。
もし、僕が。
あの狐を助けようと思っていなければ。
あの動物病院まで駆けて、この脇道を通って帰らなければ。
この通り魔とは遭遇しなかっただろう。
僕は普通に家に帰り、シャワーを浴びて、テレビに流れる『僕じゃない誰かがこの通り魔に殺された』というニュースを見ていたのだろう。
そして。
あの自然公園に倒れていた狐も、人知れず命を落としていたはずだ。
そう考えれば。
死ぬのが僕一人なのならば。
この選択は、間違いではなかったのだと、思いたいな――……
そうして僕は死んだ。
呆気なく、慈悲もなく、知る人無く。
身を焦がす様な熱と凍える様な寒さに見舞われ、どうする事も出来ず、ただ死んだ。
家族に別れを告げる事も、資格試験の結果も、狐の安否も分からず、心臓は鼓動を止めた。
――はずだったのに。
僕は、妙に冴えた頭その『声』を捉えていた。
『勇者を支援し、人類の勝利のために尽力せよ』
強要される未来から逃れる術は持っていなかっ
一九歳。大学生の僕はイヤホンで片耳を塞ぎ、歩き慣れた道をゆっくりと歩いていた。
頭上には灰色の雲に覆われた空が広がっている。
季節は秋の終わり。
もう少しすれば雪でも降ってくるんじゃないか、そんな気温の夕方五時半。
イヤホンから流れるのはゆったりとしたバラード。耳に馴染んだいつもの曲だ。
「あー……今日も疲れたなぁ」
呟いて辺りを見渡す。
人はまばらで少ない。
まあそれは今日に限った話ではなく、いつものことだった。
この道は僕の家までの最短ルートではないけれど、疲れた心が自然とこの道を選んで足を運ぶのだ。
いわゆる、自然公園。
季節の所為もあって緑は少ない。でも、この静かで寂びれた空間が心地よい。
そう感じるくらいには疲れる日々を送っていた。
面倒なことは嫌いだ。
願わくば、自由気ままに生きていきたい。そんな願望をいつも胸に抱いている。
ただそれは現実的ではないので、その上で少しでも楽を出来る様に頑張っていた。
幸運が空から降ってこない事くらいもう分かっている。
だらだら生きたいからといって、その瞬間をだらだらと過ごしていれば待っているのは辛い現実だけだ。
身近だった人がそうだったのだから、嫌でも身に染みる。
自由を得たいなら、その分頑張らないといけない。
あと少しすれば暗くなり、もっと寒くなる。
今日はいつもより疲れたから、そろそろ帰る足を早めよう。
家に着いたらまずはシャワーだな。
なんてことを考えながら歩いていると、視界の先に小さなものが映りこんだ。
道の隅。
というよりも、隣接する草むらの上に横たわる、儚い存在。
色が抜けたのか、白に近い橙色の毛並をしているのは野生の狐だった。
……死んで、いるのか?
真っ先にそんな事が思い浮かんで、消えていく。
僕には関係のない事だ。
そうだ、狐には感染したら危険な病気があるとかよく聞くじゃないか。
確かエキノコックスとかなんとかいうやつだ。
そんな病気に掛かったらたまったものではない。
だというのに。
僕の足は、真っ直ぐに倒れた狐の元へと向かっていた。
「……はぁ」
狐の隣でしゃがみ込み、息をしているのか確かめる。
胸は……上下しているね。
どうやら死んではいないらしい。
今から頑張ればなんとか一命を取り留めると思う。
でも僕はそんな医学系の知識を持っていない。
外的要因は見当たらないから、おそらく内的な理由があるのだろう。
完璧にお手上げだ。
となると、動物病院にでも連れて行くのが最適か。
「家から反対方向ですけども」
来た道を引き返せという事だね。
早く家に帰ってシャワーを浴びてゆっくりと眠りたいところなのにさ。
手袋を付けた手で狐の身体を抱きかかえる。
手袋は別に、狐に触るのが嫌だからと付けた訳ではない。
寒かったので元々付けていたものだ。
腕の中で狐はビクリと一震えしたけれど、抵抗する力もないのかぐったりとしたままだ。
……きっとかなりまずい状況にまで追い込まれているんだろう。
おそらく正常ではない体温を腕に感じながら、意識があるかどうかも分からない狐に語りかける。
「死ぬなよ。助けたいと思ったのに死なれたら、辛いのは君だけじゃないんだからさ」
そんな事を言ってから、狐を抱えた僕は来た道を引き返していった。
頭に思い浮かべるのは、見覚えのある動物病院。
あそこなら、そう時間は掛からず着くはずだ。
□■□
狐を抱えて入ってきた僕を見た受付の女の人は、抱いているのが野良だと気付いても表情一つ変えなかった。
ただし、『野生の動物を助けようとするのは人間のエゴです。
今回はいいですが、次からは貴方が飼い主にならないと診ませんよ』と言われた。
返す言葉もなかった。
建前的にも常識的にも、この人の言う事は正しい。
小さく頷いて、抱えていた狐を預けた。
一応僕が後日またここに来るという事で話はまとまり、今から帰るところだ。
自動ドアを潜って外に出る。
寒いな。
街灯があるから明るいけれど、空は真っ暗だ。
多分、外灯の少ない僕の帰り道はかなり暗いだろう。
ともあれ仕方がない。
自分で決めた事なのだから、我慢しよう。
両手に息を吹きつけてからポケットに入れる。
イヤホンと繋がったスマートフォンを取り出し、止めていた音楽を再開する。
「……帰るか」
少し走った所為か汗を掻いてしまった。
早くシャワーを浴びたい。
近道をして帰る事にしよう。
横道に入っていく。
ここら辺は僕が通っている大学にも近いから、多少地理に詳しいのだ。
何度か通った事のある暗い脇道を進んでいく。
そして、別の道が交錯した路地を抜けた瞬間。
ドスッ、と。
鈍い音が炸裂し、身体に小さな衝撃が襲いかかった。
態勢を崩し、側に合った壁に右肩を預ける。
続けて駆け巡るのは灼熱の感覚。
左脇腹の辺りを中心に全身へと広がるのは、紛れもない『痛み』。
つい先ほどまで感じていた寒さなど何処かへと消え去った。
代わりに襲いくる強い熱と目も眩む様な痛みに、息を漏らす。
「が、はッ……!?」
出たのは息だけじゃない。これは……血、か?
ようやく、気付く。
顔を動かさず、目だけで痛みの発生源を見やる。
定まらない焦点が辛うじて捉えたのは、人の手で握れそうな細いものだった。
ナイフ。
その、柄。
そして、それを持っていた――否、僕に刺してきたと思われる、一つの影。
厳ついシルエットからして男だろう。
フードを深々と被り、僅かに覗く口元は大きな笑みを浮かべている。
愉悦。
『快楽殺人者』。そんな言葉が脳裏をよぎる。
……そう、言えば。
最近、通り魔が出るとか言う話がニュースでやっていた……か。
意識が遠のいていく。
焼ける様な熱は血を失ったことによる寒気に転じていた。
痛い、寒い、苦しい、辛い、寒い、辛い、苦しい、寒い、痛い。
ありとあらゆる感覚が浮かび上がっては覆い尽くしていく。
思考がまとまらない。
出血量が多すぎたか? 口の中にまで血の味が流れ込み、からこぼれ出る。
内臓がやられたか……これはもう、助からないかな。
何故だか妙に冷静だった。
死にたくはない。そんなのは当たり前だ。
だというのに、いざ死ぬとなったらあまり実感が沸かなかった。
あまりにも呆気なさすぎるからだろうか? もう、何もわからない。
なら。
どうせ助からないのなら。
「う、くォおおお――!!」
痛む身体を無理に動かして、満面の笑みを浮かべる男に向かって身体をぶつけた。
馬鹿野郎が、完全に油断していたらしい。
近くの壁に背中と頭を強打した男は、気を失ったのか壁に背中を擦って崩れ落ちる。
僕もそろそろ限界みたいだ。
血が流れ過ぎたのか、身体はフラフラするし頭はガンガンと痛む。
運が悪かった。
もし、僕が。
あの狐を助けようと思っていなければ。
あの動物病院まで駆けて、この脇道を通って帰らなければ。
この通り魔とは遭遇しなかっただろう。
僕は普通に家に帰り、シャワーを浴びて、テレビに流れる『僕じゃない誰かがこの通り魔に殺された』というニュースを見ていたのだろう。
そして。
あの自然公園に倒れていた狐も、人知れず命を落としていたはずだ。
そう考えれば。
死ぬのが僕一人なのならば。
この選択は、間違いではなかったのだと、思いたいな――……
そうして僕は死んだ。
呆気なく、慈悲もなく、知る人無く。
身を焦がす様な熱と凍える様な寒さに見舞われ、どうする事も出来ず、ただ死んだ。
家族に別れを告げる事も、資格試験の結果も、狐の安否も分からず、心臓は鼓動を止めた。
――はずだったのに。
僕は、妙に冴えた頭その『声』を捉えていた。
『勇者を支援し、人類の勝利のために尽力せよ』
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