途轍もなくしょうもない題名が多い短編集

『むらさき』

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あなたが落としたのは、金髪の辺境伯ですか?それとも銀髪のイケオジ将軍ですか?それとも貴方を利用するクズ男ですか?

終章

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 時間は流れ、国は重大な転換期を迎えていた。第一王子アルベルトが国家反逆罪で捕らえられた。

 アルベルトの野望はレオンに暴かれ、彼は厳しい裁判の末、獄中に送られた。

 その結果、第二王子エドワードが新たな国王として即位することになった。エドワード王は穏やかで賢明な君主として民からの支持も厚く、国は再び安定へと向かい始めていた。

 その中で、レオン辺境伯とシエラの結婚式が執り行われた。美しい式場は二人の愛を祝福するかのように、温かい雰囲気に包まれていた。結婚式は国内外から多くの貴族や友人たちが集まり、二人の新たな門出を祝った。

 一方で、ギルバートは遠くからその様子を見守っていた。彼はアルベルト王子の件で将軍を辞め、旅に出ることを決めていた。しかし、これは単なる引退ではなかった。彼の真の任務は、アルベルト王子の協力者たちを探し出し、未だ国内に潜む脅威を根絶することにあった。

 ◇

 ギルバートは、荷造りを終えたその朝、城の門を出る寸前に、一人のメイドから小さな封筒を手渡された。彼女はシエラからのものだと告げ、静かに微笑んだ。ギルバートは封筒を開け、中から折りたたまれた紙を取り出すと、シエラの綺麗な筆跡が目に飛び込んできた。

「ギルバート様へ

 この手紙をお読みになっているということは、もう旅立たれた後かもしれません。あの日、あなたが私たちの命を救ってくれたこと、そしてこの国を守るために尽力してくれたこと、私は一生忘れません。あなたがいなければ、私たちの今があるとは思えません。

 今、あなたが新たな任務のために旅立つと聞き、心からの感謝と共に、一つだけお願いがあります。どうか、無事に帰ってきてください。あなたがいないと、この国はもちろん、私たちも心からの安心を得ることはできません。

 あなたの勇気と優しさに、いつも感謝しています。どうか気をつけて、そして必ず戻ってきてください。   シエラより」

 手紙を読み終えたギルバートは、一瞬、心が温かくなるのを感じた。彼女の言葉が、これからの旅路で直面するであろう困難に立ち向かうための、さらなる力を彼に与えてくれた。ギルバートは手紙を大事に折りたたみ、胸ポケットにしまった。

「必ず戻る。それが俺の使命だ」

 彼は心に誓い、馬に跨がり旅立った。旅の目的は重く、道のりは決して容易ではないが、シエラの言葉が彼の胸に灯した小さな光は、どんな暗闇も照らす灯台のように彼を導いていく。

 ギルバートの旅は、かつてない困難に満ちているかもしれないが、彼は一人ではない。遠く離れた場所で彼を思う人々の願いが、彼の背中を押し続ける。そして、彼はその信頼に応えるため、そして自らの誓いを果たすため、未知の道を進んでいくのだった。 


 ~終わり~
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