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Stage2 始動
story21 派閥争い
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部屋に入って来たのは、ブロンドヘアの二十代後半くらいの女性と背の高い黒人の中年男性、それからメガネをかけた三十代くらいのアジア系男性だった。みんな白衣を着てるけど、この人たちも医者なのかな?
「Congratulations to Dr. Mido for the success of the surgery. We want to do it so that we can get good grades like you.(御堂先生、手術成功おめでとうございます。あなたのように良い成績がおさめられるよう、私たちもあやかりたいものです)」
「Thank you very much. However, I don't think the term grade is good.Your way of saying is too overconfident in the doctor.
We have not yet found a cure for some illnesses.What we can do now is limited.We are only helped by their power as psychics now.
(ありがとうございます。しかしながら、成績という言い方は私は好きではありません。その言い方は、あまりにも医師の力を過信し過ぎています。
我々は、一部の病気の治療法を見つけることが出来ていません。今の私たちに出来ることは限られています。我々は、サイキックとしての彼らの力に助けられているに過ぎませんよ)」
「There you go again. You are always so modest.(またまたそんなご謙遜を)」
うーん……、何なんだろう。入ってくるなり、いきなり嫌味ったらしいことを言っているという雰囲気マンマンのこの人たちは。
なんだかよく分からないけど、あまり良い雰囲気ではないことは私にも分かる。この人たちと御堂先生は、あんまり仲が良くないのかな? 派閥争い、とか?
「I want you to be useful at best.I don't think it can match 黄 玲雷 that China is proud of.(せいぜい役に立ってほしいものですね。中国が誇る黄 玲雷(ファン・リンレイ)には敵わないと思いますが)」
しばらく御堂先生と嫌味の応酬をしたのち、最後にアジア系の男性が私に向かってそう言い残し、去っていった。
「さっきの人たちは何だったんですか?黄なんとかって?」
「彼らも医師です。最後に彼が言っていたのは、黄 玲雷のことですね。いずれ君も会うと思いますよ」
彼らが去っていった後で気になったことを聞いてみると、御堂先生が淡々と答える。
聞きたかったのは、そういうことじゃないんだけどな。まあそのうち会うって言ってるんだし、いずれ分かることなのかな。
御堂先生とさっきの人たちの雰囲気が悪かったことは気になるけど、私にどうにか出来ることでもないし、気にしない方がいいのかな。
いきなり宇宙人と戦えって言ってくるわりには、内部もゴタゴタがありそうだし、先が見えないよね。
「私は仕事が残っているので外しますが、あと四時間は絶対安静です。
四時間過ぎて、気分が悪くなければ、もう自由に行動していいですよ。食堂を使ってもらっても構いませんし、外に食べに行ってもらっても構いません」
「え、あ、はい、分かりました。
あの、私はこれからどうなるんですか?」
「今晩まではこの病室に泊まって頂きますが、明日からは宿舎に移動してください。
訓練開始の時期は体調を見て考えますが、早くても三日後遅ければ一週間後からでしょうか。
詳しいことは、また明日かあさってにでも」
それだけ言い残すと、御堂先生は早足で病室から出て行ってしまった。
訓練か、いよいよ現実味を帯びてきたよね。
千明とブレットは知ってるけど、他のサイキックはどんな人たちがいるんだろう。仲良くやっていけるのかな。というよりも、本当にこれから大丈夫なのかな、私。
色々考え込んでいると、だんだんまぶたが重たくなってくる。しばらくはそれに抗って起きていたけれど、やがて目を開けていることも辛くなり、いつのまにか私は眠りについていた。
「Congratulations to Dr. Mido for the success of the surgery. We want to do it so that we can get good grades like you.(御堂先生、手術成功おめでとうございます。あなたのように良い成績がおさめられるよう、私たちもあやかりたいものです)」
「Thank you very much. However, I don't think the term grade is good.Your way of saying is too overconfident in the doctor.
We have not yet found a cure for some illnesses.What we can do now is limited.We are only helped by their power as psychics now.
(ありがとうございます。しかしながら、成績という言い方は私は好きではありません。その言い方は、あまりにも医師の力を過信し過ぎています。
我々は、一部の病気の治療法を見つけることが出来ていません。今の私たちに出来ることは限られています。我々は、サイキックとしての彼らの力に助けられているに過ぎませんよ)」
「There you go again. You are always so modest.(またまたそんなご謙遜を)」
うーん……、何なんだろう。入ってくるなり、いきなり嫌味ったらしいことを言っているという雰囲気マンマンのこの人たちは。
なんだかよく分からないけど、あまり良い雰囲気ではないことは私にも分かる。この人たちと御堂先生は、あんまり仲が良くないのかな? 派閥争い、とか?
「I want you to be useful at best.I don't think it can match 黄 玲雷 that China is proud of.(せいぜい役に立ってほしいものですね。中国が誇る黄 玲雷(ファン・リンレイ)には敵わないと思いますが)」
しばらく御堂先生と嫌味の応酬をしたのち、最後にアジア系の男性が私に向かってそう言い残し、去っていった。
「さっきの人たちは何だったんですか?黄なんとかって?」
「彼らも医師です。最後に彼が言っていたのは、黄 玲雷のことですね。いずれ君も会うと思いますよ」
彼らが去っていった後で気になったことを聞いてみると、御堂先生が淡々と答える。
聞きたかったのは、そういうことじゃないんだけどな。まあそのうち会うって言ってるんだし、いずれ分かることなのかな。
御堂先生とさっきの人たちの雰囲気が悪かったことは気になるけど、私にどうにか出来ることでもないし、気にしない方がいいのかな。
いきなり宇宙人と戦えって言ってくるわりには、内部もゴタゴタがありそうだし、先が見えないよね。
「私は仕事が残っているので外しますが、あと四時間は絶対安静です。
四時間過ぎて、気分が悪くなければ、もう自由に行動していいですよ。食堂を使ってもらっても構いませんし、外に食べに行ってもらっても構いません」
「え、あ、はい、分かりました。
あの、私はこれからどうなるんですか?」
「今晩まではこの病室に泊まって頂きますが、明日からは宿舎に移動してください。
訓練開始の時期は体調を見て考えますが、早くても三日後遅ければ一週間後からでしょうか。
詳しいことは、また明日かあさってにでも」
それだけ言い残すと、御堂先生は早足で病室から出て行ってしまった。
訓練か、いよいよ現実味を帯びてきたよね。
千明とブレットは知ってるけど、他のサイキックはどんな人たちがいるんだろう。仲良くやっていけるのかな。というよりも、本当にこれから大丈夫なのかな、私。
色々考え込んでいると、だんだんまぶたが重たくなってくる。しばらくはそれに抗って起きていたけれど、やがて目を開けていることも辛くなり、いつのまにか私は眠りについていた。
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