四大国物語

マキノトシヒメ

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始まり

プロローグ

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 この物語の世界にも多数の国家が存在し、国家間の対応はその国によってそれぞれである。この話はその中にある四つの国を中心に始まる。

 四大国とは四つの国家からなる共同体で、それぞれが特徴ある生産/経済形態を持っている。それらの特徴的な面は世界中のトップ3に入るランクにあり、その四か国が成している共同体は大きな影響を持っている。
 中央大陸と称される大陸のほぼ中ほどに、その四つの国家が隣接している。位置関係として、きれいに東西南北にあるために、その方位を頭に付けて称されるのが一般的である。

 東の国イオン。自治国家として最大の経済情報の集約、発信を行っている経済主導国家。首都ザムテークの中央区にある経済情報センターには二十四時間世界中の経済情報が集められている。

 西の国ワチベン共和国。商工業を主な産業とし、物作りの匠と商人の繊細さを共有する国家。密菱グループの重工業生産拠点でもある。
 ワチベンは、かの世界三ヶ国時代におけるカンサイ大帝国の末でもあり、さらに西に隣接するサイベン皇国と、元は一つの国家であった。

 南の国セイオウ王国。四大国のうち、只一つ他国と国境を接していない、大陸型の島国。主産業は観光であり、セイオウの持つ観光地の中で国際的に有名な物を挙げていくだけで、百科事典なみの本が出来上がってしまうくらいである。

 北の国ノツ州連邦国。中央大陸の北に位置する新興国家で、農林水産業の国である。その食料自給率は、実に400%超と他国の追随を許さない、世界の台所と称される国である。またノツは医学の先進国でもある。

 無論各国、農林、水産、商工、経済、観光それぞれの団体、企業がある。国の全体的に多いものが上記の内容となって、国の特色となっている。
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