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Stage0 終わりの始まり
story2 ケニア到着
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東京から丸一日近くかけ、ようやくナイロビのジョモ・ケニヤッタ国際空港に着いた。
ケニアに着いた実感を味わう暇もなく、人の波に押されるように入国審査や税関を通り、大きなバッグを背中に背負って空港を出る。
九月三日、現地時刻は午後四時。
天気は快晴。
厳しい日差しに思わず目を細めてしまうけど、思ってたより暑くないかも。暑いのは暑いけど、アフリカだし日本よりもものすごく暑いのかなって思ってたのに、想像したよりも暑くない。湿気が少なくてカラッとしてるからかな?
空港を出て、ひとまず街の中心部に向かうと、高層ビルがあって、車も走っていて、店もたくさんあって、いかにもな都会だった。国は変わっても、どこもそんなに変わらないんだな。
ただ当たり前なのかもしれないけど、道を歩いている人はほぼほぼ黒人だった。日本人どころかアジア人はほぼ見かけなくて、なんとなく勝手にアウェイな気がして心細くなる。
大丈夫かな、私。
日本語も通じないんだろうし、行くあてもないのに一人でやってけるのかな。
海外に行くのは今回が初めてじゃないけど、その時はお父さんもお母さんも一緒だったし、わりと近いグアムと台湾だったから、英語どころか日本語もそこそこ通じた。でも、日本から遠く離れたここでは、当然そういうわけにもいかないよね。
ケニアの国語はスワヒリ語、でもたしか英語も公用語だったはず。さすがに都会で英語が全く通じないことはないよね?
さすがにスワヒリ語は勉強してきてないよ……。英語もそこまで自信があるわけじゃないけど、大学では一応国際学科に通ってたから、それなりに英語は分かると思う。まあ、その大学もつい最近辞めたんだけどね。
なんだか不安要素ばかりだけど、未開の地というわけじゃないし、都会だし、食べるところも泊まるところも移動手段もあるし、ネットだって繋がってる。スマホも外国対応にしてきたし、きっとどうにかなるよね。
それに両親の反対を押し切って来た手前、心細くなっても今さら帰ることもできないし、もう覚悟を決めるしかない。
どっちみち日本にいたって何をしても楽しくないし、居心地悪いし、もうすぐ死ぬし。
後ろ向きに覚悟を決めた後、ちょうど目に入ったレストランに入ることにした。泊まるところも探したいけど、まずは腹ごしらえだよね。微妙な時間だけど、機内食も少なかったし、お腹が空いてきた。
レストランの中はおしゃれな喫茶店という感じで、東京にあるような店とそんなに変わらない。そこまで混み合ってなかったから四人がけのテーブルに座り、英語のメニューを見てミートスパゲティを頼む。
英語のメニューがあって助かった~なんて思ってたら、運ばれてきたものを見て思わずぎょっとしてしまった。
なにこれ、すごい、ボリューム……。
店員さんが運んできてくれた料理はたしかにミートスパゲティなんだけど、笑えるくらい山盛りだし、頼んでもないのにポテトとステーキまでついている。
うう……、食べれるかな……。
「君、日本人だよね?」
目の前の山盛りスパゲティに手をつけるのを戸惑っていると、いきなり日本語で話しかけられて顔を上げる。
ケニアに着いた実感を味わう暇もなく、人の波に押されるように入国審査や税関を通り、大きなバッグを背中に背負って空港を出る。
九月三日、現地時刻は午後四時。
天気は快晴。
厳しい日差しに思わず目を細めてしまうけど、思ってたより暑くないかも。暑いのは暑いけど、アフリカだし日本よりもものすごく暑いのかなって思ってたのに、想像したよりも暑くない。湿気が少なくてカラッとしてるからかな?
空港を出て、ひとまず街の中心部に向かうと、高層ビルがあって、車も走っていて、店もたくさんあって、いかにもな都会だった。国は変わっても、どこもそんなに変わらないんだな。
ただ当たり前なのかもしれないけど、道を歩いている人はほぼほぼ黒人だった。日本人どころかアジア人はほぼ見かけなくて、なんとなく勝手にアウェイな気がして心細くなる。
大丈夫かな、私。
日本語も通じないんだろうし、行くあてもないのに一人でやってけるのかな。
海外に行くのは今回が初めてじゃないけど、その時はお父さんもお母さんも一緒だったし、わりと近いグアムと台湾だったから、英語どころか日本語もそこそこ通じた。でも、日本から遠く離れたここでは、当然そういうわけにもいかないよね。
ケニアの国語はスワヒリ語、でもたしか英語も公用語だったはず。さすがに都会で英語が全く通じないことはないよね?
さすがにスワヒリ語は勉強してきてないよ……。英語もそこまで自信があるわけじゃないけど、大学では一応国際学科に通ってたから、それなりに英語は分かると思う。まあ、その大学もつい最近辞めたんだけどね。
なんだか不安要素ばかりだけど、未開の地というわけじゃないし、都会だし、食べるところも泊まるところも移動手段もあるし、ネットだって繋がってる。スマホも外国対応にしてきたし、きっとどうにかなるよね。
それに両親の反対を押し切って来た手前、心細くなっても今さら帰ることもできないし、もう覚悟を決めるしかない。
どっちみち日本にいたって何をしても楽しくないし、居心地悪いし、もうすぐ死ぬし。
後ろ向きに覚悟を決めた後、ちょうど目に入ったレストランに入ることにした。泊まるところも探したいけど、まずは腹ごしらえだよね。微妙な時間だけど、機内食も少なかったし、お腹が空いてきた。
レストランの中はおしゃれな喫茶店という感じで、東京にあるような店とそんなに変わらない。そこまで混み合ってなかったから四人がけのテーブルに座り、英語のメニューを見てミートスパゲティを頼む。
英語のメニューがあって助かった~なんて思ってたら、運ばれてきたものを見て思わずぎょっとしてしまった。
なにこれ、すごい、ボリューム……。
店員さんが運んできてくれた料理はたしかにミートスパゲティなんだけど、笑えるくらい山盛りだし、頼んでもないのにポテトとステーキまでついている。
うう……、食べれるかな……。
「君、日本人だよね?」
目の前の山盛りスパゲティに手をつけるのを戸惑っていると、いきなり日本語で話しかけられて顔を上げる。
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