「没ネタ保管庫へようこそ」ー雑多な内容で投稿者も少々持て余しております

『むらさき』

文字の大きさ
3 / 24
「ファンタジー」

「転移したら謎の施設の維持管理をすることになってしまった件」ーロックン☆ロールなスローライフ

しおりを挟む
 中年サラリーマンの矢部光一(やべこういち)は、ある日突然、謎の施設に転移してしまう。目覚めた場所は、不思議な装置と無数のモニターで溢れていた。他に人の姿はなく、静寂と機械の微かな音だけが響いている。

 


 施設内を探索し始めた矢部は、自分が疲れを感じないことに気づく。鏡を見つけ、そこに映ったのは、見慣れた自分よりもずっと若い姿。彼の衰え知らずの体は、まるで若かりし頃のようだった。矢部は驚愕しつつも、施設の探索を続ける。

「ここはいったい…?」

 彼は機械に手をかざし、無意識のうちに操作を始める。画面は光り、施設は生き生きと反応する。どうやら、この施設は彼の命令を待っていたかのようだ。

 操作パネルの前で立ち尽くす矢部。彼は次第に、施設の様々な機能が自分の思い通りに動くことを理解する。施設を維持し、管理するための詳細なマニュアルも見つかり、彼は新たな日常を受け入れ始める。

「ここで生きていくしかないか…」

 矢部は施設の維持管理に必要な知識を身につけ、一日一日を充実させていく。そして、施設と共に、彼の新しい人生が動き出す。

 施設の奥深くには、まだ解き明かされていない秘密が隠されていた。矢部は施設の目的と、自分がなぜここにいるのかを探求する。そして、施設の力を借りて、自分を転移させた謎の力に迫る。

「この施設、そして、私の若返り…その秘密は何だ?」

 矢部は施設の機能をフルに活用し、次第にその真実に近づいていく。

 矢部光一の新たな物語が、今、幕を開ける。

 エピソード1「菜園広場で」

 矢部光一は施設の一角に広がる菜園広場に足を踏み入れた。太陽のように明るい人工光が降り注ぎ、土の香りが彼の心を穏やかにする。目の前に広がるのは、色とりどりの野菜たちだ。

「ここは…まるで楽園だな。」

 彼はそっと手を伸ばし、トマトの実を一つ摘む。その表面は太陽の光を浴びたかのように輝いており、触れるとぷりっとした弾力が指先に伝わる。矢部はトマトを口に運ぶと、一口かじった。

 ジュワッと果汁が弾け、甘みと酸味が絶妙なバランスで広がる。これまでの人生で食べたどのトマトよりも、新鮮で力強い味がした。次に彼はサラダ菜を手に取り、軽く水で洗う。その葉は緑が鮮やかで、生命力に満ちている。

「こんなに新鮮な野菜が、僕が育てたんだな…」

 矢部はサラダボウルを取り出し、サラダ菜にトマトをトッピングして、簡単なサラダを作る。彼が施設内で見つけたドレッシングをかけると、野菜の風味が一層引き立つ。

 一人で静かに食べる食事だが、彼はその味に深い満足を感じた。野菜を育て、収穫し、そして食べる。この単純なサイクルが、彼にとって新しい喜びをもたらしていた。

「こんなにも美味しい野菜を育てられるなんて、施設のおかげか。」

 矢部は新鮮な野菜を食べながら、自分が施設の一部であることを改めて感じていた。


「没理由」

 ・スローライフ系を書けるほど、私は心穏やかで...なかった。謎の施設で生活する謎の男というロマンがウケると思いますが、具体的にどう書いていこうかわかりませんでした。

 主人公は、中年男性で洋楽や90年代音楽が好きな人で、というのが伏線なのですが...実は「主人公はクローン」で何世代にもわたって、施設を維持管理しているのです。

 ちなみにその維持管理を行うクローンはあと100人以上います。このクローン=主人公の仕事は惑星維持管理システムの保全で、定期的にマニュアルに沿って施設の問題を解決します。

「施設の維持管理なんて退屈な仕事、人間では数百年もできない。かといって、AIや機械に全自動で任せることに抵抗がある」という思想を持つ企業が作った保全システムです。

 適切な人間の人格と記憶を持ったクローンが代わりに維持管理をするのです。なんか、こんな設定のSFありそうな気がしますね...

「主人公の維持管理はライブ配信されている」という「トゥルーマンショー」みたいな展開もありですが、話が壮大になりすぎですね。

 ※トゥルーマンショー: 24時間、生活のすべてを全世界に生中継されている主人公を、ジム・キャリーが会心の演技で体現し、深い余韻を残す映画です。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

BODY SWAP

廣瀬純七
大衆娯楽
ある日突然に体が入れ替わった純と拓也の話

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...