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しおりを挟むそれからオリバーと話をしていると、ある子が目に入った。
「あ、あの子…」
「アレンの、知り合い…?」
「ううん。朝、オリバーがあの子を助けるところ見てたから」
ミシェル・テナ。このゲームのヒロイン。可愛い容姿に髪はブラウンの色にセミロング。
「み、見てたの…?」
「うん。オリバーは優しいね」
「…っ、そ、そんなこと」
オリバーは首を振りながら照れていた。ミシェル・テナは、クラスを見渡し、オリバーを見つけると近づいてきた。
「あ、あの!先ほどはありがとうございました」
オリバーに深々とお礼を言うミシェル・テナ。この子もいい子だけど、俺はマリー推しなんだ。
「いや、別に大したことしてないよ」
オリバーのこの謙遜した性格もいい。もしかして、マリーとではなく、ミシェルと恋に落ちるルートかな。
マリーをヒロインにしたいと思っている俺にとっては少し複雑。
「いえ、とても助かったので。あの私、ミシェル・テナと言います。よろしければお名前を聞いても?」
「僕はオリバー・シェーン。よろしく」
「よろしくお願いします。えっと、そちらのかたは…?」
ミシェル・テナは、俺を見て聞いてきた。多分、オリバーと話していたから気になったのかな。
「俺は、アレン・ワグナー」
「よろしくお願いします。とても綺麗…」
「?」
「え、えっと、何でもないです。私も隣に座っても…?」
それから、オリバーとミシェルとたくさん話した。まさか、ゲーム上の主要人物と入学早々こんなに話が出来るなんて思わなかった。
普通に青春してしまった。マリーには、他の人とは仲良くするなと言われたがこれは大丈夫だよな…?
そして、放課後。
「オリバー、マリー呼んでくるから少し待っててくれる?」
約束通り、マリーに会わせたいと思ったので、まずはマリー本人に会ってくれるか確認しなくてはならない。ミシェルは用事があるとのことで先に帰った。
「アレン…ちょっと待って」
マリーのクラスへ足を運ぼうとしたとき、オリバーに呼び止められた。
「どうしたの?」
「お願いしたのに悪いんだけど…、え、えっと、ぼ、僕…。アレンともう少しお話ししたいなと思って」
「え、俺…?」
「うん!と、友達になってほしくて…」
「友達…?俺と?」
コクコクと頷くオリバー。素直に嬉しいが、マリーに会わなくてもいいのか…?
「だめかな…?」
「だめじゃないけど…」
「やった!」
嬉しそうに喜ぶオリバー。なんかワンコみたい。尻尾を振っているように見える。
「ちょっと、アレン!」
俺を呼ぶ、少し怒り気味の聞きなれた声。
「マリー?」
声がした方をみると、かつての悪役令嬢のような表情で俺を睨め付けているマリーがいた。
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