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『第4回次世代ファンタジーカップ』の作品を考えた
「異世界背信中~ポルノ男優の日常~」プロローグ
しおりを挟む数十年前、この世界は魔王との壮絶な戦いに勝利し、かつてない平和を手に入れた。しかし、戦時中に開発した、魔力を使って遠くの映像を伝達する魔道具たちは、いまや使われることがなくなってしまった。
王都の片隅で、これらの魔道具を扱う女商人、ドルチェビッチは店を畳むことを考えていた。
「人の日常や情報を発信しても、誰も興味を持たない。もはやこれらの魔道具は必要ないのかもしれない」
悩むドルチェビッチに、運命が微笑む。
稲妻が光り輝く夜、突如として裸の男性が彼女の前に現れた。ターミネーターの如く、時空を超えて来たその男性、シュミット・ケンイチは日本から来たポルノ男優だった。
「どこだ、ここは?」
困惑するシュミケンに、ドルチェビッチはこの世界の現状を説明する。彼女の話を聞いたシュミケンは、ひらめく。
「じゃあ、僕の仕事をここで生かせばいいんじゃないか?」
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